鈴木

マクロレンズをスマホにつけて撮影すると、
背景はあまり関係なくなります。
なぜなら背景がボケてくれるんですよね。
例えばこの写真。

△ヒメツルソバの花が丸くてかわいい。（撮影：かご）

かご

スマホにつけるマクロレンズがうまく使えないという
悩みもあります。
たとえばこんな感じにボケてしまうことがよくあります。

△レンズがうまく使えない。（撮影：もも）

鈴木

単純に、撮影するときに
手元がブレてるのかもしれないですね。

拡大すればするほど、レンズに入る光の量が少なくなり、
シャッタースピードが遅くなる。
そのためちょっとした手元のブレが
大きな揺れになり、写真がぼやけてしまうんです。

かご

どうしたら手元がブレなくなりますか？

鈴木

たぶん呼吸でブレてます。
撮影するときに呼吸を止めるといいですよ。

全員

えっ、呼吸を止める？

鈴木

息を止めて、撮る。
人によっては心臓を止めろって言います。

全員

え〜！

鈴木

これは冗談ではなくて、
ぼくが真剣に写真を撮ってるときは
よく息が止まってます。

そして手ブレを防ぐための超基本的な話をすると、
カメラを持つとき脇を締める。
脇の下が広がってたら、それだけでブレやすい。
脇をキュッと締める。
これは大事です。

鈴木

露出を調整するのも大事です。
スマホの露出調整は超簡単なのでやってください。

たとえば、この写真。
葉っぱも花もきれいですが、
白い花びらの部分が飛んでいますね。
飛ぶというのは、
明るすぎて、花びらのディテールが消えてしまうことです。

△縦に長いやつ＆白いのって、うまく撮れない。（撮影：メロン）

メロン

お花のところが真っ白になってしまってる上に
ボケている。

鈴木

スマホ画面をタップしてピントを合わせて、
露出も調整する。
この場合はちょっと暗くするといいですね。

鈴木

それと細かい話になってきますけど、
この写真はちょっとゴミが多いかな。
ヒメジョオンかハルジオンの花の写真を
撮りたかったのはわかるんですけど。

△ヒメジョオンか、ハルジオンの花。（撮影：かご）

かご

たしかに。
マクロレンズで撮影すると
ゴミがかなり気になります。

鈴木

おそらくですけど、道路沿いとか
人がよく通るところにある花を
撮ったんじゃないかなと思うんです。

かご

そうです。
道路のわきの植え込みに咲いていたお花です。
車も人もよく通るところですね。

鈴木

ぼくはアップにする場合は
人が多いところにある草花は撮らないようにしています。
遠くから撮る場合はそんなに気にしなくていいんですが、
アップで撮影するときの注意事項です。