「次は小川さんの写真ですね。」 | |
「今回はわたしも発表ですか‥‥ ドキドキします」 |
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「わー、小川さんのが見れるの うれしい!」 |
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「はじめてだものね、ほんとに」 | |
「ひきつづき、ちょっとお邪魔いたします」 | |
「あっしもでごんす」 | |
「にぎやかですね。 前回はちょっと難しい話になりましたが 今回は、はじめての写真に 話を戻しましょう」 |
それにしても、この ぐっさんの笑顔はすごいね。 ちなちゃんの撮った。 |
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これ、記念すべき初写真なんですよ、 本当の意味で。 |
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え?! すごいじゃん。 | |
なぜなら、わたし、 レンズと本体が別々のカメラって、 いじったことがなくて初めてだったんです。 そうして買ったはいいんですが、 撮れども、撮れども、ぼやぼやで、 まったくピントがあわなくって。 |
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ん? どういうことだろう? マニュアルフォーカスにしていたの? |
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いえ、ちがうんです。 何でこんなぼやぼやなのと思って、 ぐっさんに言ったら、 ちゃんとレンズが はまってないでしょって怒られて! |
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全員 | (笑)。 |
よかったね、落ちなくて! | |
落ちたら壊れるからね! | |
それで、ちゃんとセッティングしてもらって、 あ、よかった、はい、って撮ったのが、 このぐっさんのショットなんです。 |
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多分、ちなちゃんが、 喜ばしくいい顔してたんだろうね。 それを見て、うれしくて ぐっさんも笑っていると。 ああ、これ、記念すべき写真だね、じゃあね。 |
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そうですね。 | |
じゃあ生涯、大切にね。 | |
ほんとですね。 | |
山口さんの笑顔と共に。 | |
一眼レフ、最初は逡巡してましたけども、 大きさとか、気にならないですか? |
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もう、あの、 好きになっちゃったんで! |
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(笑)。 | |
気にならないんだね。 | |
大丈夫です! | |
似合いますよ。 | |
似合う! | |
とっても。 | |
ありがとうございます。 | |
ほんとにカメラを持ってる姿が 嬉しそうなんです。 |
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嬉しいんです。るんるん、そうですね。 | |
そういう、存在感がちゃんとある カメラはやっぱりいいよね。 |
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はい、嬉しいですね。 どっか出かけるのがすっごく楽しみに、 日々の生活に潤いが(笑)! 本当にただ、友達とご飯に行く、 ってときでも、もう、嬉しい、 |
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あ、持ってくんだ! | |
もちろんー! | |
このパンケーキレンズはね、 レストランでも目立たなくっていいよね。 |
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パンケーキ。僕も今、これ、付けてます。 | |
じゃあ、小川さんにいきましょうかね。 | |
はい。 |
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G9というキヤノンのカメラを買いましたね。 | |
こうやって見ると、このカメラは 結構男っぽいカメラだね。 |
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かっこいいですよね。 形がいいです。 |
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何か、やるな、お前、っていう感じ(笑)。 | |
ヨン様も同じカメラを持っているようです。 さあ、失敗写真を。 |
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失敗からです、はい。 これなどを。 みんなを入れたかったのに入らなかったんですよ。 趙さんと、茂木さんと小池さんを、 みんなを入れたかったんですけど、 何を写したのか自分でもよく分からない 写真になってしまった。 |
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楽しくお喋りしてるとこを 撮りたかったんだよね? |
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そうなんです。それを撮りたかったんです! | |
主題が分かんないっていうことですね。 | |
雑然とした机が、主役みたいですね‥‥。 | |
そう。すごく何か中心が分かんない写真ていうか。 |
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これはね、もっと下がれば よかったんじゃないかな? 人間て、中心に目が行くんで、 この写真は、真ん中へんに 何もないんですよ。 |
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そうなんですよね。 | |
ティッシュしかない(笑)。 | |
ティッシュ主役? | |
主題にしたいものを 真ん中に持って来ればいいんです。 |
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ティッシュだけ。 | |
確かにティッシュ。 | |
「みんながティッシュを狙ってる」 っていう写真なら‥‥。 |
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茂木さんをたとえば真ん中に持って来て、 カメラをもっと引けば、 3人、話してるのが分かると思いますよ。 |
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私のこのだめじゃん写真と同じだ。 |
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でもこれは「状況」なんですよね。 | |
これは何が撮りたかったですか? | |
分かんないんです。 | |
(笑)。 | |
自分で全部入れてみたんですけど。 | |
このおじさんを撮りたかったとか、 そういうわけじゃないですか? |
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いえ、この全部の状況を 撮りたかったんです。 でも、私の中では撮った後に、 やっぱり網羅するっていうのは よくないなっていう反省をした写真なんです。 |
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難しいこと言いますね。 | |
ああ、分かります、分かります。 | |
網羅。 1個にフォーカスしてないっていうことですね。 つまり、撮られて喜んでる仲間を撮りたいのか、 プロの写真家の仕事ぶりを撮りたいのか、 それを見てる人が撮りたいのか。 |
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だから写真じゃなくて 記録になっちゃってるからつまんない、 って冨田さんは思ってるんですね。 |
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そうです! | |
ああ、そっか! |
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おっさんが面白いとか この子たち可愛いなとか じゃないってことなんだよね、 |
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じゃないです。 | |
で、両方、それがスパークしてる感じが すごいとかっていうんでもないんだよね。 |
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でもなくて。 何となく記録になっちゃってて つまんないなあって、 |
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あ、それはよくないですね。 | |
小川の写真と、共通して同じことですか? | |
いや、違いますね。 | |
違いますか。 | |
冨田さんは記録しようと思って 失敗しちゃった。 小川さんはカメラのポジションが悪くて 失敗しちゃった。 |
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うん、うん。 | |
冨田さんのは、カメラのポジション、 記録するという意味では正しいですよ。 |
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そうですね、全部写ってるんですもんね。 | |
で、小川さんのはそれが分からない。 | |
(笑)何を写したのかよく分からない。 | |
こういうときはね、周りをぐるっと 回ってみればいいんですよ。 そして真ん中に撮りたいものを、 入れればいいと思うんですよ。 |
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わかりました‥‥ あの、この写真はどうでしょう。 |
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真ん中じゃないですか。 | |
これは何が失敗? | |
これはもう、目をつぶってるので‥‥。 | |
これは成功です。 | |
(笑)。 | |
目をつぶっちゃってるじゃないですか。 | |
一応、武井さんといえども 眼をつぶる動物なんだよで、 いいじゃないですか。 |
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気の抜けた武井さんの写真て撮れないですからね。 | |
逆に貴重。 | |
なんだ、なんだ。 そういう意味では成功ですか。 ううむ? |
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(つづきます!) |