「おっ、新入部員ですね。 歓迎です。ことしもよろしく!」 |
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「はじめて参加します。 プリントをちょっとしてみたいって 思ってます。 よろしくおねがいしまーす」 |
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「もう松の内を過ぎましたが あけましておめでとうございます。 ことしもよろしくお願いしまーす」 |
私、プリントをしてみたいんです。 それで、家で、というよりは、 外に出すのがいいんでしょうか。 デジタルデータをネットで送ると、 たとえば富士フイルムのお店で 受け取りができますとか、 いろんなパターンがあるんです。 どういう形で出すのが一番いいんですか。 |
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宅配便で届けてもらうのサービスも ありますよね。 |
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プリントってね、 二つ目的があると思うんです。 ネガの時代は、現像といっしょに プリントをしてもらう、 同時プリントってありましたよね。 もちろん今でもあるけど、 何枚かプリントして 写っている仲間にあげたり、 アルバムに貼ったりするために そうしていました。 その目的だったら、 いまはデジタルデータだけれど、 必要なデータだけを ネットで送ったり、 お店に持っていったりして 好みのサイズでプリントしてもらう、 という方法でいいと思うんですよ。 でもね、面白いのは 家で、インクジェットプリンターを使って プリントすることだと思うよ。 |
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へぇー?! | |
はー、意外! すごく意外です! そうなんですか! |
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いまや、コンパクトデジタルカメラも それに十分応えてくれる解像度です。 もちろん、面倒くさいとか、 ぜんぜん興味がなかったら おススメしないですけど、 僕は写真って、オブジェだと 思ってるところがあって、 「プリントが写真だ」と 思い続けてきたとこがあるんです。 |
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液晶モニターに映っているのではなく、 紙に写って、「もの」になってこそ 「写真」だと言えるってことですよね。 |
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近ごろのインクジェットのプリンターが、 前よりもよくなったことがあって、 それは用紙を選べることなんです。 昔はモノクロはいっぱい選べたんですけど、 カラーは本当に選べなくて、 ペラペラの紙しかなかった。 でも今は、エプソンにしてもキヤノンにしても 各社すごくいい紙を提供してる。 安い紙で練習してテストして、 ここぞという時にはいい紙を使って、 という楽しみ方をするといいと思う。 |
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はー! | |
ぼくら、デジタルは便利だって 思っているけれど、 その便利な感じのままでは、 楽しみが浅いですよね。 だから、デジタルをゆっくり 丁寧に扱っていくということが、 実はすごく大事というか、 そうじゃないと面白くなくなっちゃうと思う。 家でインクジェットのプリンターで ウイウイウイってやるっていうのは、 面倒くさいけど、楽しいよ。 |
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そのプリンターも おススメの機械があるんですか。 |
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何がいいんだろうな。 ぼくはエプソンのプリンタを 普段は使っています。 |
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写真のエプソン、 ドキュメントのキヤノンみたいに 言われたりしますよね。 |
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ああ、そうですね。 | |
ただ、同じエプソンでも複合機と呼ばれてる 何でもできるタイプのプリンタが あるじゃないですか。 ああいうものが今売れていて、 もちろんそれでもいいんだけれど、 A3ぐらいまでプリントできる、 顔料インクが使えるタイプだと 面白いと思いますよ。 |
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ちなみに「染料」が紙に染み込むインクで 「顔料」は紙の表面に残るインクですね。 |
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高額なんじゃ‥‥。 | |
そんな高くないんじゃないかな。 | |
えーと、ネットで調べると、 A3対応の顔料インクのプリンタ、 2万円台からあるようです。 ただ、A3まで印刷できるのは、 家に置くと相当でっかいですよ。 |
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だったら複合機でも もちろん、いいんだよ。 ぼくがこのあいだ買った複合機って 1万いくらだった。 スキャナーもついて。 ただ、染料インクだけれど。 |
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顔料インクは何がいいんですか。 | |
顔料インクはね、 フレスコ画と一緒ですから退色しない。 100年経っても200年経っても 色が変わらない。 |
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そんなに長く生きませんけどね。 |
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そうですね(笑)。 プリンターはね、面白いよ。 |
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面白いですか! | |
僕もこのあいだ親に買わされたんです。 2万円台の、スキャナーとかついてる複合機だけど、 いいんだよね、やっぱり。 今どきのプリンターって メディアを入れると直接、 プリントできちゃったりする。 まあ、それはパソコンで 色味を調整して出力したほうが 絶対いいんだけど。 |
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へぇー、そうなんだ。 | |
そうだね、ゆっくり丁寧に写真を作る、 というのは手間がかかるけど、 撮影するときにRAWデータで撮って、 カメラに付属していたソフトで「現像」して、 それをプリントして、 とか、やってると、とっても楽しいですよ。 |
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RAWデータ。 生のデータってことですよね。 ふつうは、デジカメが自動的に jpgなどのフォーマットに変換して 見せてくれるんだけど、 それをしないで、撮ったままを保存して あとから、パソコンで「現像」する、 ということですね。 |
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へぇー、すごい! 「現像」とかって、フイルムを液に浸して、 乾かして、印画紙に焼き付けて、 みたいなことを想像するんですが。 |
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それを、デジタルデータをもとにして パソコン上で行なうことができるんですよ。 |
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いいことを聞きました(笑)! デジタルカメラってウェブにのせるとか、 人に配るとかだけが便利だと思ってました。 |
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それも一つあるんですけど、 でも、それだけじゃないんです。 |
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フイルムの時に 現像まで自分でする人って そんなにいなかったじゃないですか。 でも、カメラに興味ある人は 一回暗室にこもってみたいな、 やってみたいなというのが、 あったと思うんです。 自分で、それなりに こだわりながらできる。 写真を出す楽しみがあるなぁって。 |
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多分、ナカバヤシさんにも できると思いますよ。 |
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ああ、いいなあ! やってみます! |
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(つづきます) |