昨今、若者の進路を
揺るがしているのが
高校における必修科目未履修問題ですが。



こんなこと言っちゃ何だけど
俺の通っていた学校は、途中で
数学と英語の授業が
なくなっちゃったよ。


なくなった‥‥？


あまりにもみんなが勉強しないから。
あのころは中退が流行ってたせいで、
逆に履修を簡単にしないと
だめだったんだんだろうね。
とにかくみんなが
まったく勉強する気がなくて、
英語の授業でも、教師が、
「このクラスのなかで
　海外に行く人はいないだろうけど」
という語り口なんです。
でも、京都だから最低限これだけは、
ということで、
「ディスウェー」など、
観光客に道順を教える英語を学びました。
でね、ニューヨークに行って
朝方にひとりでパンを買いに出かけたとき、
向こうから来たおばあさんが
俺に何か訊くんだよ。
もう、道に決まってんだ。


高校で学んだ英語力を
発揮できるときが
めぐってきたんですね。



いや、やっぱ俺は、
ちゃんと勉強してなかったんだ。
とっさにあがっちゃって
アイ・アム・ノー！
って言ったんだよ。


ひどいあがりようですね。



おばあさんは「オー！！」って
すっごいびっくりして
そのまま去っていきました。
どう思ったんだろう、俺のこと。
アイ・アム・ノーが、
どう解釈されたのか
いまでもすごく
気になるんですけどね。

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未履修問題で揺れ動く高校生たち。
しかし、
「昔の青空教室のことを
　考えてもみてくださいよ、
　そんな問題はなーんもないでしょ」
と、みうらさんはおっしゃいます。
「下敷きで卓球」はどうかと思いますが、
みうらさんの、のびのびした
高校時代を感じることのできる
本日の動画は約5分。
みなさま、どうぞごらんください。