ほぼ日刊イトイ新聞

まだ考えている。

春がどこから来るのかについて、
また考えていたのですが、
あの、グラウンドの横の、
あのあたりから来るのかもしれない。
なんとなく、ピンクの色のそばから、
春はやってくるような気がします。
<『ブイヨンの気持ち(未刊)』より>
2008/02/13 15:24
darling

うとうとうとうと。

ことしもまた、考えていた。
春がどこから来るのかについて。
だいたい見当はついていた。
あそことか、あそこらへんからだ。
考えているうちに眠くなった。
毎年、こうなんだ‥‥。
<『ブイヨンの気持ち(未刊)』より>
2008/02/13 11:04
postman

きりふだ。

何を食べようか思いつかないときは、
「たんぼ」という切り札がある。
それは、こんなふうなごはんの店で。
なにかとすぐに、ぼくらは
切り札を出してしまうのです。
<『いやしんぼ(未刊)』より>
2008/02/13 03:41
darling

世界はすべてが寝床なり。

この家で、犬の寝る場所は、
一ヶ所ではありません。
どこでも、寝たいところで寝るんです。
しつけ的に問題だと思われるでしょうが、
この家の主もそういう人なので、
犬も影響を受けたのです、ほんとです。
<『ブイヨンの気持ち(未刊)』より>
2008/02/12 11:18
postman

こしゃくな大学いも。

りんごジャムをつくったときに、
別に取っておいた「あく」は、
やがてほとんど透明なシロップになる。
それをカラメルにして、
大学いもをつくりました。
シナモンの削ったものを振りかけて、
やや洋菓子な感じにいたしました。
<『いやしんぼ(未刊)』より>
2008/02/11 20:54
darling

こんどはマンゴーかい。

ジャムおじさんの活躍は、
とどまるところを知らない。
こんどは、マンゴーでつくった。
運がいいのか、いつも成功するらしい。
ところで、この、こいつは誰だ?
<『ブイヨンの気持ち(未刊)』より>
2008/02/11 12:31
postman

犬句はしぶとく。

幽霊が 落ち葉踏んでる どうだろう  

犬に似たゆうれいが、
冬の総決算のようにカサコソと
落ち葉を踏みしめ音を立てている。
もう、春が忍び寄っているのに。
<「犬句百選(未刊)」より>
2008/02/10 23:46
postman

赤ちゃんだっこ。

おとうさんは、こういうかたちの
だっこは、あんまりしないのですが、
雪が降ったせいか、やりました。
めずらしいので、人間のおかあさんが
写真を撮ったのでした。
<『ブイヨンの気持ち(未刊)』より>
2008/02/10 12:59
darling

雪だね。

ときどき登場する小さい大仏です。
湿り気のおおい雪が、
頭に、肩に膝に、降りかかります。
印度に雪は降らなかったでしょうに。
わたくしたちのことを
祈っておられるのでありましょうか。
恐縮でございます、お寒うございます。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2008/02/09 22:44
postman

幻の自転車。

写真を拡大してよくよく見て戴こう。
鉄柱にかけられたワイヤーロック!
繋がれていた自転車は、一体全体、
何処に消えたのであろうか??
そして、怪しげな犬の尻は何を?
では、一句。

犬の尻 これが頭なら 後ずさり
2008/02/09 13:29
darling

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
0
0
x
MONTH / 月
0
2
DAY / 日
0
8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2