手帳チームのメンバーが、日々の情報をお届けします。
先日、福島にある
CCGA現代グラフィックアートセンターにて
「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ
収蔵品展VIII:蔵出し 仲條正義」展を観てきました。
仲條正義さんといえば、
「ほぼ日手帳 2020」の手帳カバーとweeksの
デザインを手掛けてくださった
日本のグラフィックデザイン界の巨匠です。
アートディレクションされた
資生堂の企業文化誌『花椿』や
資生堂パーラーのロゴ、パッケージデザインを
見たことがある方も多いと思います。
私は、学生時代に『花椿』の存在を知って以来、
熱心によく集めていたものですから
今回、仲條正義さんが「ほぼ日手帳 2020」の
デザインを手掛けてくださったこと
とてもうれしく思っています。
さて、今回の展覧会。会場となっている
CCGA現代グラフィックアートセンターは
福島県須賀川市、宇津峰山麓に位置しています。
(お伺いしたのは、しっかりと
暑さを感じる日だったのですが
緑に溢れた場所で、なぜか、
セミのほかに、ウグイスの鳴き声が(笑)。
8月の福島で、春と夏の境目を感じられて
とてもおもしろかったです。)
訪問して初めて知ったのですが
こちらは、主に戦後日本のポスター約2万点を
貴重な資料として保管し、
次の世代へ伝えるための
アーカイブ事業も行っているのだそうです。
会場では、仲條さん初個展の出品作から
最近の作品まで、じっくり観ることができます。
2017年には、仲條正義さんみずから
お手元にあった作品たちを
こちらへ寄贈されたこともあり、
まさに「蔵出し」という言葉が
ぴったりの展覧会。
企画されたのは、キュレーターの森崎さん。
(写真左)
「代表作をご紹介すること以上に、
これまでのお仕事の『全貌』が見えてくる場所」
というイメージで制作されたのだそうです。
どの作品も素敵で、
グッと来るものばかりなのですが
個人的にいちばん心に残ったのは
「セゾン生命」の広告。
(行かれる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。)
展示後半には仲條正義さんの
インタビュー動画が流れていて、
そこで聞いた言葉が、とても印象的でした。
<グラフィックデザイナーの
社会的な役割は
新しいことを持ち込むこと>
その言葉を耳にして、
文字通り「新しさ」溢れる
仲條正義さんデザインの『ほぼ日手帳』を
あらためてじっくり眺めてみると....
それは、私がかつて
『花椿』のページをめくるたびに
ワクワクしていた感情にとても近く。
仲條さんのデザインに触れると、
「うまく言葉にならないけれど、うれしい」
という気持ちが、当時から、そして今も変わらず
じわじわ湧きあがってくるのを感じます。
会場のお近くにお住まいの方、
そうでない方もよろしければ
ぜひ、行ってみてください。
「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ
収蔵品展VIII:蔵出し 仲條正義」展
会場:CCGA現代グラフィックアートセンター
(福島県須賀川市塩田宮田1)
日程:2019年9月8日(日)まで
時間:午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)
料金:一般=300円/学生=200円
(小学生以下と65才以上、および障害者手帳をお持ちの方は無料)
詳細はこちら。
仲條正義さんデザインの
ほぼ日手帳「2020」は
オリジナルサイズ(A6)と
weeks(週間手帳)の2タイプあります。
9月の発売まであと少し。
たのしみに待っていてくださいね!