こんにちは、気仙沼のほぼ日のサユミです。
唐突にはじまったようなシリーズですが、
私はちょくちょく、
斉吉商店のおかあさん、
貞子さんに声をかけていただいて、
いろんな気仙沼をご案内いただいています。
前回のおでかけ、魚市場編はこちらです。
今回は、徳仙丈山という、標高711m、
気仙沼市と旧本吉町の境に位置する山に上りました。
以前、藤野さんのレポートでも
紹介させていただきましたが、
徳仙丈山は、ツツジの名所として知られる山です。
気仙沼市のパンフレットに
「5月中旬から6月上旬には
50万本のヤマツツジやレンゲツツジが
全山を深紅に染上げます」と書かれているとおり、
見頃となる時期の、
山を覆うほどのツツジの大群落は圧巻です。
やや枯れ始めた花も
目につき始めていたのですが、
ツツジだけでなく、
あおあおと生い茂る新緑もまぶしく、
気持ちのよい景色を楽しむことができました。この日は快晴でした。
新緑、青い空、そして真っ赤なツツジ。
いつもの海沿いの風景とも
ちょっと違う景色が新鮮です。
木漏れ日はキラキラしていて、
涼しい風が吹きぬけていきます。
ああ、いま、私の体は
開放されて喜んでいるなという
実感がわいてくるようでした。
平日の午前中に、
さわやかな汗をかきながら
こんなふうに山登りをするなんて、
ちょっと前なら考えられない生活でした。貞子さんから、
植物の名前や生育、
気仙沼のことについてなど
いろんなお話を聞きながら、
ゆっくりと上っていきました。山頂までは約40分。
道の両側から迫るように咲くツツジの道を抜け、
「一二曲がり登山道」に入ります。
くねくねとした上り坂の
曲がり角を数えながら登っていると、
下山をしてくる方に、
「もうすぐ頂上だからね」と
声をかけられました。
そして、頂上到着!
いたるところに、ツツジの赤!
私たちは、気仙沼側から登っていったのですが、
反対の本吉側から登ったときの景色も、
また大変すばらしいそうです。
山頂でパチパチと写真を撮っていると、
「お弁当たべましょう」とお声がかかり、
またもや!
(出かけるたびお弁当をいただいているのです)
貞子さん手作りのお弁当を
いただくことになりました。〜今日のお弁当メニュー〜
・あずきご飯と紅ショウガ
・卵焼き
・キュウリの漬け物
・フキの煮物
山でみんなで食べるお弁当って、
もしかしたら小学校の遠足以来かもしれません。
その時とまるで同じ、
「山の空気と一緒に食べるお弁当は、
本当にとても美味しかったです。」
という感想文が書けるなと思いました。
ごちそうさまでした。帰りは、ツツジ街道というツツジに挟まれた道で
記念撮影をしました。
ここの野生のツツジはたくましく、
人よりも背が高いのです。
徳仙丈山に来たのはこれが初めてでしたが、
今年もかわらず美しく咲いてくれて、
ツツジよ、ありがとう!
という気持ちになりました。気仙沼市内から車で30分ほどですが、
こんなに山を満喫できるとは思いませんでした。
海もいいけど、
山もいいですね。