「やさしいタオル」のデビューは2003年ですが、
じつはその数年前から
「いいタオルが、ほしいね」という話が、
「ほぼ日」ではよく出ていました。
（当時はいまよりずっとのんびりしていたので
　開発にずいぶん時間がかかってしまったのです。）
みんなで最初に話し合ったことは
「ねえ、みんなは、自分の気に入った
　タオルを、使ってるの？」ということ。
その頃って、まだまだタオルって
「なにかの記念にいただくもの」が多く、
家（実家ってことです）にいっぱいあって、
それを順番に使っている、という状況が多かった。
「自分でえらぶ」ということがほとんどなかったし、
プレゼントするときも
「いいものだから、あげよう」というよりも、
タオルって便利でしょう、必要だよね、
というなかで（ちょっと適当に）選んだりしていました。
そういうなかで、「お気に入りのタオル」を、
じぶんたちでつくろう、としたのが、
このプロジェクトのはじまりでした。

ですから、「やさしいタオル」って、ずっと、
「自分が使いたい」ものであると同時に、
「プレゼントしたら、喜ばれるよね！」
という気持ちを、いっしょにデザインしています。
じっさい、「ほぼ日」乗組員たちも、
けっこうプレゼント用に買っていることがあるみたい。
ぼくもそうで、自分が使うには
ちょっとガーリーかも？　というデザインや色も、
自分があまり使うことのない
「ハンドよこなが」というサイズなども、
ちょこっと買って、自宅にとってあります。
誰かにあげるのを待ってる状態。

それがとくに活躍するのが今の時期です。
引っ越しする人、新生活を始める人、
あるいはさびしいけど「さよなら」の人。
やっぱり増えるんですね、３月って。

そんな感覚で見てもらうと、
ちょっとうれしいなと思い、
この記事を書かせていただきました。
ぜひご検討くださいませ！