ただいま製作中!ただいま製作中!

2015/08/25 13:40
okuno

望月計男(かずお)さんの
作品集が完成しました。

今年の5月、
謎の爺と、ふしぎな「どうぶつたち」
というコンテンツを連載しました。

ことし80歳になる
望月計男さんというおじいさんの版画が
たいへん素晴らしいので、
インタビューさせていただいたんです。

望月さんご自身は
プロとして活動してたわけではないので
インターネットで調べても
ほとんど、ご本人の情報は出てきません。

でも、2013年に
大田区の鵜の木にあるギャラリーで
ちいさな展覧会を開いたら
その、なんともいえない魅力を持った
「どうぶつたち」の版画作品が
若い人の間で、
静かな話題となっていたのです。

僕自身も、知り合いのFacebookで
望月さんのことを知り、
さっそく展覧会に足を運んでみたら
額装もせず、
壁にペタペタはられている原画たちに、
いっぺんに惹きつけられました。
(写真5枚目)

そして、偶然その場にいた望月さんに
その場で、取材を申し込んだのですが
「こんなジジイよりも
 もっと若い人の話をきいてあげなよ」
と、断られてしまいました。

でも、そのあとも何だか諦めきれず、
ギャラリーのオーナーに
望月さんのご様子を
ことあるごとにうかがっていたのですが
展覧会から1年以上たったあと、
ようやく
インタビューを受けてくださいました。

そして、原稿のチェックも終わり、
ページデザインも完成して
やっと、ようやく、明日公開だという日に
望月さん急逝の報が、届きました。

インタビューでは
望月さんが、どのような人で、
どんな人生を歩み、どんな仕事をし、
どんな作品を作ってきたかについて、
いろいろとうかがっていました。

そうしたこともあって
はからずも、
最初で最後のインタビューとなった
「ほぼ日」の連載は
レイアウトし直され、紙に印刷されて
望月さん最初で最後の作品集の
別冊付録となりました。

初版のみ、雰囲気たっぷりの特殊製本
「コデックス装」でできています。

初版分は、まだ在庫があるそうですが
出版社でなく
ギャラリー「Hasu no hana」さんの
自費出版なので、
売り切れてしまった場合、
重版できるのは来年になるとのこと。

売っている場所も、いまのところ
「Hasu no hana」さんのみ。

遠方の方は「Hasu no hana」の販売ページ
から、お申し込みできます。

もしよろしければ、ぜひ。