2010/10/05
14:22
「阿木燿子さんの詩の中でぼくはこれが
まちがいなくトップだと思っています。
リスペクトを込めて
お届けしたいと思います。
とにかく味わっていただきたい。
これは、あるCMの音楽でした」
南こうせつさん「夢一夜」です。
この曲が流れているあいだ、
スタジオは「しーん」と無言でした。
「恋ってね、おだやかな日常からすると
敵なんです。
台風のように自分をかき乱す存在です。
それが背景にあるから
素敵なんです。
この歌の
“あなたに会う日のときめきは”
のところって、とっても長いでしょ?
そこのところを先に言っておいてから、
あこがれよりも苦しみに似ている、
という分析をはじめるんです。
その言葉の順番も、
阿木さんの
ものすごいセンスだと思います。
まず台風があって、
それから自己分析があって、
だけど足は向かってる。
恋のどうしようもないところ、
こんなに見事にあらわした歌があること、
ずっとぼくが言いたかったことなんです」