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もともと、丸山さんて
「偉い人」じゃないですか。
偉い人の言うことだから我慢して聞く、
という人がいてもいいと思うんだけど。 |
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相手も「偉い人」だと、
そういうことはうまく働きますね。
だから、年齢的に50歳ぐらいの人には
「おい、バカヤロー!
お前、俺に協力しろ」と。
頭に、「バカヤロー」が入るのね。 |
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そうそう。
だから、「バカヤロー」っていうのは、
相手が一流の人であればあるほど
言えることなんですよ。
だって、若い人にはじめてお会いして
「バカヤロー」って言ったら
大変なことになるじゃない。 |
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そう、言えない。
だから、いま、ぼくが
「バカヤロー」と言える人には
なるべく会わないことにしているんですよ。
それは他の人にやってもらってね。
はじめて会う人に
「よろしくお願いします」と言うのは
それはそれで素直にできるんだけど。
ただ、ひじょうに難しいところにいるね! |
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でもね、丸山さんのやっていることって
やっぱりおもしろいんですよ。
自分のやっていることと重なることもあるし。
ぼくらもね、よーく考えると、
わからないことだらけなんですよ。
だけど、「いいじゃん!」と思っちゃう。 |
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そのあたりは丸山さんと同じですよ。
取材に来たよその人がね、
「『ほぼ日』は何で儲けてるんですか?」って
必ず質問するんですよ。
で、自分が期待していたような
明確な答えがないということに
呆れて帰るんですよ。 |
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「ほぼ日」は糸井さんが
コピーライターとして稼いで
「ほぼ日」に注ぎ込んでいるんじゃなくて、
それはそれでちゃんと別にして、
これでちゃんと食えてるの? |
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最初は、ぼく個人の仕事のほうを
注ぎ込まないと無理でしたけど、
いまはもう、そんなことよりも
一人ずつのスタッフを
元気づけているほうが稼げますよ。 |
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ふ〜〜〜ん。
通常、ネットで稼ぐというと、
「まずは広告収入」ってなるじゃない? |
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でも、「ほぼ日」では
そこは外しているでしょ。
そうすると、コンテンツなのかと。
たとえば、連載されているコンテンツは
本になっていってるじゃない?
だけど全部が東京糸井重里事務所から
出版されているわけじゃない。
よその出版社から出版された場合は、
「ほぼ日」は何も儲からないじゃないですか。 |
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著者が別にいる場合は、
著者のところにふつうに印税が入ります。
基本的に、ウチにはお金は入ってきません。 |
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だけど、おもしろいコンテンツがあって、
そこにたくさんの人が集まってくると、
それが大きな財産になるんですよ。
だから、「ほぼ日」をはじめたときに
よくぼくが言っていたのは、
「銀座通りを作る」ということだったんです。
人が大勢集まる銀座通りをつくったら、
そこに自動販売機を置こうが、
小さい店を出そうが、
あるいは味噌汁が得意だから
味噌汁だけの店を出そうが、
人通りは多いんだから、商売できるんです。
そういうことは、漠然と考えていましたね。 |
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うん。
ぼくのブログを読んでいるとわかるでしょ?
漠然としているのが。 |
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3周遅れくらいでここまで来たんだけど、
人がたくさん集まらなければ
しょうがないというので、
いまは集まる方向に思いっきり走っているわけね。
そうなんだけど、
「じゃ、集めてどうするんですか?」
と聞かれると、説明できないんだよなぁ(笑)。 |
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それは簡単ではないですよ。
たぶん、丸山さんがやっている
「mF247」の具体的な難しさは、
演奏するコが必要だということですよね。 |
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下手でも楽しいっていうコもいるし、
下手だけど買いたくなるコもいるし、
上手いから人を呼べるっていうコもいれば、
上手いけど必要ないっていうコもいる。
そういうのを全部集めなきゃならないというのが、
たぶん、きついんですよ。 |
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大会社でレコードをやっていたときは、
「おまえは、いいや」って言えたんです。
「おまえは、ちょっとルックス悪いから」とかね。
でも今回はものすごくいい意味での
「有象無象」がいないと
エネルギーが生まれないわけだから。
それをやるには、我慢が必要ですよね。
丸山さんにしてもぼくにしても、
これまでに生きてきたなかで
自分なりの「好き嫌い」とか「性格」を
確立しちゃってますから。
だけど丸山さんは
きっと我慢するんだろうなと思って、
「がんばれ! がんばれ、丸山!」
と見ているんですよ。 |
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丸山さんのブログでの
コメント欄を読んで
たまにぼくが腹を立ててたりしますよ(笑)。 |
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ああいうときって、
本人はカーッときても
意外に我慢できたりするんですよね。
それを見た他人のほうが
書いたヤツに対して怒ってますよ。
「お前、なんてケチな男なんだ!」みたいに。 |
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2006-07-24-MON |
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