ほぼ日 |
引っ越しをしてまで飼いたかったのに、
部屋がみつからず、ニコちゃんを飼うのを
諦めなければいけないってことになったときは、
さぞかし、おつらかったでしょう。
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樋口 |
そう‥‥
泣いたんですよ、糸井が。
「諦めようね」ってなったら
「そうか、飼えないのか・・・・」
って、ポロポロ涙を流して。
で、私は、あんがい冷静で、
「世の中には、こんなことで泣く人がいるんだ」
って(笑)。
でも、やっぱり、私たち、ニコちゃんをね、
ほんとうに飼いたかったんですよ。
ニコちゃんに恋い焦がれて、糸井も、
「まるで恋愛してるみたいだ」
なんて言ってましたよ。
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ほぼ日 |
それぐらい、お二人とも、
ニコちゃんに対して、
ものすごく想いが強かったってことですね。
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樋口 |
それで、一度は、諦めたんです。
でも、「ほぼ日」が
六本木ヒルズに出張したときが
あったじゃないですか。
あのときの、ワンちゃんが集まったイベントで、
またルーシーファミリーがやって来て、
そのときに、ニコちゃんが、糸井に
ピトッとくっついちゃったもんだから・・・・
六本木ヒルズで寄り添うdarlingとブイヨン
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ほぼ日 |
あれは、すごかったですね。
他の人には、
それほどなついていなかったんですけど、
darlingのそばにいると、
まるで自分の居場所であるかのように、
すっかりくつろいでいました。
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樋口 |
ねぇ。
そしたら今度は、ルーシーパパさんが、
「飼えなくなってしまったのは残念だけど、
お別れに、2、3日、預かってみませんか?」
っておっしゃって。
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ほぼ日 |
ホームステイですね!
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樋口 |
そう、ホームステイ。
お別れのつもりで、預かったんですけど、
いったん、ウチに来ちゃったら、
もう、かわいくて、かわいくて。
それに、ルーシーパパさんちにいるときは、
かなりやんちゃなニコちゃんなんだけど、
ウチで1匹でいると、
けっこうおとなしくて、いい子なんで、
「なんだ? こいつは、かわいいじゃないか、
やっぱり、かわいいじゃないか!」
っていうことになって(笑)。
で、もう1回、不動産探しをはじめたんですよ。
ほんとうは、ルーシーパパさんたちも、
他の飼い主さんを
探さなくちゃいけない時期だったんですけど、
どうしても糸井さんに飼っていただきたいから、
って言って、ずっと待っていてくださって。
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ほぼ日 |
たしかに、ブイヨンは、
糸井家と相性がすごく良いですよね。
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樋口 |
ルーシーパパさんも、
そのことをわかっていたのかもしれませんね。
渡辺真理ちゃんも、
この子が来たばっかりのとき、遊びに来て、
「なんか、ブイヨン、
昔からここんちにいたみたいな感じですね」
なんて言ってました。
だから、それぐらい、やっぱり、
ウチと相性がいい犬だったんじゃないのかな。
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ほぼ日 |
サンコちゃん、ヨンコちゃんもいる中で、
ニコちゃんが、ブイヨンとして
糸井家にいるっていうのが、
すごく自然な感じです。
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樋口 |
うん、ウチに、たぶん、すごく合ってる。
おもしろいところがね。
糸井がよく言うんですけど、ブイヨンはねえ、
人をおもしろい気持ちにさせるんですよ。
なんか、いちいちすることが、変なんです。
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ほぼ日 |
たしかに、ブイヨンは、独特というか、
いっしょにいて、絶対、飽きなさそうですよね。
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樋口 |
うん、飽きない、飽きない。
本人が、物事に飽きないからじゃないかな?
それが、こっちにも移るんじゃないですかね。
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