『さんぽブック』を持って スカイツリーの街に出かけよう。

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京島 やえ

京島→押上コースをおさんぽ。

2日目のおさんぽメンバーは、
オカムラベイモギやえと、
東京スカイツリーさんぽブック』の
担当編集者・昭文社の坂口さんです。

集合場所は、東武線の曳舟駅。
京成線にも同じ名前の駅があるので、
要注意です。

駅についたとたん、
モギは、コンビニにダッシュ。
ああ、そんなに急いで‥‥。

モギ
「改札をでるとコンビニがあります。
 お金はそこでおろせるから安心。
 じっさいロケの日は、
 給料日でしてね。
 お財布がすっからかんだったので、
 そこでおろしました。
 いろいろ買う気満々です。
 買い食いする気も満々です。」

曳舟駅到着
集合
京島 モギ

ここで、すでにど〜ん!

東武線の曳舟駅から、
京島方面にあるきだして、
信号をわたろうとして、
おお!

このあたりでも
スカイツリーはこの大きさ!

ど〜〜〜〜ん!

スカイツリー
京島 やえ

なつかしいパン。

パン屋さん発見ー!
ショーウインドーには、
子どものころに、よく食べたパンが。

モギ
「シベリアがあるよ!
 もうなかなか売ってないんだよ。
 おじさん乗組員がなつかしがるから、
 買って行ってあげよう。」
と笑顔で、お買い物。


やえ
好物のタマゴサラダを
はさんだパンをまるかじりして、
大満足。
ちょっと塩っ気が強い味も、
なつかしいー。

店のおばちゃんは
カメラをぶらさげた私たちを見て


「観光かい?
 うちは長くパン屋やってるけど、
 このあたりはねえ、あと2、3年したら
 大型ビルになるの。
 下町の人情だけは、町が変わっても、
 なんとか、守らなきゃいけないね。」


‥‥と、下町の人情について、
熱く教えてくださいました。

手作りパン
シベリア
たまごぱん
パン屋のかた
京島 モギ

昭和的風景。

京島をぶらぶらしていると、
だいぶ昭和な風景に出会います。

私はただいま30代の後半ですが、
子どものころに見たような風景が
広がっています。

スーパーマーケットが出来る前の
商店街にお店がそれぞれあったころの。

で、その昭和の風景のむこうに
スカイツリーがちょっと見えます。

長屋
お店
銭湯
京島 モギ

スナックが数件。

さらにぶらぶらして、
数件のスナックを激写。

この赤いビニールの屋根や
お店の名前をご覧ください。
昭和の雰囲気爆発です。

子どものころには
「大人が行く場所」と親に教わったけど
大人になっても
ついぞ行くチャンスがないスナック!

どちらもウリは
カラオケです。

スナック
スナック
京島 モギ

スクランブル交差点。

いわゆるここは
住宅地の交差点。
京島二丁目の交差点である。

道幅は広くはない。
なのに、なぜ、スクランブルなのだ?

交通量がおおい?

そうでもないな。

人がおおい?

そうでもないな。

なぜ。

スクランブル交差点
京島 やえ

交差点をわたって‥‥。

そのスクランブル交差点を
ぽいっとわたったときに
いままでほとんどしゃべらなかった
昭文社の坂口さんが
「ここでふりかえって!」と
大きな声で言いました。
おだやかそうなかたなので、
その声の大きさにびっくり。

あわててふりかえると、

ど〜〜〜ん!

ちょうど道の間に
スカイツリーがはまっております。
あ、クレーンが
展望台のところからぴょこぴょこと
でていて、
触覚みたいですねえ。

きっと、このあと行っても、
この高さでこの姿ではないんですよね。
スカイツリー。
日々建設中ですものね〜〜。

スカイツリー
京島 モギ

トマソンではないか??

 

路地をちょっとぶらぶらしていたら、
鳶(とび)の方のおうちを発見。
下町で鳶(とび)っていうと、
江戸時代の火消しまで想像が羽ばたいて、
へ〜〜〜〜とおもって、
ちょっと横をみてみると!!

かつて、隣の家があった影が、
ばっちりとのこっていました。
40代くらいの方なら、
もしかしたらご存知かもしれないですが、
これは、路上観察学会いうところの、
「超芸術トマソン」ではないでしょうか‥‥。
つまり、
「建築物に付着して、
 美しく保存されている無用の長物」
こういう、となりの建物が焼き付いた物件を
なんていうかは思い出せないのですが。

やえ
「超芸術トマソン」!
「ほぼ日」でもおなじみの
赤瀬川原平さん、南伸坊さんや、
筑摩書房の松田哲夫さんたちがはじめて、
後に「路上観察学会」に発展したとか。

なになに?と思ったかたは、
本になっておりますので、ぜひー。

超芸術トマソン
 著者:赤瀬川源平/筑摩書房

路上観察学入門
 編者:赤瀬川原平、南伸坊、 藤森照信/筑摩書房

鳶さん
トマソン
京島 やえ

井戸発見。

モギが、またまた、走り出しました。

「井戸があるよー!」

え? 井戸?
番長皿屋敷に出てくるような感じ?
‥‥じゃなくて、手押しポンプ!

もぎさん、せっせと、
シュコシュコ、ポンプを押してます。

ここは、ちいさな、ちいさな公園で、
メインアイテムは、
手押しポンプと1本の古い桜の木のみ。
手押しポンプは、
万が一のときの災害用のもので、
地元の方がだいじにされてるんでしょうね。

手押しポンプ
手押しポンプ2
京島 モギ

路地をどんどん散歩。

目的地までいくのに、
だいたいの方角を把握して、
そのあいだの路地をくねくねと
散歩していくのって
なかなか楽しいですよね。
でも、路地にはいったら、
声のトーンをちょっと落として、
歩くことにします。

地面にチョークで描かれた絵を発見!
昨日の夕方とかかなあ〜。

どんどんいったら、
この路地は行き止まりでした。
トホホ。

路地
路地2
京島 モギ

ノックさんのお店。

明治通り沿いにある
ノックの帽子屋」に到着。

まだ、開店準備中?
「こんにちはー、こんにちはー」

じつは、このノックさん、
「ほぼ日」には縁のある方で、
以前、「OHTOショップ」の
あのクマが前に季節ごとに帽子を
変えていたのですが、
その帽子をつくってくださっていた
帽子作家さんなのです。

お店には帽子を売っているのは
もちろんなんですが、
帽子の材料になる布地がさりげなく
置かれていたりします。
その材料は、あっと驚くような場所で
入手されていたりするので、
ノックさんにどこで買ってきたのか、
話をきいてみると面白いですよ。

ノックさん
ぼうし
ぼうし2
京島 やえ

墨田区一のにぎやかな商店街。

「下町人情キラキラ橘商店街」に到着。
墨田区で一番にぎわっている商店街だとか。
お総菜のいい香りが、強烈に漂っていて、
食欲がわきます。たまりません。
焼き鳥、うなぎ、佃煮、焼きたてのパン‥‥ああ。

「鳥正」さんの前に来たとき、
「ここのチキンぎょうざは、
 うちの者も来るとみんな食べてます。
 おいしいですよ!」と坂口さん。

昭文社のみなさんは、
『さんぽガイド』をつくるときに
みんなでおさんぽして、
食べ歩いたとか。

チキンぎょうざの皮は、
鶏の皮をパリパリにあげたもの。
大きいです。
中にはぎょうざの具がぎっしり。
はぐはぐ、はふはふ。
熱い! うまい!

買い食い
京島 モギ

なんか、すごい八百屋さん。

このなんというかPOP群のすごさは
どうよ!
なんてフォトジェニックな
八百屋さんでしょうか。
そして、活気があるんですよね〜〜。
思わず、カメラを持っている
オカムラに、
「ここのお店の写真、写してもらってよい?」と
お願いしてしまいました。

ああ、うちの近所にはスーパーしかないから、
こういうお店で野菜を買う醍醐味を
味わいたい。
おばちゃんと立ち話とかしたい。
近況報告とか、ちょっとしたい。

八百屋さん
京島 モギ

なんと、お茶をいただきました。

 

われわれ一行は、
カメラをもって、ガイドブックをもって、
商店街をぶらぶらとしていますので、
あからさまな「観光客」の姿をしています。

八百屋さんのところで立ち止まって、
わいわいと話をしていたら、
おとなりのお茶やさんのおかみさんが、
話しかけてくれました。

「お茶でものんでいきなさいよ〜」と。

いつも、こうして、
商店街をあるいていたり、
お店を覗き込んでくれた方に、
お茶を振る舞うんだそうです。

おばちゃん、お茶ごちそうさまでした!!

いただきます
京島 モギ

定休日にご注意を。

おさんぽした日は、木曜日でした。
八百屋さんのお向かいくらいにある
お蕎麦屋さんの
グレープフルーツジュースが
美味しいと本に書かれていたので、
行ってみよう!
とおもったら、定休日。

ガックシ。

その他、数件のお店が定休日でした。
本をみてお目当てのお店があったら、
定休日のご確認をおわすれなく!

定休日
定休日2
京島 やえ

名物コッペパン。

レトロな看板を発見。
消えかかってるけど、
愛嬌のあるイラストがかわいいー。

『さんぽブック』によると
コッペパンで有名だそうです。
コッペパンだけが、ずらっと並んでます。
(カステラはないみたい)

これは食べずにはいられません。
買うでしょ、明日の朝ごはんの分までも。

「おじさん、5個くださ〜い」

お願いすると、
ジャムやピーナッツバターを
はさんでくれました。

ありがとうございます!

コッペパン
コッペパン2
京島 モギ

戦前的?

商店街をでて、歩いていると、
昭和、というよりも、
戦前?
というような建物に出会いました。

長屋風でコンクリートでできていて、
風情があるね〜〜、
と話しながら近づいてみると、
なんと、この建物は、薄い建物でした‥‥。
裏側は、違う素材でできています。
中はどうなっているのだろう‥‥。

きっとなにか来歴があるはずですよね〜。
こういうの。
誰か地元のひとが歩いていれば、
話がきけるんだろうなあ。

疑問をのこしつつ、
先を急ぎましょう。

やえ
「モギさん、モギさん、
 ネットで調べてみましたよ。
 関東大震災の後の復興のときにできた、
 大正時代に流行った建築様式で、
 『看板建築』と藤森照信さんが
 命名したんですって。」

モギ
「へ〜〜〜〜〜。」

看板建築
看板建築2
押上 やえ

すごいすべり台。

ぶらぶら歩いていると
「マンモス公園」という
変わった名前の公園が。
どこに、マンモス?
巨大なすべり台が、どーんっとあるだけ。
これがマンモス?

巨大すべり台に向かって、
最初にダッシュしたのは、もちろん、
モギ
てっぺんでバンザイ。

あ!
バンザイしている横にスカイツリーが!
ここは知られざる
ナイス撮影スポットでは?!

モギは、
「意外と高いよー!
 みんなが小さく見えるよー!」

と、すべりだし、
すべり台とは思えない、
すっごい速度でおりてきました。

いやあああ、おしりがいたそうー。
こわっ。
高いところはニガテ。こわっ。

坂口さんもオカムラ
次々とてっぱんまで登っては、
「わーーー!」とよろこんですべってます。

ぶるぶる、ぶるぶる。

マンモス公園
バンザイ
すべり台
すべり台2
京島 モギ

おじさんとトーク。

家の角のところに、オブジェ?
というには、あまりにもワイルドなものが。
コンクリート? の? かたまり?
不思議におもって見てると、
前のお店から、おじさんがでてきて、
「どうしたの?」と声をかけてくれたので、
この物体がなにかをきいてみました。

「あ、これね。
 車避けだよ。
 昔、そっちのほうに運送屋さんがあって、
 車がバンバン出入りしていて、
 その車が家を傷つけるのを防ぐために
 つくったんだよ。
 これをおいておけば、
 壁に突っ込むってことがないだろ?」

ほへ〜。なるほど。
というか、下町の人たちの気さくさは、
こういうときに遺憾なく発揮されますね。
さっき、お茶をいれてくれたおばちゃんといい、
パン屋さんのおばちゃんといい、
ありがたいですなあ。

おかげでオブジェの謎がとけましたぜ。


やえ
謎がとけたといえば、
もぎさんが不思議がっていた
スクランブル交差点!

オブジェについて教えてくれた
おじさんがさらに教えてくれました。

「この辺は、震災にも戦火にあわなかったから、
 区画が戦前のままなんだよ。
 家をつぶして広い道を
 つくるわけにいかないからさ。
 道は細いし、
 あとから舗装したから、
 家よりも高い位置にあるんだ。
 雨なんか降っちゃうと
 こまっちゃうよねえ。はははっ!」

へえ〜〜〜と思って、調べてみたら、
京島は、関東大震災のときも
東京大空襲のときも
奇跡的に被害が少なかった場所だそうです。

ここまでのおさんぽで見てきた
どこかなつかしいけど、変わってる街並みは、
戦前の‥‥もっといえば、
江戸、明治、大正、昭和の街や建物のなごりが
ミックスされてるってこと?
やたら細い道や、複雑な交差点や、
迷路みたいな入り組んだようすは
昔のなごりなんですかー。

車よけ
おじさん
押上 やえ

おとなだけど。

われわれ、おとな、なんですが。
たまらないスポットを見つけました。

それは、「わんぱく公園」手前の
小さな公園の3人乗りのいぬのシーソー。

公園を見つけたとたん、
モギが走り出して、シーソーに乗って、
「これ、たのしいよ。
 スカイツリーもよく見えるよー。」
と申しまして‥‥。

いいおとなが、
そんなシーソーなんかに‥‥
と、思ったのですが、
ついつい、乗ってしまいましたら、
まあ! 
ゆらゆらゆられながら、
スカイツリーを見ると、
笑いがこみあげてきて、
なにやら、ゆかい!
よくわかんないけど、たのしい。

ついには、昭文社の坂口さんをさそって、
「ソンはさせないから!」と
口説く側にまわっていました。

いやあ、スカイツリーが
シーソーのゆれにあわせて、
ゆらゆらしてるわあ。

公園
みんなで公園
押上 モギ

古道具やさんを発見。

あ、ここはガイドブックにも
出てないですよ。
入ってみましょう!
入ってみましょう!

東京市だったころのメダルや、
釜のフタや、食器など。
じっくりさがすと
気に入ったものが見つかると思います。

私は、ものすごい勢いで
店を見回して、
金属でできている、
お茶ガラをいれる器を発見。
購入いたしました!

もっともっと時間をかけてじっくりみたら
気に入ったものが買えそうですが、
他のみなさんが、
「もういいよ〜」という気配だったので、
スゴスゴとお店を出てまいりました。

そうそう、このお店のお隣には、
「古道具」ではなく「骨董」というような
ものがおいてあるお店も
つながっています。
こちらも、興味しんしんですが、
泣く泣く、みんなのあとを追いました。

古道具屋さん
押上 やえ

スカイツリーの撮影スポット。

押上駅付近までやってきますと、
スカイツリーが
とぉーーーっても、大きい!

ナイス撮影スポットがいくつもあります。
スカイツリーが根元から見える道。
川面に映る「さかさツリー」。
金魚絵とスカイツリー。
カーブミラーのなかのスカイツリー。

ナイス撮影スポットは、
『さんぽブック』のなかで、
地図つきで紹介されてるから、
バッチリ撮れますよー。

撮影スポット1
撮影スポット2
撮影スポット3
撮影スポット4
押上 モギ

ザ・お膝元。

押上駅の駅を回りこむと‥‥。

ど〜〜〜〜ん!

このあたりまで近づくと、
もうぜんぜん、自分のカメラに
てっぺんから足元までは入りきりません。

すごい迫力です。
せっかく近くまで来たのなら、
ほんとうに、安全に近づけるぎりぎりまで
いってみることをおすすめします〜〜。

写真をとっておられる方が
けっこうたくさんいるのに
びっくりしました。
この日は、平日でしたが、
休日はさぞや人出があるのでは??

昭文社の坂口さんにきいてみると、
「やはりこのあたりの人出は
 すごいですよ。
 前はなかったコンビニとかが
 次にきたときに、
 オープンしてたりするんですよ。」

なるほどね〜〜。

スカイツリー
スカイツリーのあしもと
上のほう
全体
押上 やえ

あのパンが!

タナカおーたが食べそびれた
「業平キムラヤ」さんが開いてました!

わーい。

タナカが切望していた「タワーデニッシュ」を
おみやげに‥‥と思ったら、
そこには「本日完売」の札が。

「ごめんなさい、今日は売り切れちゃって」
おばさんが、ほんとうに申し訳なさそうに
頭をさげておられました。

いえ、いえ、いえ。これもご縁ですから。
次は、もっと早い時間に来ればよいのです。
タナカ、ごめんよ)。

外にはベンチがあって、
座ってパンが食べられます。
スカイツリーも、ほんとよく見えます。

「業平キムラヤ」さん
売り切れ
みんなで空を
押上 やえ

スカイツリーとツーショット。

路地にまるい鏡が置いてありました。

なるほど、
これで、スカイツリーとツーショット!

オカムラも、ベイも、
記念撮影してました。

オカムラくんとスカイツリー
ベイちゃんとスカイツリー
押上 やえ

おしなりくんの家。

押上駅の近くには、おしなりくんの家が。

団体さんで家のなかはぎゅうぎゅうでした。
平日なのに、すごい人!

家の前にいたおじさんが
「はーい、だいじょうぶ、
 写真撮っておいでよ。」
と気軽に声をかけてくれたので、
おしなりくんと記念撮影することに。

わーい、おしなりくんだ!
はじめて本物を見ましたー!
おおきいー、かわいいーー。

おじさんがわたしたちの
記念写真を撮ってくれました。
ちょっとブレたのも、思い出です。


おしなりくんの家を出て、
駅に向かうと、もう夕暮れ。

なつかしい街並みと買い食いと公園、
そして、
道ばたで、きょろきょろしていると、
声をかけてくれる街のおじさん、おばさん。
なんだか、あったかい気持ちになった
おさんぽでした。

次回、3日目は、浅草に行きますよー。

おしなりくんの家
おしなりくんの家2
またねー
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