竹内兄弟のこと。
We are Takeuchi Bros!
竹内稔さんは
ハンドメイド&オーダーメイドのジュエリー工房
PROOF OF GUILD(プルーフオブギルド)を、
竹内健さんはミシュランガイドで一つ星を獲得した
イタリア料理店「VICINO」(ヴィチーノ)を、
それぞれ運営しています。
おっと、どちらがどちらかわからない?
写真で、髪を束ねて眼鏡をかけているのが兄の稔さん、
エプロン姿でソフトモヒカンにしているのが弟の健さんです。
別々の学校に通っていた高校時代から
手仕事に興味があったという二人。
ともに美術系の科目が得意だったそうですけれど、
「職人になりたい」という気持ちが強く、
美術系の大学への進学は考えず、
稔さんはジュエリーの彫金が学べる専門学校に、
健さんは食べるのが好きだったことから
「ひとまず、料理をやってみよう」と、
調理師専門学校に通います。
高校時代は興味が逆で、
兄の稔さんが「料理人になりたいな」、
弟の健さんは「革製品の職人になりたい」
と思っていたそう。
今でも二人はそのことを思い出して
「すっかり逆になっちゃったね」と笑います。
それぞれ、修業とさまざまな経験を経て、
稔さんはジュエリーの作家として独立、
2002年にPROOF OF GUILDを立ち上げます。
そして健さんはイタリア料理の専門的な世界へ進み、
2003年に自分の店「VICINO」を開きました。
稔さんのジュエリーも、
健さんのイタリアンも、
「ほかにはない、あたらしさ」が特徴で、
長年のファンのかたがいらっしゃるそう。
じつはGemellivoを立ち上げる前から、
健さんの料理の世界に添うものを、
稔さんが器やカトラリーで表現する、
という自然なコラボがあり、
それをベースに「一緒に何か立ち上げよう」という話が
兄弟の間ではよく出ていたのだそうです。
「やっと‥‥、2018年頃でしたね、
ブランドをつくろうと決意したのは」(健さん)
そうして、イタリア語で「双子」を意味する
「gemelli」をヒントに
Gemellivoという名前をつけ、
最初の製品、レモンのジャムソース(健さん)と、
ジャムスプーン(稔さん)を開発。
それはとても評判がよかったのですけれど、
「そのあと4年くらい、何もできなくて」
という日々が続きます。
というのも、お互い「手のあいたときにやろう」
と考えていたので、日々の仕事に忙殺され、
このプロジェクトを進めることができず。
「それで、思い切って法人化して、
自分たちを追い込むことにしたんです」(稔さん)。
たまたま、レストランであるVICINOが手狭になり、
サテライトのようにして
料理の仕込みやデザートをつくるアトリエをつくろうと
借りていた近くの古い家屋がありました。
そこは1年半ほどかけて、取り壊しから施工、
家具づくりなどの内装デザインまですべて、
竹内兄弟と仲間たちがリフォームした場所で、
「laboratorio vicino(ラボラトリオ・ヴィチーノ=l.v.)」
という名前。その手前にあいたスペースで
VICINOのお菓子を販売していたのですが、
「ここをGemellivoの拠点にしよう!」と、
あらためて兄弟のアトリエとして
稼働させることになりました。
Gemellivoのものづくりは、
「自分たちがつくりたいもの、
おいしいもの、その周りのものならなんでも」がテーマ。
食にまつわるものづくりを通して、
おおぜいの人に笑顔になってもらいたいと、
ジャンルを絞り込まず、
まわりのプロフェッショナルなつくり手である
生産者のみなさんといっしょに活動をしています。
その成果は、ジャムソースに始まり、辣油、器と、
いろいろな製品へと拡がっています。
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