「ねむくま」オリジナル、
「くまのさかだちまくら」が、かわいく誕生しました。
さあ、こうなると、
いい眠りをサポートする「三種の寝器」の、
のこりふたつも手に入れたくなります。
次は、かけぶとん!
快眠セラピストの三橋さん、
寝具メーカー・ディーブレスの
みなさんといっしょに考えていきます。
ねむくま顧問・
三橋美穂さん(快眠セラピスト)
寝具メーカー・
ディーブレスのみなさん
ほぼ日編集部
──
睡眠の質を高めてくれるオリジナルまくらを
快眠セラピスト三橋美穂さんの監修でつくりました。
次に見直すのは、かけぶとんです。
三橋
かけぶとん。大事ですね。
──
きょうは三橋さんといっしょに、
くまのまくらを製作してくれた寝具メーカー、
ディーブレスさんにお邪魔しています。
ディーブレスさん、よろしくお願いします!
ディーブレスのみなさん
よろしくお願いします。
──
まずはですね、三橋さんに
単刀直入にうかがおうと思います。
かけぶとんはどういうものがよいのでしょうか?
三橋
まず、季節に合った保温性があることが大事です。
寒い季節は厚手のもの、
暑い季節は薄手のものにしますが、
目安として、ふとんの中の温度が
33℃くらいになるように調節すると快適です。
体温より少し低いくらいですね。
──
あ、低めがいいんですね。
三橋
はい。
それともうひとつが、蒸れないことです。
せっかく温かくしても、蒸れてしまうと、
寝てる間にふとんをはいじゃったりしますよね。
目安は、ふとんの中の湿度が50%前後です。
温度が33℃くらい、湿度が50%くらいが快適です。
──
ふとんの中に温度計とか湿度計を入れて
調べてみるのも面白そうですね。
ちなみに33℃って体感だとどんな感じですか。
三橋
人肌くらいにぬくぬくと温かいな~、って感じです。
温かくて、蒸れてなくて、
気持ちがいいなと感じているときは、
だいたい温度が33℃くらい、
湿度が50%くらいになってます。
でも、数字はあくまで目安なので、
自分が気持ちいいなと思えればいいですよ。
──
なるほど。
三橋
3つめの要素が、肌触りがやわらかいこと。
触った感じがやわらかいと気持ちがいいし、
身体の緊張がゆるみやすいです。
力を抜いてリラックスできると、
スムーズに睡眠に入りやすくなるので、
やわらかいふとんがいいと思います。
──
保温性、蒸れないこと、そしてやわらかさ‥‥。
あの、(ディーブレスの)松浦さん。
松浦
はい。
──
ディーブレスさんは、寝具メーカーとして、
いろいろなタイプのふとんを開発されていますが、
三橋さんが教えてくれた3つをクリアするような
かけぶとん、あったりしますでしょうか?
松浦
いや~、実は、あるんです(笑)。
──
ある!
松浦
「とろけるふとんイニフィー」というモデルです。
──
「とろけるふとん」ですか?
松浦
春から秋の暖かい時期は、かけぶとんとして使えます。
秋から春の寒い時期は、
肌に直接触れるインナーケットとして、
上にかけぶとんを追加して使えます。
──
ちょっとさわっていいですか。
増田(ディーブレス)
めちゃめちゃやわらかいですよ。
──
あ‥‥ああ、気持ちいい。
やわらかくて弾力がある。
この肌触りはいままで感じたことがないです。
増田
この「とろけるふとん」は、
うち(ディーブレス)で開発して、
商標をとって販売しているかけぶとんです。
初代の発売から16年、現行モデルは4代目です。
さらにやわらかくしたり、手洗いできるようにしたり、
改良を重ねて熟成されたモデルです。
──
そもそもどういう発想で開発されたのですか?
増田
とくに秋、冬、春に合ったふとんなんですけど、
寒い時期用のふとんを企画すると
通常は温かさが優先されるんですよ。
また、温かさを追求して厚手になったふとんを
軽くすることも求められます。
でも、温かくしようと思ったら、服の重ね着のように
ふとんを重ねるという方法もあるわけです。
とろけるふとんの企画では、
あえて、温かさと軽さをいったん脇に置いて、
「世界一やわらかいふとん」を目指しました。
──
世界一?
増田
世界一です。
やわらかさで、どこにも負けないふとんです。
売れるかどうかもわからへんのに、
先に商標をとって、そこからスタートしました。
三橋
とろけるプリンと、とろけるチーズを参考にして
とろけるふとんにしたって言ってましたね(笑)。
増田
そうです。
やわらかいイメージで、口あたりがいい。
それをふとんで実現しようという企画です。
たとえば、表面の生地は、
通常はふとんでは使わないニット(編んだ生地)です。
うちの社員に赤ちゃんが産まれたときの肌着です。
こんなにいい生地があるなら、
それでふとんをつくろうということで開発したので、
やわらかくて肌触りがいいに決まってるんですよ。
※と、ここで、インタビューの様子を撮影していた
デザイナーの廣瀬が妙な反応をしました。
廣瀬
ん? あれ??
──
どうしたの廣瀬さん急に(笑)。
廣瀬
(ふとんを触りながら)やっぱりそうだ。
このふとん、ぼく使ってますよ。
──
‥‥え? どういうこと?
廣瀬
今朝もこのふとんの中で目が覚めた(笑)。
──
これと同じのを使っている。
廣瀬
うん。
もう2年半くらい、気に入って使ってる。
──
はあー、たまたまそんなことが。
廣瀬
これさ、手触りが気持ちよくて、
個人的になんとなく買ったんです。
そしたらやっぱり寝心地がすごいいいの。
「いい、いい」って言ってたら、
うちの娘が「そんなに?」って触って、
「なにこれ!?」ってびっくりして、
「ほしいの?」って聞いたら、
「ほしい!」って言うからね、娘にも買ったの。
増田
あぁー、ええ話ですねぇ!
いや、ありがとうございます。うれしいです。
──
廣瀬さんは
とろけるふとんと、どうやって出会ったの?
廣瀬
ぼくはほら、
もともとすごい寝グルメじゃない?(笑)
「おおっ!?」と感じた寝具は買っちゃうのよ。
場所の記憶はないんだけど、
どこかでたまたま触って「うわ、これすげぇ」と。
価格的にも、これは買うしかないだろうと。
それから2年半使って、ずっと気持ちいい。
増田
ほんま、うれしいですわぁ‥‥。
──
いやぁ、身近なところに愛用者がいました。
こういう偶然があって、
仲間からこんなにリアルな絶賛があると、
やっぱりその、
「とろけるふとん」で
ほぼ日のオリジナルモデルを
つくりたくなってしまうのですが‥‥。
そんなことはできるのでしょうか?
増田
もちろん、できます!
眠りのなやみ、
おしえてください。
日ごろ、眠りについて気になっていること、
疑問に思っていること、困っていることはありませんか?
ささいなことでもかまいませんので、ぜひ教えてください。
「ねむくま」編輯部と、顧問の三橋美穂さんが、
いっしょに調べて回答します。
寝グルメじまん、
募集中!
「これをはじめてから調子よく眠れます」
「これを使うと目ざめが快適です」
そんなノウハウやグッズがあったら、ぜひ教えてください。
当マガジンで紹介したり、うまく取り扱いできたら
販売もしたいと思っています。
メーカーなどの企業のかたからの情報も大歓迎!