──

ほぼ日オリジナルの
「とろけるふとん」をつくることが、できる。

増田（ディーブレス）

ええ。

──

‥‥いきなりですが、
「くまもとろけるふとん」
という名前はどうでしょう？！

増田

おおー（笑）、ええと思います。

三橋

「ねむくま」のオリジナルですからね。

──

「くまもとろける」くらいだから、
人間なんかもう、ひとたまりもなく‥‥

増田

とろけてまうでしょう（笑）。

──

そのやわらかさのひみつを、
もっとくわしく
教えていただけますでしょうか。

増田

わかりました、ご説明します。

──

よろしくお願いします。

増田

「まるでメレンゲのようにふんわりと軽く、
クレープのようにしっとりやわらかな肌触り。
あたたかいオムレツの中にいるような
とろけるふとん」
というのが、
「とろけるふとん」のコンセプトです。

──

メレンゲ、クレープ、オムレツ‥‥。
とろんと、やさしいものばかり。

増田

とにかくどこにも負けないやわらかいふとん、
世界一やわらかいふとんをつくろう、
という思いから開発したかけぶとんです。

──

並々ならぬ思いで、やわらかさを追求‥‥。

増田

人間には五感がありますよね。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。
ねむるときに、最後まで残っているのが
触覚なんやそうです。

三橋

ねむるときは、
五感のうち「遠くを感じるもの」から
スイッチがオフになっていきます。

──

遠くを感じるというのは‥‥目や耳？

三橋

そうです。
目を閉じれば視覚がオフになって、
だんだんと聴覚が遠のいていきます。
触覚は、最後まで残る感覚なので、
ねむりに落ちる寸前まで
ふとんの触感を感じているわけです。

増田

ならば、やわらかさを極めて、
気持ちいい肌触りを追求しようじゃないかと。
こうして開発した「とろけるふとん」は
発売から16年、愛用されてきました。

──

16年も。

増田

４年ごとにモデルチェンジをして
改良を重ねてきました。
最新のものは４代目で、
「とろけるふとん enifea（イニフィー）Ⅱ」
という名前です。

──

イニフィー。
どういう意味でしょう。

増田

Enough is a feast.
ということわざの頭文字が織り込まれています。
「充実の日々が過ごせますように」
そんな意味でしょうか。
感動の眠りをお届けしたい、
わたしたちの願いです。

──

今回のほぼ日オリジナルは、
その４代目を？

増田

はい。
「くまもとろけるふとん」は、
「とろけるふとん イニフィー」をベースに
開発することになります。

──

すばらしい！　ありがとうございます！

増田

中わた素材は、植物系再生繊維を原料として、
超柔加工した「スピリオール3DAir」を使っています。

──

またすばらしくやわらかそうな名称です。

増田

やわらかさ、なめらかさだけでなく、
保温性、吸湿と放湿性に優れています。

──

あたたかくて、蒸れない。
良いかけぶとんの、
たいせつなポイントがすべて。

増田

そろっています。
中わたについて詳しく言いますと、
植物系再生繊維のテンセルが70％、
ポリエステルが30％。
テンセルというのはキシキシした素材です。
それを特許技術でトリートメント加工することで、
短期間のやわらかさではなくて、
永続的にやわらかさを保つようになります。

──

永久的に。

増田

「スピリオール3DAir」のもうひとつの特長は、
自宅で手洗いできることです。
とろけるふとんは、洗ってもやわらかさが持続します。
特許技術だからこその、やわらかさです。

──

自分で洗えるって、うれしいですね。
廣瀬さんは、とろけるふとんをすでに使ってますが、
どれくらいの頻度で洗ってますか？

廣瀬

だいたい１ヶ月ごとかな。
普通に手洗いして、普通に陰干ししてるよ。
それで２年半使っているけど、
ずっとやわらかいままですよ。

──

「とろけるふとん」は、
表面の生地の触り心地が
とくにやわらかさを強調している気がします。
スルスルパリパリではなくて、
「ふわっ」「しっとり」という感触。

増田

スルッとした表面は、織った生地です。
羽毛布団などの生地がそれですよね。
とろけるふとんの生地は、
編んだニットなんです。

──

編む？　ニットなんですか。

増田

ええ。
一般的に、織った生地のシャツよりも、
編んだ生地のスウェットやセーターのほうが
やわらかいですよね。
ふとんも、やわらかさを極めるとニットになります。

三橋

とろけるふとんは、とにかく肌触りがいい。
その大きな理由は、ニットなんですね。

増田

あえてデメリットを言うと、
編んだニットも、織った生地でも、
やわらかいふとんは毛玉ができるんですよ。
硬くしたら毛玉はできません。
やわらかさの極限を追求しつつ、
毛玉ができにくい
ギリギリの生地でつくったのが
とろけるふとん第４世代の
「とろけるふとん イニフィー」なんです。

──

ギリギリの極限まで、やわらかく。

増田

ほぼ日オリジナル仕様の
「くまもとろけるふとん」も、
毛玉発生をゼロにはできないので、
「毛玉は出ることがあります」
という表記になりますが、
最新モデルは毛玉をかなり改善してます。

──

そうなんですね。
日進月歩の改良がすごいです。

増田

ニット生地のやわらかさと肌触りを
みなさんに味わっていただきたいです。

──

はい！　たのしみです！
‥‥あの、それをたのしみにしつつ、
「くまもとろけるふとん」は、
もうひとつ欲張って、
とくべつな仕様を加えたいのですが‥‥。

増田

といいますと？

──

あのですね、足が冷えるのが気になって、
そこで‥‥‥‥

「とろけるふとん イニフィー」をベースに
「くまもとろけるふとん」を
つくっていただけるだけでもすばらしいのに、
わたしたちはもうひとつわがままを言って、
ほぼ日オリジナルだけの
とくべつな仕様を追加してもらいました。

足をくるむ、かけぶとんがほしかったのです。

ほぼ日の独自調査によると、
社内の何人かが、
かけぶとんを足先で折り返して、
足の下側に巻き込んで寝ていることがわかりました。
そうすると足がつつまれて、温かいんです。
それを「とろけるふとん」で
できるようにしようじゃないかと。

折り返した部分は、
ボタンで止められるようにしました。
適度なすき間があるので、
足が温かく、蒸れない仕様になっています。

ふとんの長さは標準的な210cmです。
足もとを折り返す長さを３段階に調節できるように
ボタンの位置を決めました。
身長150cmくらいから
180cmくらいの方までに対応します。
もちろん折り返さないで普通に使っても快適です。

「くまもとろけるふとん」のやわらかさを、
足をすっぽりつつんでくれる心地よさを、
ぜひ味わってくださいね。
とろけるように、ねむれますように。