いい眠りを求めて勉強しながらこれまでに、
「ねむくま」オリジナルの
「まくら」「かけぶとん」「アロマキット」が
それぞれかわいく誕生しました。
良いねむりのためのアイテムが充実してきたのですが‥‥
でも、まだ、もっと、安心してきもちよくねむりたい!
次に取り上げるのは、「パジャマ」です。
実は、ねむりに貪欲な「ねむくま」編集部は、
「もしかしたら最高かもしれない」
というパジャマとすでに出会っていたのでした。
それは、スポーツアパレルメーカーの
「ゴールドウイン」さんが開発した、
ニット(毛糸)のパジャマなんです。
ご紹介しましょう。
まずは快眠セラピストの三橋さんに、
パジャマの大切さをうかがうところから、どうぞ。
※場所はほぼ日の会議室。
三橋さんから「アロマ」のお話を
長くうかがったあとで、パジャマの話題になりました。
──
実は三橋さん、
すごくいいパジャマを見つけたんですよ。
わたしたちもまだ実物に触れてないんですが、
どうやらすばらしいものらしくて。
三橋
そうですか、パジャマを。
大切ですよね。
──
やはり大事ですか。
三橋
大事ですね。
──
寝るときはパジャマに着替えたほうがいい。
三橋
はい。
──
なぜ大事なんでしょう?
部屋着のまま寝る方もいますよね?
着古したTシャツとか。
三橋
そうですね、いらっしゃいますね。
ジャージとかTシャツがいけないのではなくて、
大切なのは「着替える」ことです。
──
パジャマに。
三橋
ええ。
パジャマに着替えるのは、入眠儀式なんです。
「これから寝るんだ」と、
気持ちを切り替えるための。
部屋着のままだと、
起きて活動している時間の延長線上なので。
──
なるほど。
三橋
ほとんどの人は、
電気のスイッチをパチンと切るようには、
ねむりに入れないですよね。
──
はい、わたしたちはとくに。
三橋
ケアが必要なんです。
ねむりの準備をしてあげることが必要。
パジャマに着替えることは、
入眠のスイッチのひとつになります。
──
着っぱなしはよくない。
三橋
そうですね。
──
ということは‥‥
起きてからずっとパジャマもダメですね。
しっかり起きるために
「おはようのアロマ」が有効なように。
三橋
そう、すばらしい、そのとおりです。
──
パジャマが好きなんで、
ついつい休日なんかは
パジャマで過ごしてますが、そうですか‥‥。
三橋
先ほど、ジャージや着古したTシャツを
パジャマにする話が出ましたが、
そういう方が、
ちょっといいパジャマを購入したときの
感想を聞いたことがあるんです。
「なんだかすごく自分を大切にしている
感じがして、ねむるのが楽しみになった」
とおっしゃってました。
──
ああー。
自分を大切にしている感じ。
わたしたちが見つけたのも
まさにそういうパジャマなんです。
高級なんですけど、
自分を大切にしている感じがすごくします。
三橋
それはどんな素材の?
──
ウールなんです。
三橋
え? ウール? 毛糸なんですか。
※三橋さんとお話してから数日後、場所は変わって
「ゴールドウイン」さんのプレスルーム。
同社の大坪岳人さんと
平塚直子さんにお話をうかがっています。
目の前に、「そのパジャマ」をひろげながら。
──
さっそくですが、これがそうですか……?
大坪
はい。
メリノウールで作ったパジャマ、
「SLEEP」です。
ぜひ触ってみてください。
──
では、失礼して‥‥(触れる)。
あ、ああ‥‥。
「すごく心地いい素材のパジャマがある」
という噂を聞いてやってきたのですが、
これはたしかに‥‥。
するするしていて、ふくらみがあって。
これが、ウール素材。
大坪
ええ。
──
そもそものことなんですが、
パジャマというのは、
一般的にはコットン(綿)が多いですよね?
大坪
そうですね。
綿ですとか、あとはポリエステルなどの
合繊が多いです。
そのほうが安価で、洗いやすいですし、
もちろんメリットもあります。
「SLEEP」も
毎日洗えるように作ってはいます。
でも逆に、今回のウールだと
防臭性に加え消臭性も高いので
毎日洗わなくちゃいけないものでもないんですよ。
──
たしかに、セーターなんかはそうですよね。
だけどその、洗濯はいいとしまして‥‥
ウールといいますと、
肌にチクチクするイメージがあるんです。
これ、寝るときに大丈夫なんですか?
大坪
それは‥‥。
──
‥‥は、はい。
大坪
すごくいい質問ですね(笑)。
──
よかった(笑)。
ネガティブな質問なのでドキドキして聞きました。
大坪
ウールはウールでも、
これはメリノウールといって、
ほんとうに線の細い、
17マイクロンのものを使ってるんですよ。
──
マイクロン。
大坪
1マイクロンは、1ミリの千分の一です。
──
とにかく細いということがわかりました。
大坪
実はぼくは、こう見えて
けっこう皮膚が敏感な方なんです。
──
そうなんですね。
大坪
心が非常に鈍感なので、
そうは思われないのですが(笑)。
──
いやいやそんな(笑)、
チクチクが苦手なんですね。
大坪
そうなんです。
寒いのはぜんぜん平気なのに、
「寒冷じんましん」ができたりします。
あと、乾燥でかゆくなっちゃったり。
なので最初はこの「SLEEP」を試したときも、
不安なので下にTシャツを着て試しました。
──
肌が敏感な方はそうでしょうね。
ウールを地肌に、というのは心配だと思います。
大坪
でも何度か試すうちに、
この肌触りなら大丈夫じゃないかと。
いまではもう、
地肌に着た方がぜんぜんきもちいいです。
──
チクチクしない。
大坪
まったく。
地肌に着た方が気持ちいいですし、
裸で寝ていたときよりも気持ちいいです。
──
裸‥‥で寝ていたのですか、それまでは。
大坪
ええ、下だけは着て。
ずっと裸で寝ていました(笑)。
──
豪快です(笑)。
豪快だけど、お肌はたいへん繊細な大坪さん。
そんな大坪さんが、
毛糸なのにまったくチクチクしなかったのは、
メリノウールのパジャマだったから、
ということですね。
大坪
はい。
(SLEEPのお話、つづきます)
眠りのなやみ、
おしえてください。
日ごろ、眠りについて気になっていること、
疑問に思っていること、困っていることはありませんか?
ささいなことでもかまいませんので、ぜひ教えてください。
「ねむくま」編輯部と、顧問の三橋美穂さんが、
いっしょに調べて回答します。
寝グルメじまん、
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「これを使うと目ざめが快適です」
そんなノウハウやグッズがあったら、ぜひ教えてください。
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