ほぼ日手帳の歴史
ほぼ日手帳の、これまでの歩みをご紹介します。
- カバーの素材はナイロンで、紺1色のみ。
- なんでもはさめる、ゆとりのあるカバーの「たるみ手帳」
- 方眼は3ミリ。
ほぼ日手帳、誕生
2001年春、ほぼ日オリジナルグッズ会議で
「ほぼ日手帳」のアイデアが浮上。
5月、コンテンツ「ほぼ日手帳成功物語。」で
手帳がほしいかどうか、読者に問いかけました。
あっという間に約700通の返信が届き、
「ほぼ日手帳」製作決定。
その後議論を重ね、10月に初のほぼ日手帳が発売されました。
- A6の文庫本サイズ
- 1日1ページ
- 24時間の時間軸
- 薄くて裏うつりの少ない手帳用紙
- 180度パタンと開く製本
- たくさんのポケットがついたカバーに2本のしおり
- 毎年変わるおまけページ
などは、16年たったいまも受け継がれるほぼ日手帳の特徴です。
全員に手帳本体が2冊!?
「ほぼ日手帳2002」を発送した直後、
製本に不安があることが判明。
製本を強化した手帳をすべての人に再送するという
対応を行いました。
しかしそのハプニングのおかげで、
ほぼ日手帳がより多くの人に知られることになりました。
- 素材はナイロンで、カラーは4色に。
- バタフライストッパーが登場。
- 方眼のサイズが4ミリに。
おまけのボールペン登場
「ゲルインクのペンが裏うつりする」
という意見が寄せられたものの、
使用しているトモエリバーよりよい紙は
なかなか見つかりません。
そこで発想の転換。
「この紙に合ったペンを使ってください」という意味で、
ボールペンをおまけにつけることになりました。
悩んだ末のB版セール
「ほぼ日手帳2003」販売時、用意していた分が即完売。
買えなかった方から
「どうしてもほしい」という声がやみませんでした。
急遽手帳本体は増刷を決定したものの、
生地から染めていたカバーの再生産はすぐには不可能。
そこで浮上したのが、
製作途中でバタフライストッパーが小さめにつくられ、
せっかくの「おまけのボールペン」が入らなかった
カバー6,000枚。
お蔵入りさせていたこのカバー、
バタフライストッパーのサイズ以外は全く問題なし。
社内でも反対意見が出ましたが、
最終的には「買えなかった人たちの気持ちを大事にしよう」と
「B版セール」と銘うって販売。
喜びのメールがたくさん届く結果になりました。
- 革カバーが初登場、全8種に。
- 本体の1日ページに「秘密の縦ライン」導入。
- 「日々の言葉」が毎日入るように。
おまけのボールペンが割れる!
「『おまけのボールペン』にヒビが入った!」
というメールがいくつも寄せられるように。
軸の色を変えてロゴを印刷した「ほぼ日オリジナル」でしたが、
この軸の樹脂と塗料の相性が悪かったことが判明。
急いで作りなおし、希望する方全員に送りました。
ほぼ日手帳初期は何もかも手探りで、
一つひとつ勉強しながら進んでいきました。
ヌメ革が経年変化しない!?
「ほぼ日手帳2004」から登場した革カバー。
そのなかで、
「使っていくうちに革全体がアメ色に変わるのを愉しむ色」
という説明で販売をスタートさせたヌメ革が、
なかなか変化しないという問い合わせが。
じつは、職人さんが高級な品質感を保つために
ていねいなコーティングをしたためでした。
詳しく説明をしたうえで、
「ほぼ日手帳2005」ではより変化を愉しむ手帳に方向転換。
以来、毎年さまざまな革カバーが登場し、人気となっています。
- ナイロンと革カバー、全11種。
- 全国のロフトで取り扱い開始。
- 本体に二十四節気を表示。
- 手帳にかぶせるクリアカバー「カバー・オン・カバー」登場。
手帳のルイ・ヴィトン
「ほぼ日手帳2005」の準備中、
ロフトのホームページで「オープンバイイング」という
取り扱い商品の公募制度を知り、
申し込み。
「1,000冊とは言わないまでも、
500冊くらい取り扱ってくれたら‥‥」との思いで
ロフトに出向くと、
なんとロフトからの要望は「1万5,000冊を納入してほしい」。
オープンバイイングの担当部長はほぼ日手帳を見て、
「これは手帳のルイ・ヴィトンだ」と言ったそうです。
最終的に「ほぼ日手帳2005」1万7,000冊が
ロフトに納入されました。
以来、
ほぼ日手帳は12年連続で
ロフトの手帳売り上げNo.1を誇っています。
- ナイロンと革カバー、全11種。
- 4月はじまりのほぼ日手帳spring販売開始。
- 12月から書き込める「2日で1ページ」を収録。
- ガイドブック『ほぼ日手帳の秘密』(幻冬舎)発刊。
- カバーのバリエーションが増え、全17種に。
-
千鳥格子、グレンチェック、ストライプなどの
「プリントカバー」が登場。 - 1日ページに旧暦を表示。
-
使い方やニュースをお知らせする
「ほぼ日手帳CLUB」スタート。
- ツートンカバーを追加して、全20種に。
- 月間カレンダーに週番号を追加。
-
「ほぼ日の週間手帳」「ほぼ日の路線図」など
全10種の「うれしい文房具」販売スタート。
- ファブリックカバーが加わり、全28種に。
- A5判の「ほぼ日手帳カズン」登場。
-
グラフィックデザイナーの佐藤卓さんによる
手帳本体のデザイン見直し。
方眼のマス目を4ミリから3.45ミリに。 - 「日曜はじまり」の手帳販売スタート。
-
書籍『ほぼ日手帳公式ガイドブック』(マガジンハウス)刊行。
以来年1回発売されるように。
「小さくしてほしい」の声で大きなサイズの手帳を?
文庫本サイズのオリジナルに対して
「もっと小さくして」という意見も少なくなかったなか、
あえて倍の大きさのカズンが登場したのは
「ほぼ日手帳2009」から。
当時は
「この大きさいっぱいに、みっしり書いてもらいたい!」と、
「日々の言葉」もありませんでした。
-
毎月新作カバーを発売するというチャレンジで、
ラインナップは全54種に。 -
ユーザー座談会で方眼の大きさを議論。
最終的に、3.7ミリに再調整。 -
HENRY CUIR、モリカゲシャツ、Deserticとの
コラボレーションカバーや、世界の伝統柄シリーズが初登場。
-
ディズニー、minä perhonen、PORTERなどとの
コラボレーションで全58種に。 - 「ほぼ日手帳WEEKS」誕生。
- 24時間の時間軸に、30分ごとの目盛りを追加。
-
カバー内側のポケット位置を微調整。
手帳がより開きやすくなる。 -
「うれしい文房具」を
「TOOLS & TOYS」としてリニューアル。
誤解から生まれた「ホワイトライン」
2011年、誕生の年の
「ほぼ日手帳WEEKS」(現「ほぼ日手帳weeks」)は、
黒い表紙に白いラインが入った「ブラック」のみでした。
「ビジネスをスポーティーに」というテーマのもと、
デザインを手がけたのはグラフィックデザイナーの佐藤卓さん。
考えに考え抜いて卓さんが出したデザインは
オーソドックスな「真っ黒な手帳」。
しかし、そのデザイン画を見た糸井は、
表紙と背の間にある「間」を白いラインと勘違いし、
「そうきたか」「全部いいと思う」と発言。
卓さんは「じつは真っ黒い手帳を準備していた」と
正直に話しながら、
糸井の認識を「あぁ、すごくいいアイデアだ、それしかない」と
感じていたといいます。
いまも愛され続けるホワイトラインは、
思いがけない誤解から生まれたのです。
-
weeksのカラーバリエーションも増え、
ラインナップは全71種に。 - ジッパーで開閉するポーチ型のカバー「ジッパーズ」誕生。
-
東日本大震災でほぼ日手帳を破損・紛失された方に、
手帳とカバーを無償提供。
-
母子手帳をおしゃれに持てる「&こども」カバーなど、
全85種に。 -
ARTS&SCIENCEとともにつくった
英語版「Hobonichi Planner」
(現Hobonichi Techo Planner)誕生。 - 手帳本体の角が丸まり、折れにくく。
Hobonichi Planner登場
Hobonichi Planner(現・Hobonichi Techo Planner)の
クリエイティブディレクターを務めたのは、
セレクトショップARTS&SCIENCEのオーナー、
クリエイティブディレクターのソニアパークさん。
「カバーのコラボレーションをお願いします」と依頼したところ
「カバーもいいけれど、本体の英語版を作りたい」と
逆に提案をいただき、
シンプルで洗練された英語版が誕生しました。
「日本の手帳は予定管理ツールでもダイアリーでもなく、
もっと個人の生活と密接に結びついていて
『手帳』としか言えない」
という意図から表紙には漢字で
「手帳」
と箔押しされています。
- 過去最大のバリエーション、ラインナップが全98種に!
-
荒井良二さん、ひびのこづえさん、岡本太郎さんといった
アーティストとのコラボレーション開始。 - ほぼ日ストアが英語に対応。
-
シリコンカバー、三つ折りタイプのカバーも増えて
カバーが全79種に。 -
1~6月、7~12月の2冊セットの分冊版
「ほぼ日手帳 avec(オリジナル、カズン)」誕生。 -
オープンしたばかりの実店舗「TOBICHI」で
「ほぼ日手帳2015」のラインナッププレビューを開催。
持ち歩きやすい分冊版「ほぼ日手帳 avec」
書くだけでなく、
写真やチケット、
レシートなどを「貼る」使い方も広がってきたほぼ日手帳。
「使い込むほど分厚くなってしまう」
という声にお応えして、
分冊版の
「ほぼ日手帳 avec」
が登場。
たくさん書いたり貼ったりしても
気軽に持ち歩けるようになりました。
- カバーラインナップは全87種。
-
Instagramで「#ほぼ日手帳」「#hobonichitecho」が
人気のタグに。
「ほぼ日手帳」は2017年版で16年目。
これからも、みなさんのLIFEに
いちばん近い場所にある手帳として、
進化をつづけていきます。