若いころ、タモリさんの貧しさは、
原因は、なんでしたか。
景気はいいので
就職はあったし、できたんですよね。
ただ、就職する気もなくて、
しかも、はたらきもせずという。
どのぐらいの期間?
一年半ぐらい、ありましたかね。
仕送りみたいなものは出ていましたか?
ありました。
ありましたけれども、
そんなものはどっかに消えちゃう。
‥‥ほんとには困ってなかったんだろうなぁ。
ちゃんとやればできたんだけど。
「泥棒でもしなければ」
という貧乏さではなかったですもんね。
まわりも、平均的に貧乏でしたから。
うん。仕送りだけでは
最低限、生活をやっていけるかいけないか、
というぐらいですからね。
当然、
仕送りだけでは、
酒を飲んだりする余裕はまったくない。
それもするわけだから、ますます‥‥。
酒も、
ホワイト(サントリーホワイト)だったら、
ごちそうぐらいでしょ?
ホワイトは、ごちそうですよ。
去年、歩いていて
「昔は、このへんに
『どん底』という店があったけどなぁ」
と話してたら、いまでもあったんですけど、
「ドンカク」ってのがありました。
「どん底・カクテル」という‥‥。
ビンの中に
最大限に、酒がはいっているんですが、
内容は、不明なんです。
ただし、それを、2本も飲むと、
もう、ベロンベロンによっぱらう。
「内容物はなんだろうか」
という情報も交換されたんだけど、
まぁ、おそらくほとんどが
安い、合成の焼酎なのだろう、と。
それに、ほんのちょっと
合成のレモンがはいっているとか、
そこまではわかるんですが、
あれが1本、100円ぐらいだったかなぁ。
350円ぐらいあれば、ベロベロになる。
タモリさんのそういう仲間というのは
学生だったんですか?
早稲田のジャズ研の連中だったり。
貧乏だったけど
やっぱり、毎日、飲みたかったですか?
それは‥‥飲みたかったです。
(笑)そのスケベさがイイですねぇ。
飲むのは、男どうしでしたか?
もちろん。モテないですからね。
コンパも、
合コンも、ないない。
大学にもほとんど女の子がいないんですけど、
あの当時、女子大生って、
ほとんど、酒を飲まなかったですからね。
「飲みにいく」自体、あんまりないです。
そういえば、今よりも、
学校にいた女の子は「女」みたいでしたねぇ。
明日に、続きます
2007-01-09-TUE
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(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN