吉本隆明さんの講演の録音で
『女の決闘』という、
太宰治の小説をあつかっているんですよ。
ひとりの男をめぐって、
女と女が決闘するんですが
「こういうケースでは
女ふたりで意気投合して
男のことを軽蔑しないかぎり
解決しないんじゃないだろうか」
と、吉本さんはいっていて、そうだよなぁ、と。
軽蔑なしで、
「いい人だから」と言っているうちは
解決しない問題って多いと思ったんです。
オレ、軽蔑されるの、好きですけどねぇ‥‥。
(笑)
叱られたい。
「オレの人格を、否定して」って‥‥。
(笑)あはははは。
女性どうしは、どんな女性でも
絶対にはりあいませんか?
「そんなにはりあってどうするの?」
というほど年齢のちがう人に対しても、
どこか、心のなかでは
はりあっているところがあるんですよねぇ。
女性は、女性に対して、
すべて、敵なんじゃないですかね。
はげしいミスコンテストみたいですよね。
野田聖子と佐藤ゆかりの公認をめぐる
あらそいは、ホステスの物語、みたいで。
女性のファッションは
女どうしで見せあうためのもの、
というのも、きいたことがありますし。
まったくそうだと思いますね。
男は、女性に「キャー」っていわれたら
うれしいですもんね。
三十年ぐらい前に本かなんかで見た種族は、
男は村の中心に集まって、一日中、
お化粧しているというのがいましたね。
『ウルルン滞在記』で
パプアニューギニアの村長を見たんですけど、
村長のペニスケースは‥‥
長いとか、大きいとかではなくて、太いんです。
もう、ペニスケースでさえないんです。
樽のようで。
(笑)
ふつう、
長いほうにいくんじゃないですか?
ねぇ?
でも結局、容積にいったんでしょうね。
きっとアレは、心の大きさ、ですから。
「黒ひげ危機一発」みたいな‥‥
樽のようなペニスケースにナイフをさしたり。
(笑)
明日に、続きます
2007-01-08-MON
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(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN