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HOBO SUPER OMISE SHOP

もの好きさんいらっしゃい

好きなものを集めたら、
ちょっぴり奇妙な「雑貨」が集まる店ができました。
店の名は『HOBO SUPER OMISE SHOP』。
自分の人生に必要かと言われたら、
そんなことはない。
でも、所持したい。
コレクターになるというよりも、これは所持欲。
自分が買わないで誰が買う。
自分が買わなかったら誰かに買われてしまう。
買わねば。
そして家やお気に入りの場所に飾ることを、
たのしみたい。
バイヤー経験もある目利き店主、
塚本太朗さんが集めた品々を
ひとつずつ見せていただく連載です。
週に1回お届けします。
1月の「生活のたのしみ展」にも出展するので、
どうぞおたのしみに。

塚本太朗さんプロフィール
#03

木工ヤマニさんのスパイスミル 木工ヤマニさんのスパイスミル

3つめのアイテムは、
「木工ヤマニ」さんのスパイスミルです。
塚本さんから送っていただいたものを見たら、
思っていた以上にたくさんの種類があって、
びっくりしました。

使われている木の種類がそれぞれ違って、
全部違う形、違う色味なんです。
木目の模様もすごくきれいですね。

カラーも茶色系だけでなく、
白、黒、グレーなど、モダンなラインナップで、
どれもおしゃれです。
こうして並んでいると、楽器のようにも見えます。

オブジェとして棚に飾れるようなスパイスミルは、
そうそうないですよね。
コレクターとして集めている方もいるみたいですよ。

ほんと、使うのがもったいないくらい美しいです。
でも、使っていくうちに、
経年変化もたのしめそうですね。

使い込んでいったら、
また違ったいい質感になると思います。

塚本さんと木工ヤマニさんは、
どんなところで出会ったのですか?

出会いは、銀座の「手仕事直売所」でした。
いいお仕事をなさっているお店と出会うために、
よく足を運ぶんですよ。
スカウトしに行くような感じで。

おお、ハンティングみたいですね。
木工ヤマニさんは、「手仕事直売所」に
出店なさっていたんですか?

そうです。
たまたまそのときは、木工ヤマニの職人の方々が
東京にいらしていたので、直接お話しできたんです。
いきなり工房におじゃまするのは難しいですから、
まず職人さんたちと会えたのは幸運でした。

なんと! ハンティングのタイミングがよかったんですね。

「手仕事直売所」では、このスパイスミルが、
ワーッとたくさん‥‥
60個ぐらい並んでいたんですよ。

すごい‥‥! 圧巻の眺めだったでしょうね。

はい。「わあ、すごいな」と驚いたのと同時に、
「これは何の道具だろう」と気になりました。

確かに、パッと見ただけでは、
スパイスミルだとは思わないかもしれません。

木工ヤマニさんの通販サイトを見て初めて、
「あのかっこいいのは、
スパイスミルだったのか!」とわかりました。
ちなみに、
ちょうど流行ってたころだったんですよ、これが。
(塚本さん、スパイスミルパフォーマンスをする)

ああ、ヌートバーの。

ヌートバーを思い出しました。

木工ヤマニさんは、
もちろんヌートバーより前から、
スパイスミルをやっていたんですよね。

やってました。ずっと。
長野県の大町市で、木工職人さんが
手づくりで制作なさっています。

「生活のたのしみ展」では扱わないのですが、
ソルト用もあります。

現場での混乱を避けるため、
今回はペッパー用のみ、ということで。

ふだんはすぐ売り切れてしまうのですが、
「手仕事直売所」に出店なさっていたときは、
個展などに向けてたくさんつくっていて、
たまたま在庫が残っていたそうなんです。

たのしみ展でも、
少量にはなるかと思いますが、
販売させてもらえたらうれしいですね。
塚本さんは持ってらっしゃるんですか。

それが、まだ持ってないんです。
もう、人気で買えなかった。

そんな‥‥!
ぜひ、たのしみ展でゲットしたいですね。

ねぇ。店長も欲しいです(笑)。

(4つめのアイテム紹介につづきます。これまた、かわいいですよー)

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木工ヤマニ
北アルプスの麓・長野県大町市で、
家具や建具、暮らしにまつわる
木のものを製作する工房。
ラインナップの中でも、異彩を放つのがスパイスミル。
夫婦2人でデザイン、製作すべてを行っているため、
製作できる数に限りがあり、
セレクトショップや、インテリアショップ、
イベントへの出展時には
人気でお客さんが殺到することも。
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