バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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フランスの「大さじ」
「小さじ」は悩ましい?!

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フランスの「大さじ」
「小さじ」は悩ましい?!

バブー

食いしん坊なボクの家族の周りには、
やっぱり食いしん坊な人ばかりが
集まってきて、
日々「おいしいね~。楽しいね~」
って言いながら乾杯しているよ。

誰かの家で持ち寄りパーティーをしたり、
ちょっと早めに集まって、
おつまみ作るのを手伝ったりなんてことも
多いのだけど、
「日本の『大さじ』『小さじ』は便利よね~」
って話が聞こえてきたよ。

誰かのお家にお呼ばれしての
ホームパーティーも多いパリ生活。
食いしん坊なので、自然に周りも食いしん坊ばかり。
料理上手な人が多いので、
日本の「大さじ」「小さじ」の話で盛り上がりました。

とのまりこ

日本のお料理レシピにおいては
欠かせない「大さじ」「小さじ」、
ちょっぴり違うのでわかりにくいのです。

そして100円ショップなんかで気軽に買える
シンプルな大さじ&小さじセット
(中さじがついていたり、
小さじ1/2が計れたりするのも含め)、
あれがフランスにはないのです。

ないと言ったらちょっと間違い。
あるにはあるけど、ちょっと違うのです。

バブー

フランスではね、大さじ1杯(15ml)を、

『1 Cuillère à soupe』
(ユヌ・キュイエール・ア・スープ)
=『スープ用スプーン1杯』

小さじ1杯(5ml)を、
『1 Cuillère à café』
(ユヌ・キュイエール・ア・カフェ)
=『カフェ用スプーン1杯』

って表現するんだよ!

ちなみにほとんどレシピに登場しない
中さじ1杯(10ml)は
(日本でもあまり中さじは使わないよね)、

『1 Cuillère à dessert』
(ユヌ・キュイエール・ア・デセール)
=『デザート用スプーン1杯』

って表現するんだよ。

フランス語のレシピ。表現の違いに戸惑い、
一体なんだ?!となるのが、
今回の、「大さじ」「小さじ」問題。

とのまりこ

『スープ用スプーン』というのは、
まあその名の通り、スープを飲むときに使う
大きめのスプーンのこと。

『カフェ用スプーン』というのは、
コーヒーや紅茶を飲むときに
砂糖を入れて混ぜるスプーンのこと。

『デザート用スプーン』はその中間サイズの、
デザートを食べるときのスプーン
ということですが、
デザートは中間サイズのスプーンで食べるといった
決まりは一切ないし
(ちなみにケーキなどのデザートも
割とスプーンが出てくることが多いのは事実)、
そのサイズのスプーンを、
実生活であまり見たことがない。

というわけで、この中さじに関しては
『デザート用スプーンってなんじゃらほい。
わかりにくいなあ‥‥』
って思ってネットを見てみたら、
フランス人でも質問している人がいっぱいいたので、
現地の人にとってもわかりにくいようです。

たとえばこんな感じ。
『cc』と『cs』は『カフェ用スプーン=小さじ』と
『スープ用スプーン=大さじ』を表しています。
いつまで経っても「う~んと、これはどっちだ」と
頭の中の変換に時間がかかる‥‥。

バブー

スープ用、カフェ用って、
もちろんなんとなく大きさは揃っているから、
「大さじ」と「小さじ」とだいたい同じ容量のようだけど、
デザインによって形がちょっと違うじゃない?!
だからきっちり計れないような気がして、
ボクたちはしっくりこない!

というわけで、日本のような計量スプーンを
探してみると、
プロの人たちが使うんですか?!っていう、
区切りがとても細かい大量スプーンセットとか、
シンプルでもとってもお高かったりとか、
なかなか気軽なのがないんだよね。

毎日立ち寄るスーパーの調理器具コーナーにも
商品自体ないことが多いから、
やっぱりスープ用、カフェ用スプーンを
使っている人が多いんだよね。

こんなにいろいろ並んでいるキッチンコーナーにも、
なぜか計量スプーンは売っていない。
つまり、使う人が少ないということ
(ちなみに日本ぽいシンプルなものをIKEAで発見!)。

とのまりこ

というわけで、もちろん私も、
パリに移り住んだときから、
日本から持ってきた計量スプーンを愛用しています。

大さじと小さじ1本ずつあれば十分事足りるし、
やっぱりこれできっちり計りたい!

ただし、フランス語のレシピでは、
大さじ小さじは
『スープ用スプーン』の略『cs』
『カフェ用スプーン』の略『cc』
と表記されているので、
これを頭の中で変換させて
「あれ? 『2cs』ということは、これはどっちだ。
スープってことは大きいほうか」
となるのが、面倒くさくて面倒くさくて。

スーパーで売ってないならネットで買おうかと探してみると、
やたら大袈裟なもの、高いものが多く、
だったら「スープ用」と「カフェ用」の
スプーンで代用すればいいかとなってしまう。

バブー

日本の「大さじ」「小さじ」、
ひと目でわかりやすくて便利だよね?!
ってなったのでした。

カフェ用のスプーンなんて、
レシピの中では「cc」と表記されるから、
液体の『1ml=1cc』の方の『cc』とも
混ざってしまいがちなんだ。
ね、わかりにくいでしょ?!

日本の大さじスプーン・小さじスプーン、
とってもわかりやすい優秀な表現なのだ!
って、今日もレシピを見ながら
お料理してたんだよね♪

それではみなさん今週も、
素敵な一週間を!

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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illustration:Jérôme Cointre