バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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パリの消防士さんが
サーカスで大活躍?!

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パリの消防士さんが
サーカスで大活躍?!

バブー

みなさんボンジュール。 
フランスは全国が3つのゾーンに分かれて
順番に2週間ずつのバカンスに突入する、
通称「スキーバカンス」
2週間の真っ最中。

スキー場をはじめとしたバカンス先や
道路など移動手段が混まないようにする、
ゾーン別バカンス対策。
バカンスのためなら命懸けでがんばる!
バカンス大国おフランスバンザイな動きだよ。

とのまりこ

寒くて暗い冬。
公園遊びの時間などもなんとなく短くて
室内遊びを探したくなる季節ですが、
そんな時にぴったりなのが「冬のサーカス」と呼ばれる
「Cirque d'Hiver Bouglione」
(シルク_ディヴェール_ブリオーヌ)。
世界で最も古い、常設のサーカス小屋で行われる
冬季限定サーカス。
19世紀半ば、ナポレオン3世の命令によって
建設された20角形の建物です。
1934年に、今のサーカスの名前にもなっている
ブリオーヌ家によって買収され、
今もその一族が引き継いでサーカスをしています。

毎年楽しみにしている「冬のサーカス」。
今年も息子を連れて行ってきました♪

(以前フランスのサーカスのことについて
書いたコラムにも登場しているので、
よかったらそちらもご覧ください!)

パリの冬の名物「冬のサーカス」。
歴史的建造物のノスタルジックな空間の中で繰り広げられるショー。
生バンドの演奏も会場を盛り上げます。

ナポレオン3世の命で建設された「冬のサーカス」。
歴史的建造物のこの建物は20角形の華麗な建築物。

パリの歴史的建造物で行われるサーカスは、
幕間休憩にポップコーンや飲み物やグッズが
販売される場所もこんなにステキ♪

バブー

今年はね、なんとこの「冬のサーカス」に
本物の消防士たちが登場しているんだって!!
サーカス史上でもとても珍しい試みだよ!

パリの消防士さんといえば、
超人気者たちで毎年カレンダーまで
売り出されるんだよという話を以前書いたけれど、
なんと今年の「冬のサーカス」は、
一番最後、クライマックスの演目で
消防士さんたちがパフォーマンスをするんだ。

今年の「冬のサーカス」のクライマックスは、
パリの本物の消防士さんたちが登場するパフォーマンス。
100年以上の歴史を持つ
「体操セクション」のエリートたちのパフォーマンス。

とのまりこ

パリの消防局の「体操セクション」の
エリート部隊から選ばれた隊員たちが、
毎公演5人ずつ出演しています。

この「体操セクション」は、
パリの消防局の中で100年以上の歴史があります。
彼らはもちろんれっきとした正式な隊員たち。
軍の身分をもつ消防士であり、
他の隊員と消火活動などをしつつ、
厳しい体操訓練を行なっているのだそうです。

消防局の広報大使として、
国際的なイベントや7月14日の
革命記念日の軍事パレードなどで
演技を披露するのが仕事なのだそう。
今回は「冬のサーカス」の一族との
長年の友人関係があったために
実現した演目だったそうで、
観客たちも大興奮の盛り上がりでした。

バブー

実際の訓練や現場でも使われる
5.5mのハシゴを使ったりして、
サーカスの大道芸人たちと一緒に
アクロバットを披露していたんだって!

消防局に体操部隊があるんだ?!
なんて驚いたけれど、
建物に飛び移る、ハシゴを素早く登る、
不安定な場所でバランスを取るなどは
全て体操の基礎に基づいていて、
体操は実用的なスキルなんだって。
言われてみればそうだよね!

訓練や現場で使われる5.5mのハシゴなどを使って、
5人の消防士とサーカスの大道芸人たちの
アクロバットパフォーマンス。
フランスの国旗、トリコロールカラーでフィニッシュ!

とのまりこ

「あのノートルダム大聖堂の火事でも
大活躍した、我らが誇る消防士たちです!」
って紹介されて登場してのパフォーマンス。

最初は消防士さんたちをモチーフにした
パフォーマンスなのかと思ったら、
まさかの本物の消防士さんたち!
サーカスの出演者になってしまうなんてありなんだと驚き、
そしてこういうところが
やっぱりフランスの好きなところだと感動。
日本だったら実現しているかな‥‥
なんて思いながら見ていました。

バブー

彼らが出演して得た報酬の一部は、
殉職した消防士の遺族を支援する
基金などにも寄付されるんだって。

フランスはね、
2021年に「動物虐待防止法」が可決されてから、
サーカスに野生動物を使用しない取り組みが
段階的に進んでいて
(2028年までに完全に禁止されるよ)、
この「冬のサーカス」も
すでに野生動物を使わなくなっているんだ。

数年前まではライオン、ゾウ、トラなど
迫力ある動物の演目もあったけれど、
今では制限のない家畜や愛玩動物に入る
馬や犬などの出演だけ。
だから動物の出演の代わりに、人間中心の
エンターテインメントへと変わっていっているんだ。

毎年いかに新しいパフォーマンスを
取り入れるかというのも重要なポイントなんだ。
今年の「パリの消防士」さんたちの出演は、
そんな一面からもとても新しい試みだよね!

それではみなさん
今週もステキな1週間を!

サーカスでの動物使用の制限が厳しくなっているフランスでは
年々動物の使用が減っていて、
今では馬や犬のパフォーマンス以外は
ほとんど人間のアクロバットパフォーマンスに。

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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illustration:Jérôme Cointre