バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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フランスの小学校には
『保健室』がない?!

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フランスの小学校には
『保健室』がない?!

バブー

3月のパリからボンジュ~ル。
パリも少しずつ暖かくなって、
桜の蕾がふくらみはじめた公園も
あるみたいだよ!

朝8時すぎ、通学で家を出ても
真っ暗な夜中のような世界だった冬が、
朝から明るく日が長くなってきたのが
何よりも嬉しい春の訪れを感じるときだよ。

日照時間が少ない冬のパリが終わり、少しずつあったかく明るくなってきたよ。

とのまりこ

先週まで2週間、
フランスの『スキーバカンス』と呼ばれる
冬休みを利用して、
日本に一時帰国していた私と息子。

息子は昨年に引き続き、
日本の小学校に1週間通って、
日本の2年生を体験してきました。
(海外在住の日本人が一時帰国するときに、
子どもを日本の学校に通わせ
体験させていただくという、海外在住者にとっては
とてもありがたい制度があります)

バブー

両親ともに日本人でありつつも、
フランスで生まれ育ち、
フランスの現地の学校に通う
ボクの兄弟プチモンスター8才。

フランスと日本の学校が違うところは
数えきれないほどあるけれど、
事前に書類を届けに日本の学校に
ご挨拶に行ったとき、
最初に「キョトン」となったのは、
どうやら『保健室』だったそうだよ。

「保健室」でお待ちくださいね。と言われた「保健室」。
フランスの学校にはない場所なので、
一体ここはなんだ?どこだ?という表情の息子。

とのまりこ

会議室などの空きがなかったため、
担当の先生がいらっしゃるまで、
保健室で待たせてもらったのですが、
「保健室とはなんだ?!
一体ここはなんだ! どこだ?」
と、キョロキョロ興味津々な息子。
そう、フランスの小学校には
『保健室』がないのです。

日本の学校といえば、
保健室と保健室の先生はセットで、
小学校生活の思い出シーンにも
必ず登場するような印象深い場所ですよね?!

バブー

体育で転んで怪我をしちゃったら、
お友達が保健室に連れて行ってくれて
治療をしてもらったりね。
具合悪くなったら様子を見て、
保健室のベッドで寝かせてもらったりね。
クラスに登校できない子が
保健室に登校するなんてこともあるよね。

実際に保健室で待っている間、
毎日保健室登校をしているという生徒が
部屋で勉強していてお話ししたり、
鼻血が止まらなくなっちゃった生徒が
処置しにきたりしたみたいだよ。

とのまりこ

この保健室が、フランスの小学校には
ないんです。

フランスの小学校、
「学校で吐いてしまった」
「お腹や頭が痛くて授業を受けられない」
「怪我をして、大丈夫そうだけど
泣きやまず、ずっと痛いと言っている」etc.
なんてことになったら、
すぐに保護者に連絡が来て、
「迎えに来てください」となります。

ちょっと様子見、とかは基本的にありません。
何しろ『保健室』という部屋がないから、
様子を見て横になるベッドもないし、
専属の先生もいないから。

たとえば息子の小学校では、
お迎えの保護者が来るまでは、
学校秘書(事務係)の人の机の横、
事務所の棚と棚の隙間に置かれた簡易ベッド
(ベッドとも言えないくらいの
短い足のついたマットのようなもの)で、
子どもたちが横になって迎えを
待っていたりするので、
具合悪さも相まって、ちょっとかわいそうに‥‥。

フランスでは子どもを1人で
放置することがNGなので、
常に事務所にいる秘書の横で待機してもらう
ということしかできないみたいなのです。

日本の保健室は、キャラクターの人形がたくさん置いてあったり、
絵本が置いてあったり優しい世界。
こういう世界観はフランスの学校には一切ないかも。

バブー

そのほか、日本の学校の保健室周りって、
「給食の栄養について」
「健康について」
「身長や体重について」
「歯磨きの大切さ」などなどが、
模造紙に楽しくわかりやすく
書かれてたりもするじゃない?!

そういう世界もフランスの学校に行っている
プチモンスター君にとっては、
とっても新鮮で興味深かったみたいだよ!

フランスでは、健康や医療の管理は
学校の役割では全くないって考えなのかもね。

日本の学校に1週間お世話になるにあたって、
提出する書類の中の『健康チェック』のシートも
こと細かく学校側と共有することがあって、
まりこちゃんもとってもびっくりしていたよ。

それではみなさん、
春が近づいて花粉もたくさん飛んでいますが、
今週も元気にステキな1週間を過ごしてね!

日本の一時帰国。今年も日本の小学校に1週間お世話になりました。
給食も美味しいし、体育も音楽も楽しいし、
校庭は広いし、日本の学校は最高だそうです。

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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illustration:Jérôme Cointre