パオパ〜、パオパオパ〜(ほら貝)。
ときは1992年、舞台はフジテレビ。
早朝、さしたる説明もなく
とんでもないすばやさで展開する
CGアニメーションの嵐、
出てきた子どもたちがこう叫ぶ。
「おーきーらーく、ごーくーらーく!!」
1年半の放映期間だったにもかかわらず、
ウゴウゴルーガは伝説の番組となって
そのあとのテレビを
ちょっぴり塗り替えていきました。
あの不思議な世界を作った人たちをお招きして、
番組ができたみなもとに近づいてみたいと思います。
ウゴウゴルーガを知らない人も、
テレビが好きだったら、ぜひ、読んでみてね。
もしも遊びが好きだったら、
仲間と仕事をするのが好きだったら、ぜひ、
読んでみてね!
ウゴウゴルーガってなんだ?
という方は、こちらへGO!
以上、3人のおとなで、お送りいたします! |
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本日は、かくも賑々しく おふたりのみなさまにおいでいただきまして、 ありがとうございます。 番組はもちろん、DVDの販売も終了して、 お客さんの気持ちも だいたい収まったかなぁというこの時期、 すべてがすっかり終わったのを 見計らったようにして ウゴウゴルーガのお話をしたいと思います。 |
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まあ、これからも何か展開が あるかもしれませんけれども、 とりあえずDVD−BOXは完全予約制で、 2007年(昨年)、受付も引渡しも すべてきれいに終了しました。 |
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おめでとうございます。 | |
ありがとうございます(笑)。 | |
ありがとうございます(笑)。 | |
このDVDが出たときに、 うちのスタッフにも 買った者がおりましてね。 |
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ほんとに? | |
若い奴らにとっては、これは、 安くはない値段ですよ。 |
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私の周囲でも、 ルーガちゃんのママや 当時のヘアメイクさんたちが 「早めに予約しといたほうがいいですよね?」 なんて言ってくれていました。 「あげるのに」と言いたくなるくらいに 近い人たちが、そう言ってくれるんです。 |
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いい話ですね。 | |
いい話です。 | |
僕は思うんだけど、 「言ってくれたらさぁ」のものって、 おそらくいちばん 「いい」んじゃないでしょうか。 |
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近い人たちが 「欲しい欲しい」って言ってくれるものはね。 先日も、栗山千明さんと 仕事でご一緒したときに、 まず第一声が 「福原さん、DVDに出演してましたね!」って。 ちゃんと予約して買ったんだって。 「言ってくれればあげたのに」と たしかにそのとき言いました。 |
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ウゴウゴルーガを DVD化することになったとき、 藤子不二雄先生の事務所に問い合わせをしたら、 「絵の二次利用はもちろんOKで 使用料は要りません。 でも、できあがったDVDをぜひください」 と言っていただきまして。 |
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ありゃ、うれしかったなあ。 | |
そういう自慢話だけ聞いてても、 うれしくなりますね。 だって、こんなにあとあとまで、 ヒュー、ヒュー! 言われる仕事って そんなにないでしょ? |
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番組をビデオ化するセクションの 人たちが言ってたんですけど、 ひとつの番組にかかわったチームが解散すると、 「当時のスタッフに会いたいなあ」 なんて言い出す人は 思ったより少ないらしいんですよ。 でも、ウゴウゴルーガのDVDを 出すことに決まったとき、当時の仲間たちが やたら勝手に集まってきちゃったんです。 これはめずらしいね、ってことになりまして。 |
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へえぇ。いいなぁ。 | |
「みんな制作会社の所属も変わってるし、 許可とか大変だし、責任とりきれないなぁ」 なんて仕事はしょっちゅうあるんですが、 ウゴウゴルーガは 「やりませんか」「やりましょう!」 と、みんなが集まる。 これはわりと、稀な話なんですって。 |
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少なくとも 「やめてほしい」とか「いやだ」とか 言う人はいなかったですね。 まあ、10年以上経ってるから ちょうどよかったのかも。 これが2、3年後だったら、 「もう二度と会いたくない」と 言われたりして(笑)。 |
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当時は、どちらかといえば、 ハードワークだったわけでしょう? |
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いまにして思えば、本当にすごかったです。 | |
まず、番組の放送が「毎日」だったもんね。 | |
週のうち5日間、ずっと 編集か音入れをしてるという、 そんな感じでした。 月曜日に出勤してスタッフルームで会議して、 みんなで桜井さんの作ってくれた鍋を食べて、 あとは編集室にずーっと泊り込みです。 |
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不平不満は 出たりしなかったんですか。 |
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あとで聞いたらやっぱり、 いろいろあったみたいです。 というのも、スタッフはみんな若かったし、 20代がほとんどで、独身。 それがずっと閉じ込められたように なっていたので 1年半、禁欲生活を強いられた、と(笑)。 |
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ということは、冗談じゃなくて本当に 一歩も出られないような状態だったんですね。 |
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はい。 | |
あのぅー(笑)、 プロデューサーの立場としては、 きっと効率のいいやり方を ほかに考えられたんだとは思います。 だけど、福原ディレクターって 効率性をあまり考えないんです。 こう言っちゃ何ですけど、おもしろさと‥‥ |
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おもしろさ(笑)、はい、はい。 | |
あと、わりとしつこいよねぇ。 粘るよね、最後まで。 |
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「いまだから言うけど」(笑) | |
おっしゃるとおりです(笑)。 | |
そういうハードな環境だったことは確かですが、 みんな不平不満を言わなかった。 私は私で「効率悪いな」と思ってたけど 言わなかった。みんなが黙ってたんです。 それはまず、 憎まれにくいタイプが集まっていたことと、 それから、本当に誰も 敵を作りたくなかったからじゃないでしょうか。 |
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みんなそれなりに 思ってたと思うんですが、 ほとんど合宿状態の毎日で、 不平を言ってどうなるんだ、 言ったとしても、収拾がつかないってことを みんなが身にしみて わかってたんじゃないかなぁ。 |
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(続きます) | |
2008-05-16-FRI |
ヒュー、 ヒュー! |
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これ以上できません! |
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私も、おもしろかったです! |
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何かが起こってる! |
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今度「朝」なのよ。 |
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荒野を行く人たちを。 |
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自分の中の子ども宛て。 |
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この人たちがいる会社。 |
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