白いシャツをめぐる旅。2020 わたしのマスターピース。 白いシャツをめぐる旅。2020 わたしのマスターピース。
07 英国ワークウェアのファクトリーから。Yarmo
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ことし初めて「白いシャツをめぐる旅」に加わる、
「Yarmo」(ヤーモ)は、
イギリスうまれのワークウェアのブランドです。
それを日本に紹介しているのが「グラストンベリー」。
そう、リネンシャツのJames Mortimer
(ジェームス・モルティマー)と、
同じチームが扱っているんです。



グラストンベリーは、
英国をはじめヨーロッパのブランドを中心に、
各ブランドの歴史やストーリーとともに
日本のマーケットに丁寧に伝えています。
そんななか、Yarmoは、
創立20年を超えるグラストンベリーでも、
最初の頃からあつかっている代表的なブランド。
そのいきさつや、Yarmoのことを、
「グラストンベリー」の
内田起久世さん、大倉大介さんにうかがいました。
Yarmoって、どんなブランドなんですか?



「ブランドというよりも、
イギリスの、ワークウェアの工場なんです。
1898年の創業ですから、
もう120年を超える歴史があります。
イギリス東部のノーフォークの、
グレートヤーモスっていう町で創業しました。
Yarmoは、その町の名前で、
町には工場と、2軒隣にお店があるんです。
イギリスの東海岸にはニシン漁の船の中継地点があって、
Yarmoでは船乗りさん向けの
ワークウェアをつくっています。
また、戦争の時代は、海軍の制服を
つくったりもしていたそうです」(内田さん)
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グラストンベリーさんは、
Yarmoとのお付き合い、長いんですよね。



「創業当時から、20年近く、ずっとですね。
そもそもは、うちのオーナーが偶然みつけたんです。
ロンドンにカーナビーストリートという通りがあって、
今はほんとにおしゃれな通りで、
ファッションブランドのお店ばかりですけれど、
当時は、ワークウェア屋さんとか、
スクールウェア屋さんとか、
いわゆる町の洋品店みたいなお店があったそうです。
そこで見たドライバーズジャケットとの出会いが、
いちばん最初だと聞いています。
バスなど、自動車の運転手さんが着るジャケットです」
(内田さん)



へえ! 
それは、何か特徴があるんですか?



「まず、袖がちょっと長くできています。
ドライバーがハンドルを握った状態で、
ちょうどいい袖の長さになるようになっています。
あとは腕が立体的なつくりになっていて、
“前ふりの袖”っていうんですけれど、
人がハンドルを持ったときのかたち、
腕を前にのばした姿勢ですね、
そんな仕事中のスタイルでラクなように
つくってあるんです」(大倉さん)



つまり「気をつけ!」の姿勢ではなく、
座ってハンドルに手をかけたときにラクなように、
肩や袖、背中のパターンがつくられているんですね。
グラストンベリーでは、そういうものを仕入れて、
日本で紹介してきたんですね。



「はい。そのうち、
こちらからお願いしてつくってもらう服も、
増えてきてはいます。
そのとき、もとはワークウェアだということを
忘れないように気をつけています。
一見、ワンピースやスカートだとしても、
スモックとか、シェフのエプロンとか、
そういう職業的なユニフォームをもとに、
アレンジしているんですよ」(内田さん)



なるほど、あくまでも基本は作業着。
それを街着として使えるようにしているんですね。
そのへんがかっこよさの秘密かも。
では、今回のアイテムについて、
教えてください。
まず「サイドオープンショートスリーブシャツ」ですが、
名前のとおり、横に深いスリットが!
すごくかっこいいです。
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▲Yarmo サイドオープンショートスリーブシャツ(ホワイト)

 ¥25,300(税込み)
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「Yarmoの、ドライバーズジャケットに次ぐ定番に、
前身頃下にパッチポケットが付いているタイプの
作業用の長袖のワークシャツがあるんです。
それの半袖版が、これですね」(内田さん)



トップスでここまでっていうのは。
見たことない長いスリットですね。
でもシャツ自体が大きくて身幅が広いから、
うんと深く見えても、ウエストぐらいまでの開きですね。



「これが、そのもとになったもので、
いかにもワークシャツですよね。
そこからの、ちょっと変形、アレンジで、
こんなに印象が変わるんですよ」(大倉さん)
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ほんとだ! こちらは、
エプロンをシャツにした、というような印象だ。
こんなに変わるんですね。
ワークウェアというよりも、
ハイファッションのシャツのような印象になりました。



「そうなんです。
ぜひ、ファッションとして楽しんで着てください。
例えば前だけしばってもらったり、
前だけタックインすることもできますし、
そうすれば女性っぽい印象が強くなります。
そのまま、ユニセックスとしてもおすすめです」
(内田さん)



組み合わせによっては、モード感が強くなって、
いろいろ遊べそうです。
それに、生地が柔らかいです。
コットンですね。



「この素材は、通年、とっても便利なんですが、
特に日本の暑い夏には快適です。
肌にピタッとくっつくような綿でもないですし。
洗えば、あっという間に乾きますし」(内田さん)



ワンウォッシュしてあるんですね。
アイロンできれいにというよりは、
洗いざらしで着てるのがよさそうです。
色は、白だけじゃなく、グレーも揃えました。
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▲Yarmo サイドオープンショートスリーブシャツ(グレー)

 ¥25,300(税込み)
このグレー、高密度ならではの光沢感があって、
高級感があるんです。
ちょっと緑が入ってるような感じで、明るくて。



「ちょっと軽めなトーンで、
肌にすごくなじむと思いますよ」(内田さん)



話がもどりますが、
男性はどうやって着るのがいいですか? 



「あんまり深く考えずに
着ていただいていいと思いますよ! 
たとえば普通に下にTシャツを1枚着て、
さらっと羽織ってもらうといいんじゃないかな」
(大倉さん)



つづいて、こちらはショートパンツ。
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▲Yarmo ニューオフィサーショーツ(ベージュ)

 ¥28,600(税込み)
Yarmoをはじめて紹介するにあたって、
ぜひ一緒にと思い、並べることにしました。
「ニューオフィサーショーツ」という名前です。
オフィサーっていうのは、軍の階級の「士官」ですよね。
たしかに軍パンぽいです。



「はい。Yarmoのなかのくくりでいえば、
ミリタリーです。
一般的にはグルカショーツと呼ばれるかたちですね。
タックが入っていて、股上が深くて、
サイドでギュッとしぼれる。
このショーツも、横にベルトが付いているので、
調整ができますよ」
(内田さん)
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「股下もそんなに長くないので、
女性も取り入れやすいかたちだと思います」
(大倉さん)



布地は、丈夫そうですが、やわらかさがあって、
チノクロスとも、すこしちがいますよね。



「キャバリーツイルという
チノクロスよりソフトな感じのコットン素材ですが、
耐久性や弾力性があります。」 (大倉さん)



「ブリズベン・モスっていう、
イギリスの布地メーカーのものなんです。
ここも古くて、創業160年ぐらい。
ブリズベン・モス・コーデュロイといって、
コーデュロイがとくに有名なところですが、
ツイル地もつくっていて、
いわゆるクラシックなイギリスの日常着に使われています」
(内田さん)



ミリタリー感がうすく、
女性が着やすそうなのは、
この生地のやわらかさもあるんですね。
このショーツ、ほぼ日では44サイズをセレクトしました。
男性はもちろん、
女性がぎゅっとベルトを締めて穿いても、
とても可愛いですよ。
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Yarmo

http://glastonbury-ltd.com/brands_page/yarmo/
(次回は、INDIVIDUALIZED SHIRTSです。
かわいいシャツができましたよー!)
2020-04-15-WED