「白いシャツをめぐる旅。」が始まったとき、
じつは、このコンテンツで、
メンズのビジネスシャツの世界をくわしく探りました。
「ほぼ日」の男子が連れ立って
伊勢丹新宿店メンズ館を訪れ、たっぷり研究をして
(そのようすは、
こちらからどうぞ)、
それぞれ、満足のいくシャツを買いました。
当時(6年前です)、メンズシャツの流れは「フィット」。
体型がしゅっとしていようといまいと、
その人の身体に合う(=フィットする)シャツが
「かっこいい」とされていました。
メンズのビジネスシャツって、
イタリア的なもの、英国的なもの、アメリカ的なもの、
おおざっぱに言ってもそういう「流派」というか、
びみょうな違いがあるのですけれど、
ぼくらの出した結論は
「イタリアのシャツって、やっぱりいいね」
ということ。
それで、LUIGI BORRELLI(ルイジ・ボレッリ)という
ナポリの老舗カミチェリア(シャツ屋さん)の
白いシャツを取り扱うことにしたのでした。
ところが! このところ何年も、
「白いシャツをめぐる旅。」では
メンズのビジネスシャツを扱っていません。
なぜならば‥‥あんまり、売れなかったからなんです。
どうしてかなあ、と考えてみると、まず高価だった。
同じ価格帯のレディスのシャツに比べて、
メンズのビジネスシャツって使う機会が限られます。
着替えように数枚なんて考えるともっと高くなっちゃう。
それに、ボレッリのような「フィット」なシャツは、
やっぱり試着をして、自分に合うようにお直しをしたい、
という人も多かったことでしょう。
いろいろ反省をしつつ、
メンズのビジネスシャツの扱いはそれきりに。
「白いシャツをめぐる旅。」のメンズシャツは
カジュアルの方向に舵を切ったのでした。
ところが。
ことし、このコンテンツの取材をすすめているとき、
伊勢丹のかたが教えてくれたのです。
「通販でばっちりフィットするビジネスシャツを
セミオーダーするしくみを、つくったんですよ」と。
えっ! それ三越伊勢丹がつくったんですか。
「そうなんです。
Hi TAILOR(ハイ・テーラー)っていうんですが、
三越伊勢丹が昨年秋に始めた、
シャツのカスタムオーダーのあたらしいスタイルです。
スマホを使って注文、自分だけのシャツがつくれる、
オーダー初心者にもおすすめのシステムです」
教えてくれたのが宣伝担当の人だったので、
なめらかにすらすらとわかりやすく要点がまとまってます。
もうちょっとくわしいことを、
「白いシャツをめぐる旅。外伝」として
ご紹介したいと思います。
「ビジネスシャツもほしいな」と思う方、
これからシャツをオーダーでつくってみたいと思う方などの
お買い物のヒントになるといいなぁ。
ではこのプロジェクトを動かしてきた、
三越伊勢丹のチームの
3人の男性からお話をうかがいましょう。
横山達也さんはサービス全体の取りまとめ、
関龍太さんはシャツの開発、
加藤寛さんはフィッティング関係を担当したそうですよ。