糸井重里
・「ちいかわ臨書」というものをはじめて、まだやめてない。
どうせ長続きしない、と
だれかに言われているわけでもない。
しかし、そう言われるに決まってると思うので、
はじめたときから意地になって、やめないでいる(笑)。
まぁ、だれよりもじぶんに言われそうな気がするのです。
でも、ちゃんと続いてるからな、じぶんよ。
毎日やるというのは、ほんとうにおもしろいことだ。
同じようなことを繰り返していると、
屁理屈やら言い訳やらの「余計な考え」がなくなっていく。
それだけでも、じぶんにとっていい修行である。
だいたい、「臨書」というのはオリジナルを要求されない。
でてきてしまう個性はあるにちがいないが、
まずは「お手本」のとおりに書いていくわけである。
「ちいかわ臨書」は画だけれど、筆なりペンなりの
「運動の軌跡」をたどるということは変わらない。
しかし、こころも腕も足りてないわしのようなものには、
その運動を「たどれてない」のである。
それはダンスの先生の動きをまねしても、
踊れてないというのと同じようなことだろうと思う。
お手本を目で見ているはずなのに、それが見えてない。
線や点の位置をトレースすればいいかもしれないが、
それではやっぱり動き(そこであったはずの出来事)が、
止まって死んでしまうのだと思う。
そして、動くための姿勢も技術も足りないので、
思ったように筆やペンを動かすことができない。
点も、丸も、まっすぐの線も、描けやしないのである。
とか言いながら、めげてはいない、今日も描く。
ツイッターで宿題の提出のように発表しているから、
「うまくなってますね」とか言ってくれる人もいるが、
いやぁ、ぜんぜんですよでもやめないで描きます、である。
あらためて思うが、お手本の先生は、すばらしいよー。
◆今日の質問no.096「習ってること、まねしてることは?」
思い出してみてね。よかったらメールで送ってくださいな。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
たぶん、歌でも踊りでも、かたちだけじゃダメなんだよねー。
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