大工工事はどんどん進んで、
この手洗いが屋内では最後の部屋になりました。
手洗いは、当初窓の部分だけを残して、
壁は全体を新しくするつもりでいましたが、
窓枠に絡むところを考えると、
現在の真壁の状態を生かす方がいいのかな、
と思うようになりました。
それでも、腰部分に張られたピンクのタイルだけは
我慢できない。
もともとこのタイル部分を何とかしたくて、
すべて覆うという考えになったのでした。
柱や、枠周りは洗いをかけ、
タイルは汚れもあるので取り除いて、
後は白い壁を塗り替えれば、
きっと気持ちよく使えることでしょう。
床は土足には耐えないような新建材だったので、
ここは無垢板に貼り替える。古いものを生かしながら、
清潔で気持ちのよい手洗いになればと思います。
そのことを伴在さんに電話で相談したところ、
早速その夕方現場に行ってくれ、考えてくれました。
それで出た判断も、
下地を作って大壁にするよりタイルを剥がす方が得策、
というものでした。
今日の夕方、現場を見に行ったら、
早々に伴在さんが自ら鏨と金槌を使って
タイルを落としていました。
タイル剥がしはどうも
大工さんの仕事の範囲ではないようです。
そしてそうした誰にも属さないような仕事は、
担当の伴在さんのところに回ってくるようでした。
タイルは一番上の部分はしっかり食いついていて、
割れながら剥がす、という感じで大変そうでしたが、
下の10センチ角のタイルのところにくると、
意外に容易に大きくぼろぼろ取れていきました。
取ったところを上の壁面と比べるとほぼ面になっている。
伴在さんはここに下地処理をすれば
漆喰壁にもできるだろう、といっていました。 |