ジョージ |
んー、でも女の子はどうして
「わたしが、わたしが」になるんだろうね。
昔の、大和撫子系の人が
アメリカ人から世界でいちばん
素敵な女性だっていわれてたかって、
理由はやっぱり、「自分が」を言う前に‥‥。
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つねさん |
男を立ててたからだよね。
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ジョージ |
そう。で、べつに
男に尽くしてたわけじゃ
ないんだと思うんだよ。
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ノリスケ |
どっちかというと、
上手に男を操縦していたんだと思う。
いまの子たちにそういうこと言うと
「立てるべき男がいねぇんだよ!」
とか言うんだろうな。
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ジョージ |
あー、「男は立ててから男になるものだ」
って言ってやんなさいって感じだよね。
男は自分では立派になんないからね。
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ノリスケ |
立たなきゃ男になれないんだから。
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ジョージ |
なれないんだから。
で、どういうんかな、立派でもない男を
ひとり立派にして一人前の女、
みたいな感じじゃないと
ダメなんじゃないんかな。
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ノリスケ |
なるほどね。
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ジョージ |
それで、一生懸命自分が努力して、
立派にならなかったら、
自分の見る目がなかったと思って。ね。
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ノリスケ |
九州の女性って、そういうとこあるよね、
今も。ボクの知ってる限りで言うけど。
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ジョージ |
あるね。九州の女性は、
男を立てて一人前っていうところがあるの。
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ノリスケ |
あれ、カッコイイよね。
仕事できるんだよね、だから、九州の人。
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ジョージ |
韓国の女性が、やっぱりそういう感じなのよ。
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ノリスケ |
はぁー。
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ジョージ |
ま、こういうとやっぱり、
日本の社会は男中心に動いてるって
いうふうに思われるかもしれないけど、
おかまの目から見たらね、
やっぱり総理大臣は、
しばらくは男しかなれないんだよね。
たぶんね。で、上場企業の中で、
女性が社長をやってる会社っていうのも、
まだ、ほんの一握りしか
なかったりするんだよね。
で、たぶんいつかは
そうじゃなくなるんだろうと思うんだけど、
ただそこに辿り着くまでの間っていうのは、
やっぱり、わたしがあの男を
総理大臣にしたとか、
わたしがいたから、あの男は立派な
社長になった、のほうが、なんか、
より近いような感じはするもんね。
ヒラリー・クリントンもそうじゃん。
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ノリスケ |
そうそう、ぼくもそれを今、思った。
アメリカがそうなりつつあるんだなと。
アメリカの大統領も、ずっと男だからねぇ。
ヒラリーが今、上院議員でしょ?
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ジョージ |
ヒラリージョークで面白いのあるんだよ。
ヒラリー・クリントンが高校通ってた街に、
夫婦で戻ったの。
で、ガソリンスタンドに寄るの。
ヒラリーが、あ、わたしの知り合いが
やってるガソリンスタンドがあるから、
そこまで行きましょう、会いたいから。
で、入れてもらって、
親しげに話をしていたと。
車に乗ってから、亭主のビルが、
彼とずいぶん親しそうじゃないか、
って言ったら、
うん、彼はわたしのボーイフレンドで、
あなたにもし出会ってなかったら、
結婚しようと思ってた相手なの。
そしたら亭主が、ああ、そうか、
良かったね、って。
彼と結婚していたら、君は
ファーストレディーになれなかったんだよ。
そしたらヒラリーが、
なに言ってんのよ、結婚してなかったら、
大統領になれてないのは、あんたよ。
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つねさん |
あはははははは。
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ジョージ |
で、彼が大統領になってて、
わたしはファーストレディーのまんまなの、
って言ったの。
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ノリスケ |
ヒラリージョーク(笑)!
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ジョージ |
で、これはね、絶対ね‥‥。
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ノリスケ |
カッコイイ!(笑)
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ジョージ |
カッコイイ女だよね。カッコイイ女だよ。
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ノリスケ |
ほんとかどうか怪しいけど、
カッコイイね(笑)。
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ジョージ |
うん。でも、昔の日本の女の人は、
たぶんそういうところが、
あったんだろうと思うんだよねー。
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ノリスケ |
そんな気持ちが。
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ジョージ |
だからなんか、なーんかね、
女の子は好きなものが買えて、
お小遣いはぜぇんぶ自分のために使って、
ボーイフレンドのお金も自分のもので、
ああ、楽しくっていいな、っていうだけでは、
いろんな部分がすこーんと
抜けちゃうような感じがしてね。
で、そういう大切な部分をなくしたまんまで、
男なしで女の子たちだけが
集まってるとこを見ると、
ほんっとになんか‥‥。
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つねさん |
気持ち悪くなるの?
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ジョージ |
う〜ん、変だなぁ、っていう光景を
いろいろ見るわけ。
そこだけじゃないんだと思うんだけどねー。
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つねさん |
でも、あれだよね、そういう子がすごく
目立つから、ちゃんとやってる子っていうの、
かわいそうだよね。
そういうふうに見られたくないですって
いうの。そういうのは‥‥。
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ノリスケ |
でも、いっしょにはされないと思うよ。
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つねさん |
うん、それはないとは思うけど。
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ジョージ |
素敵な女の子もいっぱいいるんだけどね。
あー、この子はすごく、思いやりがあって、
人のことを考えるのが当り前に
なってる子なんだな、
とかって思うんだけどね。
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つねさん |
いるいる。うん。
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ジョージ |
おじさん的には、もうなに気ないひとことが、
すごく嬉しいわ。
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ノリスケ |
たとえば?
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ジョージ |
あのね、あの、乗物の中で、
おじさんってすごく緊張するの。
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ノリスケ |
うん。電車でも、飛行機でも。うん。
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ジョージ |
飛行機でも、電車でも。
ボク、おかまだけど、やっぱり社会的には
おじさんだから。おじさんって、
けっこう虐げられた存在だからね。
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ノリスケ |
ふふふふふ。
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ジョージ |
汚くって、ほっとくとなんか
しでかすように思われて。
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ノリスケ |
思われてるんだ(笑)。
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ジョージ |
あんなに有名なテレビの
コメンテーターでさえ、
盗撮ビデオをいっぱい持ってたとかって
いわれる今日このごろですんで。
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ノリスケ |
信用おかれないんだね(笑)。
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ジョージ |
そう。それでもう、どういうのかな、
息もしないように? 臭わないように。ね?
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ノリスケ |
そぉーっと。
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ジョージ |
そぉーっとしてるの。そぉーっと。
たとえば飛行機乗ってるとするでしょ。
そうすると、なんか、
横にたまたま女の子かなんか座ってて、
機内サービスとかくるじゃない。
機内サービス、どんどんどんどん
粗末になって、今は飲み物ぐらいしか
こないけどね。で、どうしよっかな? って
思ってると、その女の子が、
何にされますか? って、
代わりに訊いてくれるの。
うれしぃ〜! とか思って。
で、冷たいお茶ください、って、
そのスチュワーデスさんに言うでしょう?
そうすると、そのスチュワーデスさんが、
お茶を渡してくれようとすると、
彼女が取って渡してくれたりするの。
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つねさん |
へぇ〜。
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ジョージ |
気があるのかしら? って思うくらいだけど。
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ノリスケ |
困ったわ、って(笑)。
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つねさん |
どうしましょ、って?
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ジョージ |
でも彼女的には、それが当然のように、
渡してくれたら、あとはもう完無視で、
ずーっと飲んでるだけなのね。
ああ、こういう子が秘書だったら
すごいしあわせなんだろうな、
とかって思ったりとか。
あるいは、電車に乗って、
前に座ってる女の子が
椅子倒すときに振り向いて。
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つねさん |
「すいません、倒してよろしいですか?」
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ジョージ |
とかって言われると、
「倒してっ! もっと倒してっ!!」
とかっていう感じになるもん。
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ノリスケ |
極端(笑)。
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ジョージ |
ほーんのちょっとしたこと。
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ノリスケ |
一言ね。
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ジョージ |
うん。
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つねさん |
男の人もしてるけどね。
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ジョージ |
男もそうね。男もそう。
かと思うと、なんかしんないけど、
煙草をすぱすぱすぱすぱ
横で吸いくさるヤツもいるしっ。
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ノリスケ |
うーん。
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ジョージ |
ね。
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つねさん |
くわえ煙草とか、持ち煙草とか。
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