ご近所のOLさんは、 先端に腰掛けていた。 |
vol.89 - Short Shorts Film Festival 2004 - ●今年も「ショートショート」の季節がやって来ました!
えっ!?目玉はソフィア・コッポラさん? あの「ロスト・イン・トランスレーション」の? というわけでみなさん、ドント・ミスイット!!! ●まず今年の見所はどこでしょう? (青い文字は別所さんのコメント、画像は参加作品の一部です。) Lick the Star(ソフィア・コッポラ/マエストロ・ショート) 今回は、「ロスト・イン・トランスレーション」で アカデミー賞脚本賞に輝き、 日本を描いた作品として大ヒット中の監督、 ソフィア・コッポラのショートフィルムを紹介します。 彼女は、言わずと知れた「ゴッドファーザー」の監督 フランシス・フォード・コッポラ監督の娘。 今回上映するショート作品は、彼女のはじめの一歩であり、 後の長編「ヴァージン・スーサイズ」の原型になったものです。 ●アテネ・オリンピックにちなんで「ギリシャ・ショート」
その他にも、 今年は、オリンピックイヤーということで、 日ごろみることができない、 ギリシャのショートフィルムを紹介します。 現地からショートフィルムフェスティバルの オーガナイザーも審査員として招聘して、 ギリシャの映画製作の現状や、 ショートフィルムの位置付けなどを こちらでも語ってもらう予定です。
●今年の作品の特徴は?
今年の映画祭には、 1481本もの作品が50カ国以上から集まりました。 その中での特徴は、子供が主人公の作品が多いこと、 また、ドキュメンタリー作品が大変増えたことです。 ということで、今年は、 この辺をフィーチャーした公式プログラムになりました。 もちろん世界中の映画祭で賞を受賞した作品ばかりの 秀作ぞろいです。 みなさん、楽しみにしてください。 ●ついに6回目を迎えましたが、心境はいかがですか?
あっという間の6年目ですが、 この6年でショートフィルムの認知度は劇的に変化しました。 多くのひとが今では、ショートフィルムの面白さを発見し、 楽しみ、制作するひともふえました。 開催一年目から応援してくれている、 ジョージ・ルーカス監督も喜んでくれていると思います! 映画祭も子供のように人格?を持ち始め、 世界のクリエイターや、映画産業のかたからも 注目を浴びるようになってきたのもうれしい事実です。 そういう意味では、社会性をしっかりもった映画祭として、 さらに、明確に目標設定をして、がんばるための 新しい5年間のはじまり‥という実感をもっています。 日本は何でも一過性のブームで楽しんで、 消費するところがありますが、 このショートフィルムは、 映画の古くて新しい未来形の映像コンテンツ。 ジャンルとして確立していく力があると思っています。
●映画祭は今後どのように発展していくと思いますか? またどのように発展していきたいと思っていますか? いままでの5年間は、 ショートフィルムを紹介するミュージアム的な存在意義、 世界の作品を紹介するショーケースとして運営してきました。 これからの5年間は、これに加えて、 日本の作品、アジアの作品を応援する映画祭(2)、 作品やクリエイターを世界にむけて発信する役割を(1) 強化していきたいと思っています。 また、このショートショートのムーブメントは、 単に映画祭事業だけで終わりではありません。 今後ショートフィルムのマーケット構築、アカデミーの設立、 など将来にむけての構想はつきません。 (1)スーパードライアワード 若手クリエーターを応援するために、 SSFFとアサヒビールが協力して、 「スーパードライアワード」を設立。 日本人の監督による作品を紹介する 「ナショナル・コンペティション部門」の グランプリ作品に、賞金20万円、 副賞として次回作の制作資金に300万円が贈られる スカラシップです。 (2)ショートショートフィルムフェスティバル・アジア
いま「韓流」と呼ばれる韓国文化がすごい元気ですね。 韓国は国を上げて映画製作に力を入れているというし、 “映像(アート)の力”を信じているんだなあと嫉妬しちゃう。 その証拠に、これでもか、これでもかと 多彩な“変化球”でやってくる韓国映画攻勢。 そのテーマ設定や表現力の豊かさに感服号泣です。 スローカーブ、シュート、フォーク、スライダー‥、 かと思うとストレートがスコーンと入ってくるし、 すごい投手が登場して、観る方はとてもキャッチャー冥利。 最近のノックアウトはなんといっても「オアシス」と 「殺人の追憶」ですし‥、もう役者ソン・ガンホはすごいし、 キム・キドク監督の「悪い男」もエグイし。 冒険王ペ・ヨンジュンの「スキャンダル」は、お色気と 李王朝の美しい宮廷文化に溜息ドキドキ〜。 ‥おっと脱線。 とにかく、こうやって毎日寝不足になるくらいの アジアソフト攻めにあっているわけです。 他にもタイやベトナム、中国、インド‥、と すごく「力」を感じるアート作品を観ていると、 まさに、時代の先端は圧倒的にアジア、ですね! と書いていたら、カンヌ映画祭の結果が 入りました。わお〜!!! 是枝裕和監督「誰も知らない」で男優賞、 韓国「オールドボーイ」がグランプリとか、 アジア旋風がどうにも止まりません〜。 さあ、今こそこの勢いにのって 日本のソフト界もほんとにがんばれ!です。 そういう意味でも、この ショートショートフィルムフェスティバル・アジア と、スーパードライアワードは 強力な応援団となるのは‥間違いない! もろもろ、くわしい情報はこちらで。 www.shortshorts.org
では、今年の「ショート」楽しみましょう! marsha, Special thanks to Tetsuya Bessho, Jun Kusumoto (Sunny Side Up) All ShortFilm pictures©Short Shorts Film Festival (SSFF) |
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2004-05-30-SUN
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