今日は、弊社の『どうぶつの森』好きが おおぜい集まってますから、 ちょっと質問を受け付けてみましょうか。 |
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あ、いいですね。 | |
はい、『とびだせ どうぶつの森』について なんでも質問をどうぞ。 ただのファンの質問でいいぞー。 |
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一同 | (笑) |
ハイ! | |
はい、トミちゃん。 | |
『とびだせ どうぶつの森』の「とびだせ」は、 やはり3Dのことでしょうか。 個人的に、3D酔いしやすいたちで、 ちょっと気にしているんですけど‥‥。 |
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3D酔いに関しては、 起こらないように気をつけてつくっています。 もともと『どうぶつの森』は動きがゆっくりで、 操作した速度でしか動かないので、 酔いにくいということはいえると思います。 |
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少し専門的な話になりますが、 『どうぶつの森』って、 基本的にカメラが一方向なんです。 カメラの向きが回転したり、切り替わったりしない。 それだけでも、基本的に、酔いにくいです。 部屋の中では、 カメラの向きを変えることもできますが、 気になるなら、3Dボリュームで 立体視の効果をオフにしていただくことも できますし。 |
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部屋の中の家具とか、 3Dで立体視すると奥行きがあって、 ほんとにそこにあるみたいに見えるので、 そういうときは、立ち止まってでも、 ちょっと3Dをオンにして、見ていただきたいです。 |
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そうそう、3Dになったことで、 「部屋の中がうれしい」というのは 開発中にチームのみんなが言ってましたね。 |
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いままで、ただの絵でしかなかった家具が、 そこにあるみたいに存在感が出て、 ものすごくリアルに見えるんです。 |
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それは、ひとつひとつ、 ちゃんと立体でつくってるっていうことでもあって、 じつは開発チームが前よりたくさん汗をかいてる っていうことなんですけどね。 |
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(笑) | |
たしかに、そうですよね。 | |
あと、質問に戻ってお答えすると、 『とびだせ どうぶつの森』の「とびだせ」には 「3D」というだけでなく、 すれちがい通信や、インターネットを介して、 よその村を見に行きましょう、 という意味も込められています。 |
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立体視の「とびだせ」と、 自分の世界からよその村に「飛び出せ」の 両方の意味が込められているんですね。 |
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いま、お話に出ましたけど、 すれちがい通信では、どんなことができますか。 |
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村のなかに、「ハッピーホーム展示場」という 住宅展示場がありまして、 すれちがった人のお家が 「モデルハウス」として展示されます。 自分の自慢のお家を並べておくことも、 すれちがった人のお家を見に行くこともできます。 |
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だから、糸井さんとすれちがった人の村には、 あの「恐怖の館」が すれちがい通信でやってくるんですよ。 で、入ると「なんだこりゃ」と。 |
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一同 | (笑) |
ああー、そうかそうか(笑)。 | |
住宅展示場は商店街の先にあって 敷地内におうちがずらっと並んでいます。 すれちがった相手のキャラクターも その展示場を歩き回ったりしています。 すれちがった人の家の中が見学できるのはもちろん、 そこに気に入った家具があったら オーダーすることもできます。 |
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オーダー家具は、ちょっと割高になりますけど。 | |
『どうぶつの森』では、サウンドも ひとつのたのしみになっていると思うんですけど、 どうぶつ語で話しかけられたり、 とたけけの音楽がたのしめたりして。 どっぷりその世界に浸るには、 どういう聴き方がいいですか。 |
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3Dサラウンドという技術をつかっているので、 後ろのほうからも、ちゃんとその音が 聞こえるような仕組みが入ってるんですけど、 サウンドディレクターの 戸高(一生)が言うには‥‥。 |
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戸高さんというのは、 「とたけけ」のもとになった人です。 よく似てますよ、犬じゃないですけど(笑)。 |
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一同 | (笑) |
戸高が言うには、ヘッドホンで聴いたほうが、 まわりの雑音に遮られないので、 効果としてはいいんですけど、 ほんとに自然に聞こえるようにつくっているので、 ただ聞き流すぐらいでもいいと言っていました。 |
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あ、ぼくも質問があった。 ‥‥いい? |
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はい、糸井さん、どうぞ。 | |
ぼくは化石が好きなんですけど、 今回、化石はどうなってますか。 まずは、きっと、展示が3Dになってますよね? |
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もちろんなってます。 化石の展示は3Dにうってつけですから、 かなり見ものだと思います。 |
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おーー。 | |
化石はさらにリメイクで ミニチュアにすることもできます。 たとえば、トリケラトプスのパーツを 全部そろえてリサイクルショップの カイゾーのところに持っていくと、 1つのちっちゃいミニチュアにしてくれるので、 部屋に飾りやすくもなります。 あと、博物館の2階を公共事業で増築すれば、 ミュージアムショップと企画展示室ができて、 プレイヤーが自分で展示できるスペースになります。 そこでミニチュア化石展したり、 美術品の展示会なんかもできます。 |
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うわ、それはいいなぁー。 | |
そう、美術品といえば、今回の名画や彫刻は、 ニセモノを目で見分けられるようになりました。 |
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ん? どういうことですか? | |
これまでの美術品のニセモノって、 グラフィック的には本物もニセモノも同じで 「ニセモノです」って言われるだけだったんですよ。 でも、今回のニセモノは、よーく見ると、 実際にちょっと違ってるんです。 |
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ほんとうに「ニセモノだ」と、見てわかるように。 | |
ええと‥‥たとえばそれは‥‥ ムンクの『叫び』の絵みたいだけど、 よく見ると「叫んでない」みたいな。 |
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あ、そんな感じです! | |
一同 | (笑) |
モナリザの手の置き方が微妙に‥‥とか。 | |
ああー、なるほどなるほど。 | |
開発スタッフのなかには 博物館の2階でニセモノを集めて 「贋作展」をしている者もいました(笑)。 |
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ニセモノのほうがうれしいって言ってる人、 けっこういるんです。 |
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おもしろいなぁ。 それはやっぱり、ニセモノをつくるために、 1回余計に考えてあるっていうぶんだけ、 そのアイテムがうれしいんですよ。 |
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ああ、そうですね。 | |
あと、名画を購入するとき、 ほんとうにプレイヤーの方の 審美眼をつかっていただくことになるので、 それが意外におもしろいんです。 ことばだけので「ニセモノ」じゃなくて ほんとに「ニセモノ」なので、 ホンモノかニセモノか、買うかどうかは プレイヤーの方の判断に委ねられるんですよ。 |
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逆にいうと、目利きになることもできる。 | |
そうですね。 真偽を見抜いたときはうれしいですけど、 贋作をつかまされると より悔しい思いをすることになります(笑)。 |
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ああ、そうですね。 ほかに、質問のある人は? |
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ハイ。 今回、海で泳げるらしい、と聞いたんですが、 どういう感じなんでしょうか。 |
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おっしゃるとおりで、 今回の『とびだせ どうぶつの森』では これまでのたのしみは基本的にすべて残しつつ、 海で泳げるようになったんです。 |
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たとえば、素潜りで海の幸を捕ることができます。 | |
一同 | おおおお。 |
歓声が起きましたよ、いま(笑)。 | |
ちょっとゲームを進めると 南の島に行くことができるんです。 |
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島? | |
常夏のリゾートアイランドに渡れるようになるんです。 そこからさらにツアーに出かけることができて、 ひとりでも、友だちとでも、 ぜんぜん知らない人とでも、 一緒にツアーに行くという遊びができます。 |
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はーーー。 | |
島が遊び場なんです。 ムシ捕り大会をしたり、めずらしいサカナを釣ったり。 |
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リゾートっぽいおみやげも売っています。 引退した前の村長コトブキは、 南の島でツアーガイドとして、 悠々自適な生活をしてます(笑)。 |
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しあわせに暮らしていますよね。 | |
一同 | (笑) |
はぁーー。 南の島か、行ってみたいなぁ。 |
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ぜひ。 |