自分を大切にするための道具 「ほぼ日の健康手帳 5年間の記録」に、 ダウンロードして使える 「簡易版」があるのをご存知でしょうか。  「ほぼ日の健康手帳 5年間の記録」は、 からだや健康のことをいろいろ書きとめて、 日頃の健康管理に役立てていただこうというものですが、 それに対して「簡易版」は、自分のからだの情報を 1枚に、簡潔にまとめることができるもの。  東日本大震災が起きてまもなくの3月半ば、 被災された方々に役立てていただければと思い、 医師の本田美和子さんといっしょに作ったものでした。
ほぼ日の健康手帳とは 改訂ポイントまるわかり 各ページの記入例と解説 知っておいてほしいこと


◯「ほぼ日の健康手帳 簡易版」の背景。

震災の直後の被災地では、
避難所にいらっしゃる方々が、
ケガをしたり体調をくずしたり、
持病が悪化してしまったときに、
ふだんかかっている医療機関を受診するのは
むずかしいという状況がありました。
そのとき、あるニュースをきっかけにして、
本田さんは「健康手帳」の
「簡易版」をつくることを思い立ちます。

「初めて会う医師や看護師であっても、
 ご自分のこれまでのからだや健康のことを
 うまく伝えることができるように、
 1枚にまとめておけるものをつくりましょう」

そうして、できあがった「簡易版」には、
お医者さんが目の前の患者さんについて
まず知りたいことがほとんど含まれています。

この簡易版の「きっかけ」を作ってくれた人、
NHKアナウンサーの武田真一さんをお招きして、
「簡易版」をつくるきっかけとなった
ニュースの話を中心に、
それぞれの思いを語り合っていただきました。

NHKアナウンサーの武田真一さんと 本田美和子さんの対談はこちらから。



◯被災地での医療支援の活動や、
 避難所の医療相談に活用されました。

3月15日にダウンロードを開始した
「ほぼ日の健康手帳 簡易版」は、
たくさんの医療従事者の方々によって、
被災地での医療支援の活動や、
避難所生活をされる方々の健康を守るために
役立てていただくこととなりました。

実際に、どんなふうに活用されたのか、
「簡易版」を使われたお医者さんのひとり、
筑波大学附属病院 総合診療科の横谷省治先生に、
お話をうかがってきました。

筑波大学附属病院 総合診療科の横谷省治先生と 本田美和子さんの対談はこちらから。



◯「簡易版」を翻訳して、
 英語版・フランス語版・スペイン語版をつくりました。

初めて会うお医者さんや看護師さんに、
自分のからだや健康のことを
うまく伝えることができる「簡易版」の特徴をいかして、
今回あらたに「簡易版」を翻訳し、
海外で使える外国語版を、つくりました。

じつは、「ほぼ日の健康手帳」の
ご紹介をはじめてからこれまでのあいだに、
「健康手帳の英語版がほしい」とのご要望を
いくつか、いただいていたのです。
たとえば‥‥

「海外旅行に行った先で、
 具合がわるくなったりケガをして、
 現地の病院を受診することになったとき。
 それなりに英語を話せても、
 自分の体調や病歴などをうまく説明するのは、
 緊張もあって、むずかしい。
 ただしく伝わっているかなという不安もあります」

そんなときに、英語で書いたものを持っていれば、
お医者さんにそのまま見せることもできる。
わたしたちも、いつかなにかのかたちで
実現できれば、と思っていたことのひとつでした。
「伝える」ことを得意とする簡易版なら、
ぴったりのツールになりそうです。

今回ご提供するのは、
ご要望も多く、汎用性の高い「英語版」、
それから「フランス語版」と「スペイン語版」、
それに対応する「日本語版」の、計4種類です。
いずれも、ダウンロードしてお使いいただけます。

◯外国語版の、内容と使い方。
3月につくった簡易版をもとにして、
内容をすこしだけ「ふだんづかい」にアレンジしました。
自分の健康の基本的な情報に加えて、
初めて会うお医者さんや看護師さんに、
困っている症状をうまく伝えるための
手引きのような「7つの質問」の
2枚つづりになっています。



外国語版には、病気の名前など、
ふだんなじみのない単語も並んでいますが、
どのバージョンもまったく同じ内容になっていますので、
日本語版と照合してお使いいただければと思います。

本田さんのおすすめの使い方は‥‥
「まず先に日本語版に書き込んでおいて、
 それを見ながら、外国語版の同じ箇所に◯をつけたり
 書き込んでみてください。
 海外の医療機関を受診するときにも、
 それを持って行くと、
 自分のからだのことを伝えやすくなりますよ」

◯外国語版は、こんなときにお役立てください。

海外の医療機関を受診するときに。

旅行や出張などで、海外にお出かけの際に、
お持ちください。
1ページ目の「自分の健康の記録」に
あらかじめ書き込んでおけば、
滞在先の病院にかかるとき、薬を買うときなどに、
役に立ってくれます。
英語圏、フランス語圏、スペイン語圏の国に
お住まいの方も、現地の医療機関を受診する際に、
ぜひご利用いただければと思います。

日本に住む外国人の方が、
日本の医療機関を受診するときにも。


わたしたちが、海外の医療機関を受診するときに
言葉の不安があるのと同じように、
日本にお住まいの外国人の方にとって、
日本の医療機関を受診するのは
なかなか簡単なことではないようです。
身近にお困りの方がいらっしゃったら、
よろしければ、これをすすめてあげてください。
病院や診療所、薬局などで使っていただくのも大歓迎です。
どうぞ、ご自由にお使いいただければと思います。

※必要に応じて、日本語版と外国語版の両方を
 プリントしてご利用ください。


日本語版 英語版 フランス語版 スペイン語版
データはPDF形式になっています。ご覧になるには「Adobe Reader」必要です。
PDF版がご覧になれない方はこちらをどうぞ。

さて、「海外旅行の予定は当面ないし‥‥」というみなさん。
日本語版だけでお使いいただくことも、おすすめです。
とくに、持病や治療中の病気がある方は、
1ページ目の「自分の健康の基本情報」に書き込んだものを、
ふだんから身につけておいたり、
ご家族に預けておいたりすると、
万が一のときに、役に立ってくれるかもしれません。
(わたしたちも、離れて暮らす両親や祖父母に渡して、
 コピーを預かっておこうかな、と思っています)
ご自分とご家族の、いざというときの備えとしても、
ぜひ、ご活用いただければと思います。

2011-12-29-THU

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