おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson970
読者の声 ―
「私を見て」と「私の生み出すものを見て」

「私を見て」と「私の生み出すものを見て」、
どちらも尊い仕事だし、
パッキリ分れるわけでもないが、

自分に合った選択が大事。

美しく生まれたためにスカウトされて、
なんとなく「私を見て」の仕事に就いた人が、
「本当は自分の作ったもので勝負したかった」
と後悔するのは哀しい、

そんな先週のコラム、読んだ人はどう感じたのか?

読者の声を紹介しよう!

<やっと気づいた自分の想い>

サービス業(飲食)をして6年、

私は、一緒に働く仲間から、
仕事ができる人に見られたくて、ずっと

「わたしを見て」

状態でした。小さな失敗であっても、
「あー、全然できてない。こんなんじゃだめだ。」
と決めつけ、落ち込み、自信がなくて、
ずっとおどおどしていました。

コロナで職場がお休みになり
1か月半ぶりに仕事に入る時、

「お客様に会うの久々だな。
どんなふうに喜んでもらおうか」

そう思った時に、視界が開けたというか‥‥
忙しくてもテンパらなくなくなりました。
そして一緒に働くメンバーや、
お客様の顔がよく見える!
ずっと人からの視線を気にしていたせいで
視野がきゅっと狭くなっていたんだと思います。

「自分を見て欲しい」から、
「自分の生み出すサービスを見て欲しい」に

意識が変わるだけで、
見える風景が違うことに驚きを覚えました。

(まーち)

ズーニーです。

わかるー!
私も未熟なうちは、コンプレックスの裏返しで、
「自分に、自分に‥‥」意識が向いてしまってた。

それが入社11年目、
「読者に歓んでほしい」と気づいてから、
まわりの顔色が恐くなくなり、心底強くなれた。

「やりたいこと」が見えてくると、
自意識のしばりから解き放たれて自由になる。
風景が変わる、ほんとに。

<上司にアピールしているもの>

アピールの仕方は人それぞれです。

「取り組み自体」をアピールする者や、
「取り組んだ結果」をアピールする者、
「取り組みもせずに気に入られる」手段を
持ち合わせアピールする者。

それを評価するリーダーの力量が問われます。

上司や社長、権力者や政治家などリーダーが、
何をどう評価するかで大きく差が出る。
だから組織はリーダーの力量以上にならないし、
リーダーの資質に合った者が組織に集まる。

しかし、もうリーダーだけに評価を委ねる時代は終わりだ。

あらゆる立場をいい意味で無視し、
自立した人間の集まりにならなければ。

一方的な評価ではなく、
下からも右からも左からも斜めからも、
あらゆる角度から評価し評価され、
そしていずれ評価という概念をなくしたい。

評価の元にある競争社会ではなく、
互いを高め合う切磋琢磨という文化の中で
生きていきたい。

(三日坊主おじさん)

私も、コロナ対策自粛期間、
Twitterを見て思ったことがある。
たとえば、マスクならマスクで、

「取り組み自体」を、
いま自分たちの組織ではマスクについて、
こう考えて、こんなことを目指して、試行錯誤しています、
とつぶやく人。

「取り組んだ結果」を、つまり、
これだけマスクを調達し病院に寄付してきました、
こんな風に活用されて喜ばれています、
と成果も含め報告する人。

一方で、マスクについて現実には全く動いていないが、
つぶやきが共感を得てフォロワーを増やした人もいる。

その同じ瞬間、SNSをする暇さえなく、
黙ってマスクのために行動し続けた人もいたはずだ。

これも良い悪いでなく、選択。
すべて尊重すべき自己表現。

自分はどこに立っていて、何をつぶやきたいか。

<人の評価に翻弄されず書く>

私は、今までブログや小説など書いては、
人に見せることを繰り返してきました。
技術や能力を大して磨くこともなく、
ただ思ったことや、考えたことを文章にし、
「私が面白いと思ったから、
あなたも面白いと思うでしょ?」
という不遜な考えのもと、
人に読んでもらっていたと思います。

「素のままの自分を愛してもらおう」

という、あまりに自分勝手な願望を、
文章を書いて人に読んでもらうことで、
叶えようと努力していたのです。

「私の生み出すものを見て」ではなく、「私を見て」

だったと気づきました。
「私を見て」は主観的、ですから、
私は、いちいち人の評価に振り回され、
疲弊することがしょっちゅうでした。

「私の生み出すものを見て」は客観的な感じがします。

自分が技術や能力を駆使して作り上げた作品。
それはどれだけ自分が作ったといえども、

自分の手から離れていったもの

だと思うのです。
「私の生み出すものを見て」という考えで、
客観的な目線をもって取り組んでいけば、
作品に対する評価も、正当なものには耳を貸し、
そうでないものは受け流すという、
冷静な判断もできやすくなると思うのです。

(S)

「自分の生み出したものは、
自分が作ったといえども、
自分の手から離れていったもの」

という読者の感覚、すごくよくわかる。

私の好きなユーチューバーさんには
3タイプあるように思う。

1つは、
「これをやりたい。見る人にこれを伝えたい」
がはっきりあるユーチューバーさん。
動画に本人がまったく登場しないケースもある。

2つめは、
見た目が可愛い綺麗&人間性に魅力がある、
特別なことをするわけではないが、
「その人そのもの」が好きで、見てるだけで幸せな
ユーチューバーさん。

3つ目は、
何もしなくても可愛くて人気なのに、
やりたいことをしっかり持って進み続ける
ユーチューバーさん。

どのタイプの人も私にとってかけがえないが、

「その人そのもの」が人気というのは、
一握りしかなれない憧れの存在であるだけに、
うまく行かなくなったとき、
周囲の「好き」が裏返って、人物攻撃されやすく、
本人も消耗が激しいように、私には見える。

一方、

「これをやりたい、見る人に伝えたい」を
はっきり持っている人は、
自分の作った動画を、どこか、
親のような客観的な目で見ている。
「伝えたいものが伝わるかどうか。
それ伝えるためなら、私は好んでアホにもなるよ」
という強さを感じる。

3つのタイプは、本当に見る側にとって貴賤はない。

でも、「やる側」にまわるとしたら、
「ゆるくても何か一つテーマがあるといい」
というのが、あくまで私の考えだ。

無防備に素の自分をさらすのは、それも尊いことだが、
うまくいかなくなった時に痛々しすぎる。

仮説でもいい、
時には、そのテーマと違うことをやってもいいし、
進んで行く過程で自然にテーマが変わってもいい。

私自身は、出逢う人々に、
「あなたには書く力がある。」と伝えたい。
このテーマが一つずっと軸にあって
自己発信が続いている。

ゆるくても何か一つテーマを見つけて行くとしたら、
あなたのテーマは何だろう。

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【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。

・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。

・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。

・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

あなたには書く力がある。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

………………………………………………………………………

「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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