怪・その7

「性能が良い空気清浄機」



私の趣味は観劇で、
時々都内の劇場へのアクセスのよいホテルに泊まり、
観劇三昧の週末を過ごすことがあります。

そのホテルは広くはないものの、
立地が良く、何度も利用しています。

部屋には空気清浄機があり、
部屋にいる間は必ずスイッチを入れていました。
フルパワーになるのは、部屋に入ったばかりの時と、
何か匂いをするものを食べた時くらいです。

ある日の事、深夜、部屋には眠っている私のみ。

するとなんの前触れもなく、
突然、空気清浄機がパワーを上げたのです。

その音で起きたものの、
え? なんで? 何に反応したの?
いままでこんな事なかったのに。

目を開けて何か見てしまったら怖いので、
目を開ける事はしませんでしたが‥‥。

性能が良すぎるのも困ったものだ、と思った夜でした。

(ぱんだ)

こわいね!
Fearbookのランキングを見る
2024-08-06-TUE