怪・その7
「性能が良い空気清浄機」
私の趣味は観劇で、
時々都内の劇場へのアクセスのよいホテルに泊まり、
観劇三昧の週末を過ごすことがあります。
そのホテルは広くはないものの、
立地が良く、何度も利用しています。
部屋には空気清浄機があり、
部屋にいる間は必ずスイッチを入れていました。
フルパワーになるのは、部屋に入ったばかりの時と、
何か匂いをするものを食べた時くらいです。
ある日の事、深夜、部屋には眠っている私のみ。
するとなんの前触れもなく、
突然、空気清浄機がパワーを上げたのです。
その音で起きたものの、
え? なんで? 何に反応したの?
いままでこんな事なかったのに。
目を開けて何か見てしまったら怖いので、
目を開ける事はしませんでしたが‥‥。
性能が良すぎるのも困ったものだ、と思った夜でした。
(ぱんだ)