シェフ | 僕がちょっと気になったのがこの 「ルラボ」なんです。 くすり瓶みたいで。 |
堀川さん | ルラボは、2006年に創業した ニューヨークのメゾンです。 調合したての香りを楽しんでいただけるんですよ。 店舗によってはエッセンスオイル、 水、アルコールを別々に保管して、 ご注文をいただいてから調合することもございます。 伊勢丹では常に新しいものを、 短いスパンで常にお入れしているんですが、 お決まりいただいてから 店頭ですぐラベルをお作りして、 ちょっとオーダーメイドのようなかんじで ここのユア・ネームっていうところに お好きなお名前ですとか言葉ですとかを 入れさせていただいてお渡ししています。 なかでもこちら ローズ31(サーティーワン)は 男性にお使いいただけるローズの香りで、 とても人気があるんです。 |
西本 | あっ! ローズだ! |
ジョージ | 来たーっ! 間違ってなかった! |
西本 | 男にローズの時代が来た! |
シェフ | へえ、男性用なんですね。 |
堀川さん | はい、そうなんです。でも女性の方にも やっぱり人気が高くてですね、 もう今ではユニセックスというような。 |
西本 | おお。これはですね、かなりポイント高いっすよ。 いい香りです。 |
シェフ | お、意外な食いつき。 |
堀川さん | お時間が経つと、ちょっとふわっとするような 柔らかくなるイメージの香りが多くて、 ローズ31も柔らかい残り香が ふわっと香ってくるので、 すごくお洒落なかんじがすると思います。 やわらかい、あったかいというか。 |
ジョージ | ウールとかカシミヤとかの印象ね。 |
シェフ | ローズの奥にスパイスを感じますね。 コム デ ギャルソンの香りに似てます。 |
ジョージ | そっか。これに強い主張を足して行くと コム デ ギャルソンね。 |
堀川さん | 木の香りとかスパイスの香りがございますね。 |
伊勢丹の人 | ちょっと「和」っぽい印象も。 |
シェフ | 西本っちゃん、どんどん行こう。 |
西本 | そうですね、あと、ファッション系、 エルメスとかちょっと知りたいです。 |
ジョージ | エルメス見たい? |
堀川さん | ユニセックスなタイプですと このあたりですね。 「ヴォヤージュ ドゥ エルメス」。 木の香りなんですけれども、 ジンのような香りが、最初にします。 ジュニパーベリーですね。 ジンに香りをつけるハーブの香り。 |
西本 | これも楽しいですねぇ! |
シェフ | あぁ! ジンだ! |
ジョージ | アンゴスチュラ・ビターズを たっぷり入れたジンね。 |
シェフ | アンゴスチュラ・ビターズって ものすんごく苦いお酒ですよね。 ということは、朝の香りではない? |
西本 | そうですねぇ。 |
シェフ | でもいい香りですね。 |
堀川さん | 朝っぽいかんじでユニセックスでしたら、 「ナイルの庭」も人気ですね。 女性の方のお求めのほうが ちょっと多いかもしれないんですけど、 「奥様と兼用で」というイメージで。 |
西本 | おぉぉぉ。これもいいですね。 |
ジョージ | いい香りなんだけど、 こういうにおいの男の人、どう? 妙に年配のお金持ちっぽいかな。 「ロブションに今日、晩御飯食べに行こうよ、 迎えに行くからさ」 って来た男の人のこの匂いはいいかもしんないね。 |
シェフ | ずいぶんシチュエーションを限定しましたね。 |
ジョージ | つまり、常日頃からこれって‥‥。 |
シェフ | ぼくらには難しいかも。 ちょっとフルーティな印象もありましたよ。 |
堀川さん | グリーンマンゴーが最初に香りますから。 |
シェフ | あ、マンゴーだ。グリーンマンゴー! |
ジョージ | あんたほんとに食べ物ばっかりねえ。 でもおんなじフルーツをモチーフにしても ジョー マローン ロンドンとはやっぱり違うのね。 エルメスは香水のにおいがするけれど ジョー マローンは 「なにか新しいもの」のかんじがする。 |
シェフ | つまりいままで香水つけ慣れた人は いっそジョー マローン ロンドンが 面白いと感じるんでしょうね。 そして初めて香りを買おうという人にも、 きっと面白いんですよ。 |
西本 | そうなんですよ。 買い物として今面白いと思っているのは ジョー マローン ロンドンです。 で、あと、香りとして気になったのはやっぱり、 メゾン フランシス クルジャンなんです。 |
ジョージ | 香りに囲まれた生活をしたければ ジョー マローン ロンドン。 |
伊勢丹の人 | 「おうちの中で楽しめる」ってかんじがしますよね。 |
ジョージ | そうだね。うちから出なくて生活が完結する ホントのセレブになったら、 あの世界はいいかもしんない。 |
シェフ | 広い家で、各所各所でね、香りが違う! |
ジョージ | そういう人が自家用ジェットでもって バリ島行ってアマンに着いた時に、 「あ、やっぱりうちと同じじゃん」 って思える匂いなのかもしんないよ。 今の世界の傾向なんだよ、あの香りが。 |
西本 | あと、プレゼントにもけっこういいですよね。 |
堀川さん | はい、ジョー マローン ロンドンは ギフト需要がとても高いんです。 |
西本 | やっぱり! |
シェフ | そういえば、かわいいギフトボックスがありましたね。 |
堀川さん | みなさま普通に買っていただいても ギフト包装のようなかんじでお出ししております。 小さいソープとかおつくりもあるので、 引き出物にという方もいらっしゃる。 パッケージングかわいいので。 |
ジョージ | うーん、ホント、ジョー マローン ロンドンは、 人にあげても、家で楽しむのも、面白いと思う。 それぞれお部屋お部屋に違った香りがあって、 それでも邪魔しないんですよね、 同じ人が設計した香りで、 重ねることを前提としているから。 |
西本 | ‥‥キャッ。 |
ジョージ | ちょっと西本っちゃん、 今ちょっとオカマが入ってた! 気をつけて! どうしたのよ! |
西本 | ルーム スプレー、思ったより高くない! |
シェフ | 高くない? いくら? |
西本 | 7875円。 |
シェフ | だんだん麻痺してるよ。 |
ジョージ | 麻痺してるわね。 |
一同 | (笑) |
シェフ | 今まで家庭用消臭剤を使ってたじゃないか! ‥‥比べちゃダメか。 |
ジョージ | でもね、消費量はすごいと思うよ。 ついシュッシュッとかやっちゃうもん。 |
西本 | リネン ウォーターみたいに。 |
伊勢丹の人 | リネン ウォーターも別にあるんです。 |
西本 | 別なんですか? いいなあ。 |
ジョージ | あーあ、もう。 ジョー マローン ロンドン地獄に入って行ったわ。 でも今日、あれだよ、みんなが こうやって香りを嗅いでる時の顔って 幸せそうな顔! |
シェフ | イヤな香りは一個もなかったですね。 |
ジョージ | 香りってすごい力があるんだなと思う。 |
西本 | リネン ウォーター、すごい、いいっす。 枕こんなんだったらすごいいい。 (つづきます!) |
ルラボ
香水って、「香料とアルコールと水」で作られる。そのみっつの要素を、注文してから混ぜあわせれば出来立てのフレッシュな香りをたのしむことができるんですって! しらなかったぁ‥‥。メイド・トゥー・オーダーなんて、そのシステムの名前もステキ。ラベルに名前を刻印してもくれるんですって‥‥。あぁ、なんて贅沢。ダーリンの名前も一緒に「ダブルネームな香水」なんてお願いすればできるのかしら。愛の香水になるかもしれな
男もローズの時代なのね
ほがらかな関係のステキなところって、二人で同じ香りを共有できるとこ。ボクの匂いが愛するダーリンの香りだっていうこのシアワセ。朝も昼も、そして夜。寝床の中でも同じ香りにつつまれているなんて、ほがらかカップルじゃないと出来ないコトだわねぇ‥‥、って思っていたの。なのに‥‥。男もローズの時代って、女性と同じ香りをシェアして平気な時代ってことじゃない。なんだか悔しい。くやしいけれど、ステキな匂いのする男性が増えるコトっていいコトだわね。そう思って許してあげることにする。
日本のファッションブランドの香り
海外にいくと、やっぱりどこか緊張してる。知らない間にストレスがたまってしまうの。そんなときに日本の香り。かと言って、日本のお香とかだと、あまりに遠い香りに里心がついたりするのね。日本のファッションブランドの、エキゾチックな香りをプシュッとスプレイすると、なんだか気持ちが落ち着くのネ。日本人だけがわかる、いい香り。例えば、虫のなく音を風情のある音と感じる感性が日本人にしかないといわれる。多分、それと同じように、日本人にしかわからぬ香りがあるんだろうって思うのネ。ロードゥ イッセイがボクは好き!
ロブション
日本にくればすきやばし次郎の寿司を味わい、香港にあっては福臨門のフカヒレスープに舌鼓をうつ。フランス人の舌ではなくて、「地球人としての舌」を持つ人。それがジュエル・ロブションという人で、だからでしょうか。とても食べやすいフランス料理を作ってくれる。ロブションがおいしいね‥‥、って心から言えるようになるって「人として熟した人」になった証じゃないかしら。熟した香りが似合う人でもあるってことかも。ボクはまだまだ未熟者。
リネンウォーター
夢すら香る人生。ステキよねぇ‥‥、だからシーツにアイロンをかけるたびにリネンウォーターをシュシュッとするの。夜寝る前に枕をポンッと叩くでしょう? ステキな夢の香りがするの。朝おきてから、かけ布団の両端を二人で持って、いちにのさんで持ち上げてベッドメークをするでしょう? ステキな夢の名残りの香りがしてくるの。一度使うとてばなせなくなる、ステキな夢のための魔法のようなモノ。