ジョージ | さぁ今日の運命の選択は? もちろん他にもいっぱいあるんだけどね。 |
西本 | 今のところジョー マローン ロンドンか メゾン フランシス クルジャンの どちらかだなと思ってるんです。 |
シェフ | ジョー マローン ロンドンは 重ねたり、部屋用を買ったりするだろうから、 複数買いになりそうだね。 |
西本 | そうですね、ジョー マローン ロンドンだったら 複数買いしないと意味がない。 |
ジョージ | 意味がないとまで言うか! 怖いわね、男子のこの調子のよさ。 随分お勉強なさって、まぁ! |
西本 | そうしないともったいないかなぁって。 |
ジョージ | 案外「香水なんてね」って思ってる人こそ この世界に触れると違う香りの楽しみ方があって、 どんどんはまっていくんでしょうねえ。 |
シェフ | たしかに、はまったら大変なことになりますね。 |
ジョージ | 伊勢丹さん、今まで2階で ひっそり展開していたのが もったいなかったってことね! |
堀川さん | 男性が行きにくかったのかなと思います。 すぐ前がマ・ランジェリーでしたし。 |
ジョージ | だってやっぱり怖かったもの。 上がって右側をなるべく見ないようにしていたわ。 |
西本 | ああ、迷います。 ジョー マローン ロンドンは やっぱりリゾートなかんじが全体的にしますね。 旅しているかのような。 となると‥‥。 |
シェフ | 週末限定か、 平日と週末用を両方買うとか。 |
西本 | 休日ですね、やっぱり。 |
シェフ | 休日っぽいですね。リラックスする。 「さぁ行くぞ!」ってかんじじゃないですね。 ジョージさんもおっしゃったけど、 おうちの中でゆったり過ごす人向けの香り。 |
西本 | そうそう。 |
ジョージ | でも考えてみたら香りって、 自然の中にいっぱいあるんですもんね。 生活の中にも必ず香りはあって。 特別なものじゃないはずなの。 |
シェフ | といってもクルジャンは 「アクア ユニヴェルサリス」しか 試していないんですよ。 ほかの匂いもありますよね。 |
堀川さん | 朝の香りなんかもあるんです。 「プール ル マタン」、 朝のために、とい、 柑橘系のコロンですね。 |
シェフ | ということは夜の香りもある? |
堀川さん | ございます。 「プール ル ソワール」。 オリエンタルな印象の、くつろぐ香りです。 さらに官能的な「ルミエール ノワール」、 光・闇という名前のパルファムも。 |
シェフ | あ、男性用って書いてあるものもあります! |
堀川さん | 「ルミエール ノワール」は 男性用と女性用がございますね。 香りとしてはローズとスパイスです。 先ほどのローズ31と傾向としては似ていますが、 また雰囲気が全然違います。 |
ジョージ | これ、おじさん、いいかもよ。 |
西本 | マジっすか。 |
シェフ | スペック的には良さそうだよね。 |
堀川さん | こちらです。 |
西本 | あ! すごいですね。これはすごいですね。 これ、たしかに。 |
ジョージ | これね、「できる男」の匂いがする! |
シェフ | あぁ……あぁ! ちゃんと男っぽい。 ルラボのほうがお香の要素がありました。 これもそういう気配があるけど、 より個性が強いですよ。 |
西本 | 朝の香りってやつをちょっといいですか。 あ、これ、朝の香りですね。 |
シェフ | おぉ! あれ? なんかで覚えがある、この香り。 |
堀川さん | ベルガモット、レモンですとか、 かなりフレッシュな。スキッとした香りです。 |
シェフ | 僕はこれ好きだな。 |
西本 | 妻のコンセプトだとたぶんこれになるのかなぁ。 でも、ホント、 「アクア ユニヴェルサリス」は 香水の奥深さがあるんです。 |
シェフ | どっちもいいですね。 |
堀川さん | アクア ユニヴェルサリスのパルファムは、 爽やかなんですけど、もちますよ。 |
西本 | でも、僕、これが一番好きかもしんないです。 |
シェフ | じゃあ、本館ではいちおう「クルジャン」。 勉強のために、以前「わたしのデパート!」で 取材したメンズ館に もう一度行ってみましょうか。 イソップの石鹸とかありますし。 |
ジョージ | 香りもメンズ館にしかないものもあるから。 アクア・ディ・パルマもそうよね。 |
西本 | そうします。 じゃあ一旦メンズ館に行ってまいります。 |
シェフ | 戻ってまいります。 |
堀川さん | かしこまりました。 お待ちしておりますね。 ありがとうございました。 |
シェフ | 行ってきまーす。 ありがとうございます。 メンズ館に向かって歩きつつ、 西本っちゃん、どうでしたか? |
西本 | いやぁ、やっぱり一番今日びっくりしたのは、 ジョー マローン ロンドン。 |
シェフ | ジョー マローン ロンドンは 新しい世界なかんじがしたね。 |
西本 | あと、びっくりしたのは、 香水を買いに行くっていうお買い物の楽しさです。 それが、あそこにありましたね。 |
シェフ | この男の子代表の西本っちゃんが キャーキャーしちゃったもんねえ。 |
西本 | キャーキャーしちゃった。 |
シェフ | たぶんね、西本っちゃんの理想の家族のイメージが 全部あそこにあるんだと思うんだよね。 その家族と、自分一人で戦いに出るぞっていうのと、 両方に引っ張られてるかんじがした。 家族の吸引力がジョー マローン ロンドンに 強かった気がする。 |
ジョージ | ジョー マローン ロンドンは、 子供と一緒に行くと楽しいかもしんないね。 子供が一番好きな匂いを選んであげてもいいかもしんない。 |
シェフ | さぁメンズ館に入ります。 そうそう、メンズ館の1階については 以前ジョージさんと歩いたことがありますので こちらもぜひお読みいただきつつ 次回をたのしみにしていてくださーい。 |
ジョージ | 誰に言ってんの? |
シェフ | 読者のみなさんにです! |
あらためて
ジョー マローン ロンドンのこと
ジョー マローン ロンドンのこと
ジョー マローンという人の好きな香りの世界。いくつもの香りがあって、それらそれぞれ個性的。なのだけれど、そのそれぞれがどんな具合に混じりあっても互いが決して邪魔しない。邪魔しないどころか、新しい香りの発見がかならずあるのね。買い揃えていくたのしみがある。自分の好きな使い方をためして手に入れるたのしさがある。ちなみにワタクシ、スッカリとりこになっております。
あらためてクルジャンのこと
この調香師は天才だって思ったのネ。今まで経験したことがなかった香り。嗅いだ途端に目を閉じて、これはなにをイメージした香りなんだろうって考えて、思いついたことを口に出さずにはいられなくなる。上等なワインを味わっているみたいな感じかもしれない。
「できる男」のにおい
自信を感じさせる香り。揺るぎないの。力強いの。でも決して押し付けがましくはない。結局、そういう仕事をする男こそができる男ってコトなのよ。
一般男子のキャーキャー
男ってネ、他人の夢をかなえるコトに一生懸命がんばるように、刷り込まれているんだと思うのネ。上司としても。夫としても。父親としても、どこかに我慢があるんでしょうね。たまには自分の夢をかなえるコトを真剣に考えればいい。そしてキャーキャー、はしゃげば日本はキラキラしてくると思うワケ。