ジョージ | これだよ、アクア・ディ・パルマ。 もともと「お薦めしようかな」と思ってたのがこれ。 |
西本 | ジョージさん、 僕、向こうのフレグランスを見たあとだと、 ここの商品がちょっとお買い得に見えてきました。 |
ジョージ | メンズ館は、やっぱり香水っていうよりも、 アフターシェーブローションとか洗顔料、整髪料、 シャンプーとかの流れの値段だものね。 ハイ、これがオリジナルのラインの アクア・ディ・パルマ。 「インテンサ」っていうのよ。 |
西本 | あ、床屋さんだ。高い床屋さんですね、これね! |
ジョージ | うん。ホテルに入ってる床屋さん。 |
西本 | ホテルの、新阪急ホテルとかの、なんか。 |
伊勢丹の人 | あ、うちの父親のにおいです。 |
西本 | ほら、お父さんの香りって覚えてるんですよ! |
ジョージ | あぁぁ! ホントなのね。 |
シェフ | 西本っちゃんはこれじゃないと思うなあ。 |
ジョージ | こっちは「ペンハリガン」。 ロンドンの床屋さんの香りよ。 |
西本 | いい香りですねー。 |
ジョージ | そしてこれがサンタ・マリア・ノヴェッラよ。 世界最古の香水屋さん。 香水屋さんというか薬局出身ね、ここはね。 |
西本 | あ、この香りはたまに街でもかいだことがあります! |
ジョージ | こっちが「セルジュ ルタンス」。 昔、男性用のメゾン系って セルジュ ルタンスが最高峰だったの。 わりとこってりとした系統。 |
西本 | あ、モルトン・ブラウンがある。 どこかのホテルにあったので覚えてます。 香りも出しているんですね。 |
ジョージ | 出したんです。もともとモルトン・ブラウンは シャンプー、ボディソープなんだけど。 |
西本 | ボディソープを一時使ってました。 こうして見るとメンズ館の香りには 「家庭」のムードはないんですね。 外に出るイメージのものが多いです。 |
ジョージ | そうね、奥さん連れてきて 「どう思う?」って言っても 奥さんの感度から外れて行くわね。 「勝手にすれば?」ってなりそう。 「いいの石鹸で!」 とかって言われて終わりよ。 香りの傾向も基本的に花や柑橘のにおいが少なくて、 スパイスやコーヒー、葉巻のにおいのほうに 向かって行くのよね。 これなんか、ほら。 |
西本 | セルジュ ルタンスの「シェルギィ」。 うわっ、うわっ、コーヒーだ。 |
シェフ | 渋ーい年配の役者さんがつけてたら カッコいいだろうなぁっていう香りがしますね。 |
西本 | 僕が普段からこんなカジュアルな格好で 動いていくかんじの人だから、 こういうものは似合わないんですよね。 |
ジョージ | そうだね、基本的にだってここのものって、 スーツを着てる人たちのものだもん。 |
シェフ | こっちにオーストラリアのイソップと アメリカのキールズがあります。 このあたりの石鹸はいいかもよ? |
ジョージ | キールズのこの石鹸。 スクラブ成分が入ってるんでボディブラシ使わずに これだけでガシャガシャガシャガシャやれるの。 |
シェフ | こっちにイソップの固形石鹸があります。 でかいですよね。 これも僕はお薦めです。 |
伊勢丹の人 | ベルガモットとライムの香りです。 |
シェフ | けっこういい香りです。どう? |
西本 | あ! これいい! |
伊勢丹の人 | すごくコストパフォーマンスがいいですよ。 |
伊勢丹の人 | 四十代男性でしたらモルトン・ブラウンの ブラックペッパーの石鹸もオススメです。 すごくダンディな大人の香りがしますよ。 |
西本 | 見せてください。 上がってきました。 「石鹸」で上がってきました。 |
ジョージ | モルトン・ブラウンはねっとりとしたかんじね。 |
伊勢丹の人 | これだけでけっこう香りが残るんですよね、肌に。 おじさまにお薦めです。 |
シェフ | あー! 英国系だね、やっぱり キールズとイソップとモルトン・ブラウン、 それぞれ石鹸出してて、みんないいですね。 アメリカとオーストラリアと英国だから、 傾向がまったく違いますね。 |
西本 | スッキリするシャンプーみたいなやつとかって あったりしますか? |
伊勢丹の人 | ノンシリコンで洗い上がりすっきりするのが、 ジョン マスターオーガニック、それと、 イソップのシャンプーもいいですよ。 一番すっきり洗い上がるタイプから、 ちょっと乾燥ですとか敏感になってる方用、 カラーヘアー用、ボリューム出したい方、 しっとり仕上げたい方、これがノーマルヘアー用。 いろいろございますよ。 香りがあとに残ったりしないので、 香水ですとかボディローションの 邪魔にもならないですしね。 |
西本 | へぇぇ! |
ジョージ | 男の人の体の中で一番臭うのって髪の毛だから、 こういうところに気をつかうのは けっこういいかもしんない。 |
西本 | コンディショナーも同じ系統の ものを選べばいいんですか。 |
伊勢丹の人 | 同じラインでセットで使っていただかなくても 全然問題ないですよ。 頭皮はすっきり洗っていただいて 髪はしっとり仕上げるとか、 そういう組み合わせも。 つまりシャンプーは頭皮の状態で選んでいただいて、 コンディショナーは髪の仕上がりで選んでいただいて。 |
西本 | へぇ! そうですか! |
伊勢丹の人 | みなさん好き好きで組み合わせてらっしゃいますね。 コンディショナーもけっこうテクスチャーが違いまして、 ノーマルヘアーでさらったしたかんじのしっとり系でも 根元をふんわり立ち上がらせる成分が入っているものも。 ちょっとお歳召されて 髪がペタッとなりがちな方とかはお薦めですよ。 |
シェフ | 随分勉強になりました! どう? 西本っちゃん。 |
西本 | やっぱり‥‥石鹸が気になります。 |
シェフ | 石鹸いいでしょ? そしてボディソープよりも 泡切れがよい気がしますね。 |
西本 | そうなんですか。 |
伊勢丹の人 | ボディソープはしっとり仕上がります。 落ちてはいるんですけど、 エッセンシャルオイルが表面に残るかんじなので。 石鹸は、なかなか溶けにくいので、 最初のうちはそのまま立てておけます、 バスルームに。 |
西本 | へぇ! いいな、いいな。 |
ジョージ | 男の子ってそういうの好きよね。 |
西本 | ひとつください! |
シェフ | お買い上げだ。 |
西本 | これ、だってもう風呂に入るのが楽しみに! |
伊勢丹の人 | 承りました。ありがとうございます。 |
ジョージ | パークハイアットのスイートルームに それがまるまる一本置いてあるわよ。 |
伊勢丹の人 | おうちだったらちょっとあっためて 包丁で切って小さくして使ってもいいですよ。 |
シェフ | イソップの石鹸。これでもう、加齢臭だと 西本っちゃんが思い込んでる問題も解決です。 |
ジョージ | 「これを使ってるから 絶対自分はいい匂いをしてるんだ」 っていう気持ちが大事よ。 その前提で、そこに香りを乗せましょ。 |
西本 | はい。 |
アフターシェーブローション、
洗顔料、
整髪料
洗顔料、
整髪料
そういえば、父の香りは洗面台の周りにあった。アフターシェーブローションやヘアートニック。父が早起きして身支度をしたあとで歯を磨きに行くと、父の匂いがそこにはあった。母の香りはベッドルームにあったはねぇ‥‥。
ドレッサーがベッドの横におかれてて、毎朝、そこで髪をとかして香りをまとう。ボクの香りは、なぜだか台所にあるんだわ‥‥、今。だから太ってしまうのかしら‥‥(笑)。
ペンハリガン
男性用も女性用も同じデザイン、同じ大きさの容れ物に入ってるの。薬瓶のような知的なガラスの容れ物。ラベルのデザインが違うだけ。それもあまり性別を感じさせないシンプルなデザインで、だからとても自由なのよね。香りを嗅いで、好きと思えばそれを自分の香りにすればいいんだもの。容れ物と同じように知的な香りが多くって、洗面台にズラッとならべてみたくなる。しかも、英国王室御用達!
セルジュ ルタンス
例えば、クリスチャンディオールで誂えたディナージャケットに、英国のビスポークで作ったオペラパンプスを履いてパーティーにゆく。腕にパテックフィリップの腕時計をしているとしましょう。さて、どんな香りをまとえばいいか? セルジュ・ルタンスでござんしょう。つまり、ゴージャス。嗅いでしまうと意識の底にずっと記憶されてしまう香りだから、究極のパーティーフレグランスじゃないかと思う。くれぐれもセルジュ・ルタンスと一緒に「夜のクラブ活動」はなさらぬこと。思わず出費をおねだりされるコト、確実と存じます。
ジョン マスターオーガニック
名前のとおり、オーガニック素材をつかった、髪にやさしいだけじゃなく、髪を甘やかさず元気にしてくれるシャンプーが有名なのね。一度使ってみたことがある。坊主に近いショートカットのワタクシが。地肌がスキッとキレイになるの‥‥、しかも潤う感じがのこる。髪の毛が長くないのが悔しくなっちゃう、そんなきめの細かな泡立ちでこれで誰かのアタマを洗って上げたくなるの。ロングヘアーの男の子を探さなくっちゃいけないかしら‥‥(笑)。
パークハイアットのスイートルーム
基本的にすべての部屋がスイートルームクラスの大きさ、快適さ。そんなパークハイアットのスイートルームって、大きいだけじゃない魅力があるの。グランドピアノが置かれたお部屋。大きなダイニングテーブルがあってプライベートパーティーができる部屋。ひのきのお風呂がある部屋があって、「お風呂にお入りになるときには私共をお呼びください。お湯をためるのに時間がかかりますので、お湯加減など、おおせのとおりにしつらえさせていただきますので‥‥」なんて言われたりする。ホテルの部屋からでたくなくなるようにできてる‥‥、それがパークハイアットのスイートルームってことになるんじゃないかしら。