高平 |
マイルス・デイヴィスの場合はさ、
どれかひとつのアルバムを選ぶのって
やっぱり、すごく難しいんだよね。 |
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今回は『カインド・オブ・ブルー』ですか。 |
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高平 |
うん、やっぱり「はじめてのマイルス」なら
1曲目の「SO WHAT」だとか
4曲目の「ALL BLUES」あたりから
入ったらいいんじゃない?
もちろん、マイルスのラッパがイイんだけれど、
ピアノを弾いてるのも
ビル・エバンスっていう天才でね。 |
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あ、インターネットで調べると、
このアルバムは
ジャズ以外のミュージシャンにも
かなり大きな影響を与えたと言われてるようですね。
ファンクのジェームス・ブラウンとか、
ロックのジミヘンとか‥‥。
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高平 |
うん。これじゃなかったら、
1964年の『FOUR & MORE』ってやつでもいいよ。
ジャズへの、いちばんはじめの入り口としても、
このあたりのマイルスは、聴いておくといいね。
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で、次がキャノンボール・アダレイさんの‥‥。 |
高平 |
うん、「サムシング・エルス」。 |
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名門の「ブルーノート」レーベルから出てます。 |
高平 |
そう、ジャズのなかでも
「スタンダード中のスタンダード」である
「枯葉」って曲が聴けるアルバム。
キャノンボール・アダレイっていう
サックス奏者がリーダーのアルバムなんだけど、
全体をまとめているのが、じつはマイルスでさ。
マイルスのトランペットが有名だから、
選んでみたんだ。 |
── |
両方とも輸入盤にすると、2枚で2,426円!
HMVさんの
「輸入盤CDどれでも2点買うと25%オフ」
キャンペーンのおかげで
かなり、お安くあがっております。 |
高平 |
輸入盤を選んだら、けっこうな数になりそうだね。
でも、ライナーノーツを読みたかったら
国内盤にすると、いいかも。 |
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なるほど、なるほど。 |
高平 |
続いて、パッパッパッといこうか。
えーとね、
ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』、ある? |
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高平 |
たしか、去年だったかな?
ソニー・ロリンズの日本公演のときに
ジャズっぽくないお客さんも来てたんだよ。
で、「なんで?」って思ってたんだけど、
これに入っている「セント・トーマス」って曲、
みんな、知ってるからじゃないかなって。 |
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有名な曲なんですね。 |
高平 |
聴けばわかるって人、多いと思うよ。
当時、日本でもかなり売れたアルバムだから、
そういう意味でも、選んでみた。
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── |
なるほど。 |
高平 |
どんどん、いこう。
ええと、ミンガスは? チャールス・ミンガス。 |
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高平 |
これはね、ミンガスのベースがさ
なんというか‥‥すごいんだよ。 |
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まるでウネウネと這いまわる
大蛇のような力強い演奏スタイル‥‥みたいに、
ものの本には、表現されているようですが。 |
高平 |
とくに1曲目の
「ハイチアン・ファイト・ソング」。
これ、「ハイチ人の戦いの歌」っていうんだけど‥‥
メロディ的にもかっこいいから、
初心者でも、入りやすいかもしれないね。
で、つぎは、セロニアス・モンクの‥‥これこれ。 |
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高平 |
モンクっていうのは、
じつに有名なピアニストなんだけど、
不協和音の天才みたいな人なんだよ、この人。
聴いてみたらわかると思うけど、
すごくヘンな音を出すんだ。 |
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<続きます> |
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