高平 |
この『SOLO MONK』の
いちばんはじめの「ダイナー」って曲ね、
これが、有名なんだよね。
エノケンも歌ってるし、ディック・ミネも歌ってる。 |
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── |
ジャケットも、いいですねぇ。
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高平 |
ああ、それは
ポール・デイヴィスって人のイラスト。
まぁ、ほかにも
『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』とかさ、
『ブルー・モンク』とかさ、
いろいろあるんだけど、モンクには‥‥
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── |
ええ。 |
高平 |
なかったんだよな、今日。 |
── |
ああ、たまたま、在庫が(笑)。 |
高平 |
だから、これでモンクが気に入ったら、
そういう、ほかのアルバムも
聴いてみたらいいんじゃないかと思うけど。
で、『クール・ストラッティン』。 |
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── |
もしかして、このジャケットって、有名ですか?
なんだか、見たことあるような気が‥‥。 |
高平 |
うん、ジャケットのよさでも知られてるよね。
もちろん内容も素晴らしいけど。
もっとも、当時のオリジナルは
もっとジャケットの色がグレイ調だったんだ。
1960年代当時のジャズ喫茶で
もうほんと、いっつもかかってたくらいの
名盤というか、定番の一枚だよ、これは。 |
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── |
ええ、なるほど。 |
高平 |
で、これと同じ時期に流行ったのが、
カーティス・フラーの『ブルース・エット』。 |
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高平 |
これ、おもしろかったのはさ、
オビに「HIGH FIDELITY」って書いてあるでしょ? |
── |
つまり「ハイファイ」ですね。 |
高平 |
1960年代当時、
すこーしジャズを知ったかぶり風の
あんちゃんがさ、ジャズ喫茶に来てさ‥‥。
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── |
ええ、ええ。 |
高平 |
「カーティス・フラーの
ハイ・フィデリティ、かけてくれる?」って(笑)。 |
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── |
オビのその文字が大きいから、
タイトルっぽく見えなくもないですが(笑)。 |
高平 |
でも、何だかよくわからない
このジャケットも、いいでしょう?
なかでも有名なのは
1曲めの「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」。
日本では、1980年代の
「アリナミン」の広告で有名になったんだよね。 |
── |
じゃ、聴けばわかるかもしれないですね。 |
高平 |
うん、わかると思うよ‥‥たぶん。
つぎは、ピアニストのバド・パウエル。
これは「よくまぁ、そんなに指が動くねぇ」って人。 |
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高平 |
このなかの
「Cleopatra's Dream」(クレオパトラの夢)
という曲も、有名なんだ。
1960年代当時、
しょっちゅうジャズ喫茶でかかってた。 |
── |
いまさらなんですけど、
「ジャズ喫茶でよくかかってたアルバム」という
セレクトのしかたっていうのは‥‥。 |
高平 |
このまえも言ったけど、
当時はジャズがキラキラしてたんだよね。
ジャズ喫茶だって
そこらじゅうにあったわけでさ。
だから、その時代によく聴いたものっていうのは、
やっぱりいまだに、名盤として残ってるし。 |
── |
比較的、手に入れやすかったりとか? |
高平 |
今日、挙げていくアルバムは
レコード屋にいけば、だいたいあると思うよ。
で、またマイルスなんだけど『バグス・グルーブ』。
これも、はずせないかなぁ。 |
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高平 |
マイルスとモンクがケンカしてるって
ウワサがあるんだよね、これ。 |
── |
え、ケンカですか? |
<続きます> |
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