- ほぼ日
- それにしても海外ドラマって、
ものすごい金額がかけられてるんですね。
- 杉本
- 政治ドラマの『ハウス・オブ・カード』も
シーズン1で製作費が100億ですからね。
- ほぼ日
- 100億!
- ジョージ
- あのドラマ、ホワイトハウスものとしては
秀逸よね。
「こんな政治ドラマって、いままであった?」
っていうような印象。
- 杉本
- もともと、90年代にイギリスのBBCでヒットした
『野望の階段』というドラマが元らしいんですが、
時代背景の変化でドロドロ感が増して、
ぐっと魅力が増したのかな、という感じですね。
- 原園
- あと『ハウス・オブ・カード』は
最初に全13エピソードを
一気にネットで公開したのも
話題になりましたよね。
- 杉本
- そうですね。
海外ドラマって、ふつうは毎週更新とかですけど、
『ハウス・オブ・カード』は
シーズン1の全話を一気に配信したので、
それも話題になったんです。
- ジョージ
- 主人公役のケヴィン・スペイシーって、
もともと舞台からやってきて、
映画でも活躍してて、今度はテレビでしょう?
すごいよねぇ。
- 杉本
- そうですね。
2015年のゴールデングローブでも
ケヴィン・スペイシーが
主演男優賞を取りましたし。
- ジョージ
- あの意地悪会見!
「絶対ケヴィン・スペイシーの本性は
これだったんだ」って思うもん。
『ユージュアル・サスペクツ』で
ケチな詐欺師だったケヴィン・スペイシーは、
成長して、きっとこうなったんだ。
- 原園
- そう、あれは敵に回したくない(笑)。
- ジョージ
- だけど『ハウス・オブ・カード』は政治ドラマだけど、
フランクみたいなヤなやつ、普通にいるもんね。
人の前ではニコニコしてるけど、
心の中では「ペッ!」ってやってるの。
ほかにも「いるいる!」って感じのやつが多くて、
純粋さゆえにダメになっていくやつもいるし。
- 杉本
- それは、ピーター・ルッソのことですね。
- ほぼ日
- ただ政治の話というだけじゃなく
周りの人に置き換えて見られるというのも、
おもしろいんですね。
- 原園
- あと、あのドラマ、ビジネスで使える
格言みたいなのも入ってますよね。
あれも妙に納得させられて、おもしろい。
- ジョージ
- そう、意地悪なケヴィン・スペイシーが、
カメラ目線で言う、エグい一言!
あれ、言いたいんだなと思って。
- 杉本
- エグいんですけど、おもしろい。
シーズン2の1話がまた‥‥って、
今日は言えないですが(笑)。
- ジョージ
- うん、あそこも良かった。
まぁみなさん、これも見て、見て!
- 杉本
- 『ハウス・オブ・カード』がすごいのが、
まさにいま流行りの
「ビッグデータ」を元にした作品、ということで
注目されたドラマでもあることなんです。
どういうことかというと、
この『ハウス・オブ・カード』は
「Netflix」というオンラインDVDレンタルの会社が
作ったドラマなんですね。
それで、なんと、
彼らが長年にわたってユーザーから収集してきた
大量のドラマ視聴情報を元に
「人はどんな展開を好むのか」などを
徹底的に分析して作ったドラマらしいんです。
- ほぼ日
- うわぁ、それはすごい。
- 杉本
- さらに、あのドラマでやったことが
そのまま現実の政治で
実際に起きていると言われてるんです。
ドラマの中で、ほんとうに
現実の事件の先読みをしてるようなこと
ばっかりが起こるんで、
正直、怖いんですよ。
- 原園
- うん、あれは怖い。
- ジョージ
- ‥‥逆に、ビッグデータそのものが
ドラマの主題になってたのは、
『パーソン・オブ・インタレスト』ね。
いままでのありとあらゆる予知ものドラマが
ここまで来ましたか、って感じよね。
- 杉本
- あれはまさに、ドラマ自体がそのまま
ビッグデータの話なんですね。
いままでは海外ドラマにおける「未来予知」って、
誰かの「未来が見える能力」とかだったのが、
あの作品は
「ビッグデータで未来の事件を予知する話」だから。
- ジョージ
- ボクね、このドラマ見ながら、
「もしかしたらこれ、いまもう可能かもな」
って思っちゃったわよ。
- 原園
- うん、すでに起きてそうですよね。
「すべてのメールが政府にチェックされてる」
とか
「あちこちの監視カメラが連動していて
すべての人が監視されている」とか。
- 杉本
- 現実とつながっている話といえば、
『ホームランド』って、ご覧になりました?
- ジョージ
- 見た!
‥‥というか、いままさに、
シーズン4を見てるところなんです。
だからいま、もう、おもしろくって!
- 杉本
- うわぁ、いいなぁ!
ぼくも早くシーズン4を見たいんです。
- 一同
- (笑)
- ほぼ日
- 『ホームランド』は、どんなドラマなんですか?
- 杉本
- CIAの話なんですが、
これもすごくハマるドラマなんです。
リアルすぎて、ちょっと怖いんですけど。
- ほぼ日
- おもしろそう。
- 杉本
- おもしろいです。
あと、そのCIAの女性捜査官役が
映画の『ロミオ+ジュリエット』で
レオナルド・ディカプリオと共演していた
クレア・デインズなんですが、
彼女の演技がすさまじいんですよ。
狂気じみていて、見ていておそろしいほどで。
- 原園
- あと、ハラハラするのが、
アメリカじゅうがその救出された元兵士を
「英雄として称えている」ところなんです。
副大統領が会いにきたり、テレビに出たり。
- ジョージ
- だけどあのドラマを見てると、
どんどん感情が吸い取られていくでしょう?
あの元兵士になっていくんだよね。
- 杉本
- なりますね。
その洗脳されていたアメリカの元兵士、
彼の心の動きが、すごく伝わってくるんです。
- ほぼ日
- 心の動きまで伝わるなんて、
相当、演技がうまいんでしょうね。
- 杉山
- ええ、うまいですよ。
- 杉本
- なんか最近CIAもののドラマとかが
多いじゃないですか。
ぼく、大好きだから全部見てるんですけど、
怖い時があるんですよ。
先日『イベント』というドラマを一気に見たんですが、
「もしかして自分はあっちの世界の人なのかも」
って思えてきたりして。
- 原園
- あっちの世界の人(笑)。
- 杉山
- 『イベント』って、どんな話でしたっけ?
- 杉本
- このドラマこそ、ネタバレしないのが
ものすごく難しいんですが、
1944年にアラスカの山脈で何かが起きたんです。
その何かが世界を変えていく可能性がある。
‥‥そのくらいしか言えないんですけど、
でも、おもしろいです。
- 原園
- 最初は謎がまったく明らかにされていなくて、
すこしずつわかっていくタイプのドラマなんです。
「何が起きたんだろう」というのが
気になって、つい見ちゃう作品なんですね。
(つづきます。)
最近は「ダウントン・アビー」を
真剣に見ていました。
セットではない本物の貴族の屋敷を見られますし、
当時の衣装も豪華で素敵です。
ストーリー展開も飽きさせないし、
たくさんの人物像が生き生きとして
見事だなぁ!と感心してしまいます。
(kuro)
真剣に見ていました。
セットではない本物の貴族の屋敷を見られますし、
当時の衣装も豪華で素敵です。
ストーリー展開も飽きさせないし、
たくさんの人物像が生き生きとして
見事だなぁ!と感心してしまいます。
(kuro)
「ダウントン・アビー」はあれですよ。
あるお屋敷を舞台にした、
貴族と召使たちの多層構造のメロドラマです。
あるお屋敷を舞台にした、
貴族と召使たちの多層構造のメロドラマです。
つまり、いろんな男女が出てきて
くっついたり離れたり、トラブルが起きたりとか。
くっついたり離れたり、トラブルが起きたりとか。
そうそう、だから女性向き?
いや、男性が見てもおもしろいと思うんだけど、
とにかくストーリーがドロドロで
たいへんおもしろいお話です。
いや、男性が見てもおもしろいと思うんだけど、
とにかくストーリーがドロドロで
たいへんおもしろいお話です。
「ブラックリスト」と「スコーピオン」、
よろしくお願いします!!
(房子)
よろしくお願いします!!
(房子)
「THE BLACKLIST/ブラックリスト」は
調べてみると、
「国際的な凶悪犯罪に関わって
指名手配されていた
レッド・レディントンが、
突如FBIに出頭し、
自分が関わった凶悪犯罪事件の犯人の
"ブラックリスト"の情報に基づき、
事件解決に協力すると申し出る」
という話だそうです。
調べてみると、
「国際的な凶悪犯罪に関わって
指名手配されていた
レッド・レディントンが、
突如FBIに出頭し、
自分が関わった凶悪犯罪事件の犯人の
"ブラックリスト"の情報に基づき、
事件解決に協力すると申し出る」
という話だそうです。
つまり、FBIに悪の大物が出頭してきたけど、
実際に良いやつか悪いやつなのかは
どっちなんだ? やきもきやきもき。
という話ではないでしょうか。
‥‥おもしろそう!
実際に良いやつか悪いやつなのかは
どっちなんだ? やきもきやきもき。
という話ではないでしょうか。
‥‥おもしろそう!
「スコーピオン」のほうは
犯罪捜査ミステリー、とありますね。
「トータルIQ700の天才集団が、
最新テクノロジーを駆使して難事件に挑む」
ものだそうです。
これもおもしろそうですね。
犯罪捜査ミステリー、とありますね。
「トータルIQ700の天才集団が、
最新テクノロジーを駆使して難事件に挑む」
ものだそうです。
これもおもしろそうですね。
それぞれのキャラが立っていて
力を合わせて解決、という感じ?
「スコーピオン」も、チェックします!
力を合わせて解決、という感じ?
「スコーピオン」も、チェックします!
海外ドラマの話題で滅多に上がらない、
「NCIS」が話題にのぼり大変嬉しく思います。
「NCIS」は今年9月から
シーズン13がスタートするのですが、
放送局のCBSは視聴者数が
ある程度(だいたい10M以下)下がってしまうと
すぐ打ち切る放送局です。
だから、その局で、シーズン13まで続くのは
とても凄いことなのです。
(Saji)
「NCIS」が話題にのぼり大変嬉しく思います。
「NCIS」は今年9月から
シーズン13がスタートするのですが、
放送局のCBSは視聴者数が
ある程度(だいたい10M以下)下がってしまうと
すぐ打ち切る放送局です。
だから、その局で、シーズン13まで続くのは
とても凄いことなのです。
(Saji)
ほかにも書いてくださってますね。
「余談ですが、『NCIS』の視聴者数は
アメリカで5年ほどずっと1位でした。
いまは同じCBSの
『ビック・バン・セオリー』が
全米1位になっていますが、
世界中で配信されている「NCIS」は
最近では世界で1番見られている
ドラマになっています」
だそうです。
「余談ですが、『NCIS』の視聴者数は
アメリカで5年ほどずっと1位でした。
いまは同じCBSの
『ビック・バン・セオリー』が
全米1位になっていますが、
世界中で配信されている「NCIS」は
最近では世界で1番見られている
ドラマになっています」
だそうです。
いま全世界で一番見られている番組は
この「NCIS」。へえ~!
この「NCIS」。へえ~!
それはすごいことですね。
毎日気になるドラマが増えて、
とても嬉しいです。
毎日気になるドラマが増えて、
とても嬉しいです。
(コラムも、つづきます)
2015-06-12-FRI