はい、そうだと思います。
それを見て私はちょっと感動するんだけど、
その犬が明るくなってきた頃に
はじめてイタズラが出てきます。
おどおどして怖がってかわいそうだったときは
一方的に愛があったのに(笑)、
犬が平気になってきてイタズラをはじめると、
「なんだ、このやろう」
という気持ちになります(笑)。
でもその「なんだ、このやろう」ぐらいから、
やっと対等につきあえる感じがします。
「かわいそう、かわいそう」と言ってるときは、
あくまで一方的で、きちんとした関係じゃないんです。
やっとそのくらいから対話ができて
おもしろくなっていきます。
犬や猫が具合悪いときって、
ものすごく心配ですよね。
病院にも行かなきゃいけないから
仕事もぐじゃぐじゃになっちゃう。
だけど、あんなに自分が
時間もお金も情熱も使い、気持ちを集中させて
引っ張られることは、
よく考えたらほかにないんです。
そこが究極の、私にとっての、
贅沢なのかなと思います。
看取るときの別れがつらいけど、
その前までの試行錯誤や、
一緒に過ごす時間って‥‥ね。
このあいだ、
妻が留守のときに
私が犬の面倒をみていました。
12時にスピンクが「おやつくれ」と言うので、
たまたま、いつもと違うのをあげたんです。
普通、犬って、
とくにプードルはそうなんですけど、
要らんときは「要らない」と
横向くんですよ。
そのときのスピンクも横を向いたんですが、
それが、もっのすごい勢いで(笑)、
ひったくるようにおやつをくわえて、
(ガフッと勢いよく横を向き)
「‥‥こぉれじゃない!!!」
(つづきます)
2015-03-16-MON