動物病院の待合室で出会った犬がいます。
その子は、腫瘍が原因で、顎が裂けていました。
傷口は痛々しいのですが、大事に抱かれて
とても幸せそうな顔をしていました。
私も愛犬を連れていたので、お互いの病気のことなど
話していると、まあるい目で、
一生懸命に聞いているその子。
顎が裂けていても、たまらなくかわいいのです。
「かわいいお顔!」と言ったら、
飼い主さんはとても喜んでくれました。
どんなに見た目が変わっても、愛情は変わらない。
その子が大切にされているのを見て、
ああ、これが犬と一緒に暮らす意味なのだなぁ。
と思いました。
生物学的に違うものと心を通わせて
一緒に暮らせるのは、人間の特権です。
子犬のときと姿かたちは変わっても、
愛情は変わらない。
それをたっぷり受けられる生きものが、
どうか増えますように。
私も、すっかり年老いた愛犬と、
じっくり豊かに過ごしたいと思います。
(ゆり)
処分を真っ先に
減らさなきゃいけないけど、
一般家庭で
ケアが悪くて死んでいくのも
なんとかしたいと
つねづね思っています。
(つづきます)
2015-03-19-THU