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「みちくさの名前。」が書籍になりました。  お話/NHK出版 小湊雅彦さん

エッセイストの吉本由美さんと植物の先生といっしょに、
代々木公園や、野川公園などで
「みちくさ」の名前をおぼえてきたコンテンツですが、
昨年の夏に、1回目の先生として登場していただいた
柳生真吾さんの「八ヶ岳倶楽部」におじゃまして、
「ちょっと中締め」となりました。

それから、半年。
「みちくさの名前。」は書籍になりました!


こちらがその表紙です。

本を編集してくださったのは、NHK出版の小湊さん。
吉本由美さんとは古くからのお知り合いで、
吉本さんの書籍も数冊編集されており、
奇しくもその中の一冊が、「道草散歩」という書名でした‥‥。


この紳士が小湊さん。

秋口に、吉本さんから
『みちくさの名前。』のコンテンツを本にしたい、
というご相談があり、
小湊さんをご紹介いただきました。

そして後日、
小湊さんに、ほぼ日乗組員・田口が撮影した
植物の写真をどっさりとお渡ししたのです。
最初は、DVDディスクに焼いてお渡しを、
とおもっていたのですが、
あまりのデータ量だったので、
HDをご持参いただいて、そこにコピーした、
というくらい大量でした。
この写真のデータにくわえて、
「みちくさ」のシリーズは5編あって、
それぞれが、10回以上の「みちくさ」をとりあげています。
最終的に、名前は63個までふえていたのです。

1冊の本にするのにはありすぎるテキストと写真。
これを、おふたりはどうやって編集していくんだろう?
想像をすると怖くなるほどのデータ量だなあと、
ちょっと心配になりながらも、
もちろん、全面的におまかせをしたのでした。

 

あれは、データをお渡ししてから3ヶ月たった、
とある4月の夕暮れ時のことでした。

小湊 こんにちは。ごぶさたしておりました!
本ができあがりましたので
お届けに参りました!
山下 ごぶさたしておりました。
とうとう! ついにできたんですね。
田口 うわ。めっちゃうれしい。
うわ。なんやこれ。
うわ。すご。
びっくりしたわ。
え? なにこれ? 写真、僕の?
うわっ。僕のや。

本を手にして、田口が仰天しています。
田口 いや、今日は「みちくさの名前。」のうちあわせだろうと
思ってきてみたら、本をわたされて。
山下 あああああああっ! そうだった!
書籍化のやりとりの時に、
たぐちゃんにもメールするの忘れてた!
ごめんごめん!
小湊さん、ご紹介させてください。
こちら、写真担当の田口です。

自分の写真が表紙になっている書籍をみせられた後に、
はじめてその本をつくってくれた編集さんと名刺交換をする。
田口 はじめまして!
小湊 はじめまして!
田口 ああ、びっくりした。
だって、自分の写真が本の表紙になってるんですよ!
小湊 ほかにも中の本文に
たくさんの写真を使わせていただいています。
カラーの写真と白黒の写真と両方あります。
そうそう、このカバー。
ちょっとめくってみてください。
田口 わ! そうか、クイズになってるんや!
山下 ミズヒキ!
これは、まちがっちゃいけません。
小湊 そうです。そうです。
記念すべき一つ目の「みちくさの名前。」ですからね。
山下 そうなんですよ。これは、実際みても
ちゃんと名前が言えます。
ブックデザインも、素敵ですね。
切り抜かれた写真がかわいらしいです!
小湊 お願いしたのは「アルビレオ」さんという
女性の二人組のデザイナーさんで、
もちろん、吉本さんにも会っていただいて、
いっしょにお打合せをして決めていきました。
山下 それにしても、あの膨大なデータを、
よくぞここまでコンパクトに。
吉本さんと先生との会話形式まで残してくださって。
小湊 ぼくははじめから、あの吉本さんと先生が
会話をしている感じがいいなあとおもっていましたので、
まるごと書籍にさせていただきたかったんですよ。
ただ、やっぱり、書籍にするときには、
相槌や繰り返しなどをカットせざるを得ない、
というようなことはありました。
編集をされていた山下さんには、
大変申し訳ないのですが。
山下 いやいやいやいやそんなことはないです。
すごい大変だったろうなあと想像できます。
WEBは文字数に制限がないから、
ついつい長くなってしまったり、
逆に短くおわってしまったりというのが
自由ですから。
その自由につくってきたものを、
文字数が制限された中に収めていくのは‥‥。
小湊 正直申し上げると、
「ここはもうちょっと入れたかった」
ということなどもありますし、
デザイナーさんから、
「このページ、2行はみ出してしまうから
 どこかをつまんでください。」
といわれて、泣く泣く2行削除、などはザラでした。
そして、吉本さんには、合計で何回かな?
ゲラをチェックしていただきました。
文章の調整をずいぶんとしてくださったんですよ。
山下 そういった調節をしながらも、
「書籍版だけで読めるページ」も
ちゃんとあるんですよね。
小湊 はい。
「春の鎌倉でみちくさ編」の森昭彦さんに、
吉本由美さんがあらためて
みちくさに関する素朴な疑問をぶつけられまして、
その様子を書籍オリジナル企画として掲載いたしました。
山下 う~ん。読むところがいっぱいあるし、
写真は綺麗だし、
いい本ですね。
自画自賛なのだか、なんだかわからないですが、
いい本だと思います。
本当にお疲れ様でした! ありがとうございました。
小湊 こちらこそ、ありがとうございました。
 

書籍「みちくさの名前。」は、
Amazonなど、ネット書店を含む
全国書店で発売中です。
1冊1785円で、280ページ!
WEBで連載していたときの
「みちくさの名前。」そのままの
のんびりとたのしい雰囲気が
ぎゅっと凝縮された本に
なっています。

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「みちくさの名前。」をプレゼントいたします!

書籍に、吉本由美さんのサインをいれた
ポストカードをつけて、
15名様にプレゼントいたします。

ご応募は、
present@1101.com
までメールでどうぞ。

締め切りは、4月28日(木)の午前11時。
当選のお知らせは、
書籍の発送をもってかえさせていただきます。

もしも、「みちくさの名前。」の連載を読んでいらしたら、
ぜひそのご感想などもお書き添えくださいませ。
ご応募お待ちしております。

プレゼントに応募する

2011-04-22-FRI
前へ    
〜プロローグ〜
「みちくさ」に行きましょう。
名前その1 
ミズヒキ
名前その2 
チヂミザサ
名前その3 
ミツバツチグリ
名前その4 
ドクダミ
名前その5 
オキザリス
名前その6 
クズ
名前その7 
ノビル
名前その8 
スミレの仲間
名前その9 
カツラの落ち葉
名前その10 
クリスマスローズ
名前その11 
チカラシバ
名前その12 
カキドオシ
名前その13 
たぶんシュウカイドウ
番外編
〜ミツバツチグリ?を再調査〜
 
〜プロローグ〜
冬の「みちくさ」を探しましょう
名前その14 
たぶんカモミール
名前その15 
ハルジオンかヒメジオン
名前その16 
ヒメドコロかオニドコロ
名前その17 
ハルノノゲシ
名前その18 
チチコグサモドキ
名前その19 
スズメノカタビラ
名前その20 
ハキダメギク
名前その21
セイヨウタンポポ
名前その22
スイバ
名前その23
ムラサキカタバミ
 
〜プロローグ〜
初夏の川辺で「みちくさ」しましょう。
その24
シロツメクサ。
その25
カタバミとオッタチカタバミ
その26
ネジバナ
その27
ヘクソカズラ
その28
ガガイモ
その29
ケキツネノボタン
その30
ギシギシとアレチギシギシ
その31
ワルナスビ
その32
ホタルブクロ
<その33
タケニグサ
その34
オオイヌノフグリ
その35
ブタナ
その36
ヒメガマ
その37
チガヤ
番外編
〜どうぶつの名前〜
〜プロローグ〜
春の鎌倉で「みちくさ」しましょう。
その38
ハナニラ
その39
ジゴクノカマノフタ
その40
ナズナ
その41
ウラシマソウ
その42
ヒメツルソバ
その43
ヒメオドリコソウ
その44
ゲンペイコギク
その45
イラクサ
その46
ユキノシタ
その47
カラスノエンドウ
その48
ナガミヒナゲシ
その49
ハマダイコン
その50
コウボウシバ
〜プロローグ〜
夏の八ヶ岳で「みちくさ」しましょう。
その51
ヤマアジサイ
その52
クガイソウ
その53
ミツバ
名前その54
コアジサイ
名前その55
フウチソウ
名前その56
ママコナ
名前その57
ニガナ
名前その58
マムシグサ
名前その59
ダンコウバイ
名前その60
リョウブ
名前その61
ヤマボウシ
名前その62
クリ
名前その63
ノリウツギ
名前その64
ギボウシ
 
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