
- もう40年くらい前の、
わたしが小学校のころの話です。
5月29日は横浜大空襲の日で、
わたしが小学校低学年のときに
横浜大空襲を経験した先生が、
放送でお話をしてくださいました。 - 先生は淡々とお話しになっていましたが、
内容はそれはもう壮絶なものでした。
先生と一緒に逃げていたお友だちのおなかに、
ドーナツのような穴が開いたけど、
なすすべがなくて、
そのまま走って逃げた、と
おっしゃっていました。 - わたしはまだ幼くて、
現実味を感じられなかったけれど、
先生がお友だちを助けられなかった無念さと
戦争が本当に恐ろしいものだということは
はっきりと分かりました。 - 先生のお話は藁半紙のプリントでも配られ、
先生が描いた当時のご自身のイラスト
(防空頭巾の下はおさげをして
もんぺを履いているお姿)も入っていたことを
とてもよく覚えています。
あのプリント、
ちゃんと取っておけばよかったと思います。 - その先生は
わたしが中学年になったときに定年退職され、
それ以降、
横浜大空襲の体験を語れる先生に出会うことは
ありませんでした。 - もう学校では
空襲のことは教えないのかもしれません。
戦争を体験した先生はもういないですものね。
でも、わたしは
先生から聞いたお話は一生忘れないし、
若い世代に伝えていかなければと思い、
こちらに投稿することにしました。 - (はまっこ)
2025-08-19-TUE

