こんにちは。
「ほぼ日の大開拓採用」に応募し、
今年1月に入社した新人乗組員の「サノ」です。
1年前、大開拓採用の応募ページを見たとき、
「呼ばれてる‥‥かもしれない」と
じぶんは思いました。
それは、「スキルや経験」がどうこうという話以上に、
「ほぼ日がこれから向かっていきたい未来」や、
「ほぼ日が大切にしていきたいと思っていること」に、
じぶんの「こういうふうに生きていきたい」が
重なったからだったと思います。
このコンテンツが、
「ほぼ日のいわゆる管理部門」ではたらくということと、
この募集に興味を持ってくださっているみなさんそれぞれの
「こういうふうに生きていきたい」とを
じっくり照らし合わせることができる時間にできたら、
と想像しながら、
管理部門を担当する取締役CFOの「もとお」、
代表取締役社長CEO兼CCO「糸井重里」、
それぞれに話を聞いてきました。
ぜひ、応募の参考にしていただけたら幸いです。

ほぼ日の大開拓採用

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もとおさんが「ほぼ日」に来た理由。

サノ
最後に、
「先にほぼ日の管理部門に転職した先輩」として、
もとおさんご自身が、
どうしてほぼ日に入ったのかをお聞きしてもいいですか。
もとお
あ、俺の話でいいんですか?
ええっと、それでいうと、
もう一番最初、新卒から管理系の仕事で。

サノ
ああ、そうだったんですか。
最初から、管理部志望。
もとお
あ、いや、志望してたわけじゃなくて。
もともと、大学時代に塾でバイトしてて、
生徒の「動機」に本気で向き合えたときに
ぐんと成績が変わったなって体験があって、
そういうことをやりたいなと、
「リンクアンドモチベーション」っていう
企業の人材育成とか研修の支援をするような会社に、
コンサルをやるつもりで入ったんですけど、
配属が「管理部」だったんですよ。
そこではじめて、
「え、そんな部署があるんだ」みたいな感じで、
管理部としてのキャリアが始まりました。
サノ
へぇ! じゃあ、完全にゼロからのスタートで。
もとお
ゼロ、ゼロ。
で、そこから会社が上場するタイミングに入っていって、
上場準備だとか、管理部の管理経理のところの、
リーダー的なポジションになっていったという感じで。
で、そのあとは、インターネット接続の
「So-net(ソネット)」という会社に転職して、
NUROっていう回線サービスの事業のスタート期で、
そこの計数管理というか、
「事業的にどうなんだ」みたいなことをやったり、
子会社に行って上場準備をやったり、みたいな流れで。
「So-net」には6年くらいいたんだけど、
そのあたりまでで、だいたいコーポレートまわりの、
「管理」「経理」あたりをやってきてました。
で、そのあとが、「ほぼ日」です。2018年に。

サノ
なんか、「So-net」から「ほぼ日」って、
けっこう畑違いというか、
意外な転職な気がするんですけど、
なぜそこから、「ほぼ日」だったんですか?
もとお
いや、もうね‥‥(笑)、
いま、後ろで糸井さんが聞いてるから
ちょっと話しにくいんだけど。
あのー、まあその、
最初は本当にもう偶然、
知人から「糸井重里さんに会ってみる?」
って言われたのがきっかけだったんです。
もう、転職もまったく考えてないし、
なんなら転職なんて絶対にしないつもりというか、
それぐらいの気持ちで当時仕事してたんで、
「え? 会ってみるって、いいんですか?」みたいな感じで‥‥
はい、まあようは、
「ミーハー心」で糸井さんに会いに行っただけという。
すみません、あははははは。
サノ
ミーハー心で、「会えるもんなら会っとこう」という。
もとお
大変失礼な(笑)。
で、お会いできて、
「どんな仕事してんの」って聞いてもらって、
もう、いきいきと話したんですよ。
インターネットのバナー広告の、
リアルタイムビディングがなんだとか、
そのプラットフォームをAIでどんどん良くしていくんだ‥‥
みたいな話を、一通りして。
そしたら、糸井さんが、「ああー‥‥」っつって(笑)。
サノ
「ああー‥‥」(笑)。

もとお
言われたことは、大きく2つで。
ひとつは、「それはたのしい?」と。
「生む」のではなく「コストを減らす」みたいなことに
かかりっきりになってるって、さみしくない? という、
つまり、「その先に何があるの?」という話をしてもらって。
もちろん、糸井さんは
その仕事自体を否定しているんじゃなくて、
純粋に目の前の俺個人のこととして
言ったんだと思うんですけど。
もう一つは、
ほぼ日では、「市場をつくる」ということをやってるよ、と。
「まだみんな気づいてないけど、
こういうものがあったらうれしいんじゃないか」とか、
そういうことを突きつめていって、
それを一番ギュッと味わえるようなものを
コンテンツに込めて世に出すときの、
このゾクゾク感は、本当におもしろいんだよ、
という話をされて、「ああ、これヤバいやつだ」って。
「全然転職する気なんてなかったのに、
なんか俺、チャンスがあるなら
『こっち側』で働く人になりたいって思ってるな」って。
サノ
へえー!
もとお
で、当時、「どこぞの会社のCFOになりませんか」
みたいな転職話をよそからもらうたびに、
「こんな話があって」って相談してる上司がいたんですけど、
その人はいつも、「ダメだ、やめとけ」って答えてたんです。
でもそのときは、会社に戻って相談したら、
「いやお前、せっかくこの会社で
『さあ、ここからやってくぞ』ってタイミングなのに、
転職なんて絶対ないだろ」って言ったあと、
天を仰ぎながら、
「‥‥まあ、俺なら行くけどな」って言ったんだよね(笑)。
サノ
ええーー! なんか、かっこいい!

もとお
で、「やっぱそうっすよね、すみません。
じゃあちょっと、その方向で」
って言って、転職を決めました。
サノ
もともとの仕事に熱中してたところから、
「あー、こっちかも」ってすぐに思えたんですか?
もとお
そうですね。なんか‥‥俺も、「ああー」って。
「生み出すほう」に行ってみたいなって。
サノ
ちなみに、そのとき糸井さんに言われた
みんなでコンテンツを世に出すときのゾクゾク感、
「ほぼ日の管理部門にも待ってるよ」って、
いまもとおさんも自信を持って言えますか?
もとお
言える。言えるよ。
言えるし、これから、もっとそれが増えていくんだと思う。
そのときに大切なのは、たぶん、
たくさん失敗すること、失敗を共有することで。
「全部成功させなきゃ」と思いすぎずに
やるのがいいのかなと思ってはいて。
どんどん新しいものを生み出していくってときに、
そんなバンバン当たんないのが普通だから。
でも、そのなかで
「当てたい」って思いながらやっていくことが大事だし、
そういうチームになっていけたらいいかなと思います。
サノ
わーー‥‥あの、ぼくはいまもとおさんが
「言えるよ」って即答してくださったのが、
すごくいいなって思いました。
「こっち側に待ってるおもしろさ」を、
もとおさん自身もほぼ日で体感して来れた自負があるから、
いま即答で「言えるよ」って出たんだと思いますし、
それってなんかすごく、説得力があるなって。
いや、今日はありがとうございます。
もとおさんのお話で、ぼくも、
「ほぼ日のいわゆる管理部門」がどんなチームなのか、
よく理解できた気がします。
もとお
いやいや、難しいぜ。
大丈夫? なんか、盛ってないかな?
あはははは。じゃあ、糸井さん、あとはお願いします(笑)。

(つづきます)

2024-07-01-MON

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