シンクーのスキンケアは、全6種類。
3つの化粧水と、クリーム、オイル、
そして、オールインワン美容液という、
シンプルなラインナップです。
ごきげんになれる香りとテクスチュア。
天然由来成分の力を引き出す処方。
そして、気持ちまで明るくなるパッケージ。
スタッフが「これがいい」と納得できたものを、
長く愛用していただきたいという思いで、
ていねいに開発を行ってきました。
毎日のスキンケアが喜びになるように、
「必ずこれとこれを使ってください」や、
「これは乾燥肌のかた用です」
といった決まりごとは作っていないのですが、
だからこそ、何を買っていいか、
迷ってしまうというかたもいらっしゃいます。
今回、3人の憧れの女性たちに、
シンクーのスキンケアを使い続けてもらいました。
なにをどう選ぶかは、すっかりお任せして。
肌と心は、どんな風に変わったのでしょうか?
それぞれのエッセイでお届けします。
私はほとんど化粧をしない。
思い起こす限り、私がしっかり化粧をしたのは、
高校の演劇部でロボットのお姫様役を演じた時、
成人のお祝いに振袖を着て写真を撮った時、
テレビの料理番組に出ていた時、
そして、結婚式の時、くらいだろう。
「化粧映えする顔だね。」と言われたこともあるが、
私は自分がしっかり化粧をした顔が好きではない。
さらに言うなら、自分以外の人についても同じだ。
もともと顔の作りが綺麗な人であればあるほど、
化粧をしない方がずっと綺麗なのになあ、と思ってしまう。
顔を”素材”、化粧を”料理”と考えるとわかりやすい。
よい素材であればあるほど、料理はしない方がいい。
もちろん、素材がよければ
どう料理してもまずくなることはないのだが、
本来のおいしさというものからかけ離れてしまうとしたら、
できる限り余計なことはしないでおくのが一番だ。ただ、綺麗な顔も、おいしい料理も、
当然のことながらよい素材ありきだ。
しかし、顔であれ、料理であれ、
美醜や美味い不味いをとやかく言うのはみっともない。
他の誰かや何かよりもきらりと光ることを願い、
各々が粛々と精進するのみだ。そういう意味で日々のスキンケアは、
自らに光を添えるために欠かせない行為だろう。
とはいえ、私は何事においても手をかけすぎず、
しかし、見栄えがいいのを好む。
だから、肌の手入れもなるべく最小限でありながら、
しっかりと効果が感じられるものがいいと思っている。
香りはあえてつけていないか、とても好みのものか、
そのどちらかだけを使いたい。
もう30年もの間、料理と向き合い、そして、
熊本に越してからは、
自然に囲まれた暮らしをするようになって、
次第に香りに敏感になってきたためだろう。Shin;Kuuのスキンケアの中では、
葛湯を思わせるような、
ゆるいとろみのある「セラム ウォッシュ」、
北イタリアの城の庭の匂いを想起させる
「ウェルカムウォーター アイシーハーブ」、
そして、北海道の馬たちからの恵み「スターティング」の
組み合わせが気に入っている。
いかにもつけた感じの強い香りがなく、
でもつけるたびに、ああこの香り、という安心感。
そして、肌が少しずつ健やかに保たれていくのがわかる。
化粧をせずとも、
堂々と人前に出られるような肌でいられるように。
そのためには、食べるもの、つけるもの、見るもの、
聞くもの、自分のからだに入ってくる
全てのものに心を配って生きてゆきたい。
テニスを始めて数年たち、どちらも2代目、気に入って使っています。
細川亜衣 Ai Hosokawa
料理家。熊本にて自然に囲まれて暮らしながら、料理をすること、食べることと向き合う。2023年よりtaishoji ディレクターとして、工芸、服飾、料理、茶など様々な分野に関わる企画を行なってゆく。毎日の気づきや、大切にしたいレシピを綴った”grembiuli e ricette エプロンとレシピ”を毎月更新中。
(つづきます)
2022-11-01-TUE