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ここは慣れてきたな。
【ゲームの始まりにキャラクターを選ぶことに対しては、
我々4人とも慣れてきましたね】 |
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あかりさんやで。
【最初はあかりさんからです】 |
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診察されんねや。
【診察を受けるという設定なのですね】 |
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「おとうさんの名前を言いながら‥‥?」
どういうことや。
【「お父さんの名前を言いながら?」
どういうことでしょうか?】
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はいはいはいはい、言われたとおりにせなあかんねん。
【理解しました理解しました理解しました。
プレイする際、指示に従わなければならないのです】 |
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そうかそうか、そんでまわりが評価するんや。
【なるほどなるほど。それができていたかどうかを、
ほかのプレイヤーが拍手で評価するのですね】 |
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つぎ、ゆみちゃん。「ニコニコしながら」
【つぎはゆみさんの順番です。
ゲームをニコニコ笑いながらプレイしなくてはなりません】
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ああ、そういうことか。パチパチパチ。
【なるほど、そういうルールですか。
いま、ニコニコしていたので拍手します。
パチパチパチ】
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他者に対する評価をシビアーにすると、
自分のプレイに対する相手の評価も厳しくなる。
このあたりは、駆け引きである。
自分に甘く、他者に厳しい人ほど苦労する。 |
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つぎは「目を大きく開けながら」やて。
【つぎの指令は「目を大きく開けながら」です】 |
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開けてるか?
【あなたは目を大きく開けていますか?】
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目は大きく開けてたよ。
【目は大きく開けていました】 |
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開けてたな。
【開けていましたね】 |
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パチパチしたらええねん。
【目を大きく開けていたということは、
我々はボタンを連打して拍手し、
その行為をきちんと評価するべきです】 |
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みんな拍手してや。
【拍手してください】 |
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したらどうなんのやろ。
【拍手をするとどうなるのでしょうか】 |
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得点になんねん。
【その拍手の数がその人の得点に加算されるのです】 |
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そうかそうか。
【なるほど、そういうことですか】 |
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「息を切らしながら、かわせ?」
はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ。
【私は「息を切らせながら」プレイするのですね。
つまり、こういう感じですね。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」】 |
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はあはあ、そういうおもしろさね。
【このゲームの狙いが理解できました】 |
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息、切らしてるか?
【あなたは息を切らしていますか?】 |
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してたよ、してたよ、みんな拍手拍手。
【私は息を切らしながらプレイしました。
私は息を切らしながらプレイしました。
みなさん、拍手してください。拍手してください】 |
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わーーーー。
【拍手してあげましょう】 |
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これ、おもしろいな。
【これはおもしろいですね】 |
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おもろいな。
【これはおもしろいですね】 |
プレイがひとまわりすると、
全体的に評価は厳しくなっていくようである。
「そのくらいはできて当然」てな
雰囲気も漂い始める。 |
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「ほおづえをつきながら?」
片手でできひんやん。無理! 無理!
【私に対する指令はなんでしょうか?
「ほおづえをつきながら」ですって?
片手でプレイできるわけがないじゃないですか。
それは無理です。それは無理です】
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しーーーん。
【あなたは「ほおづえ」をつかなかったので
私は拍手をいたしません】 |
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無理やーー!
【それは不可能です】 |
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「つらそうな顔をしながら」やて。
【私への指令は「つらそうな顔をしながら」だそうです】
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つらそうか?
【この顔はつらそうですか?】 |
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拍手してー。
【評価してください】 |
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パチパチパチ。
【まあ、こんなもんでしょう】 |
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パラパラやー。さみしいー。
【いまひとつの評価でした。
非常にさびしい気持ちです】 |
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「口をアヒルのようにしながら」‥‥。
【私への指令は
「口をアヒルのようにしながら」だそうです】
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あ、ちょっとかわいこぶってるんちゃうか。
【あなたはこの期に及んで
体面を気にしているのではないですか】 |
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どう? やってたよ?
【どうですか。
私は口をアヒルのようにしていましたよ?】 |
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あんまりやなあ。
【いまひとつの出来映えです】 |
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あんまりアヒルっぽくなかったなあ。
【あまりアヒルのようではありませんでした】 |
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えええっ! うそー!
【そんなバカな!
私はアヒルっぽい口をしてましたよ!】 |
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しーーーん。
【評価に値しません】 |
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「自分の名前を下から言いながら」やて。
【私への指令は
「自分の名前を下から言いながら」だそうです。】 |
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言うてもらお。
【ぜひ、自分の名前を下から言ってください】
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りかあしにおお!
りかあしにおお!
りかぁしにおおー!
りかぁしにおおー!
【それでは自分の名前を下から言います。
「おおにしあかり」ですので、
下から読むと「りかあしにおお」です。
以下、くり返しますのでご確認ください】 |
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あははははははは!
【お見事です!】 |
なお、この指令は、「言いながらプレイ」なので、
しばらくのあいだ、自分の名前を
下から言い続けなければならない。
かなりおかしなことになる。 |
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リカァーシニオー!
リカァーシニオー!
リカァーーシニオーー!!
リカァーーシニオーー!!
【自分の名前を下から言っています。
「おおにしあかり」ですので、
下から読むと「りかあしにおお」です。
何度も続けて言うと「リカァーシニオー」
というふうになってしまいます。
絶叫していますのでご確認ください】 |
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あははははははは!
【お見事です!】 |
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アホみたいやぁ~、言ってたで! 拍手、拍手!
【我ながら自分の行動は愚かです。
しかしながら、指令どおり言いました。
拍手してください。拍手してください】 |
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パチパチパチパチ。
【評価します!】 |
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「なぞなぞを出しながらぁ?」
【私への指令は
「なぞなぞを出しながら」だそうです】
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むつかしいんちゃう、これ?
【この指令は難度が高いようです】 |
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なぞなぞ‥‥なぞなぞ‥‥。
【急になぞなぞと言われても困ってしまいます】 |
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なぞなぞ、聞こえへんなあ。
【この人はなぞなぞを言っていないようですが、
私の耳が悪いのでしょうか?】 |
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‥‥なぞなぞ‥‥出してみて?
【なぞなぞが思いつきません。
いっそ、どなたか私に出してみてください】 |
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「出してみて」って!
【あなたが出すべきところを、
他者に「出してください」と要求するなんて
なんと非常識な振る舞いでしょう】 |
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ブーーー。
【評価としてはゼロ点です】 |
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「みりんと10回言う」やな。
【私への指令は
「みりんと10回言う」ことだそうです】
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あ、これかんたんやなあ。
【この指令は、容易すぎませんか?】 |
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ちゃんと数えんで。
【あなたが十回言うかどうか、きちんと数えますよ?】 |
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「みりんみりんみりんみりんみりん
みりんみりんみりんみりんみりん!」
‥‥言うたで! 拍手してや!
【「みりんみりんみりんみりんみりん
みりんみりんみりんみりんみりん!」
きちんと言いましたよ!
ぜひ拍手してください!】 |
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ほうかなあ。「みりん、みりん、みりん‥‥」
【ほんとうに十回言いましたかねえ。
ちょっと数えてみますね。
「みりん、みりん、みりん‥‥」】 |
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はよー! はよー!
【早く拍手してください!
評価の受付時間が終わってしまいます!】 |
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しゃあないなあ、パチパチ。
【しかたがないですね。渋々、拍手しますか】 |
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ツーパチ! なんでツーパチやねん!
【あれほどきちんと指令を遂行したのに、
なぜ、拍手が合計2回くらいなのですか!】 |
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「コントローラを頭に乗せながら」
フリースロー?
【なんということでしょう。私への指令は、
「コントローラを頭に乗せながらフリースロー」
だということです】
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えええええーっ!
【それは困難な指令ですね】
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おおっすごい! しかもできてるし!
【驚きました。きちんと頭に乗せながら操作し、
なおかつ、フリースローのゲームを
成功させてしまいました!】 |
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これはもう、パチパチパチパチ!
【文句なく、絶賛したいと思います】 |
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あ、結果出るわ。
【結果が出るようです!】 |
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あ、あたしや!
【おお、私が勝ったようです!】 |
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コントローラが効いたな!
【「コントローラを頭に乗せる」という
指令を成功させたのが勝因でしたね】 |
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いえーい。
【うれしいです】 |
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おもろいな、これ!
【おもしろいですね、これは】 |
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もっかいやろか?
【もう一度やってみましょうか?】 |
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やろやろ。
【やりましょう、やりましょう!】 |
また最初に戻る‥‥。
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