グランドコンサートが終了しました。
一言でいうと、
「あっという間だった」というのが
正直な感想です。
もう少し緊張するかと思っていたのですが、
子供たちが元気に走り回る中で、
自分一人が緊張するような空気になりませんでした。
演奏に関しても、大きなミスはなく、
今の自分の実力からすると
及第点なのではないかと思います。
ただ、リズムをキープするのは
難しかったです。
指揮にあわせて息をあわせた
演奏をするのは難しいんだなと、
いまさらながら思いました。
合同練習の際は、参加人数も本番よりは少なく、
指揮をしてくれる先生も、
時に手拍子をまじえながら
リズムを調整してくれていました。
そのため、あまり難しく感じなかったのですが、
本番一発勝負になってみると、
どれくらいのテンポで弾くのが正しいのか
わからず、まわりを伺いながら
弾くような形になりました。
それ以外にも、まだまだできなかった
ことをあげればきりはないですが、
自分なりには今まで練習したことを
ある程度出せたなという満足感はありました。
そんな中、リハーサルの際に、
今回出演された、チェリストの
宮田大さんの演奏をみたのですが、
弓の動きが全然自分とは違うなと
改めて感じました。
寺田先生もそうですが、上手な方は、
息をするように、
自然に楽器を弾いているように、
みていて感じます。
楽器と向き合ってきた時間を
感じさせる動きというか。
自分も長く付き合っていけば
チェロとそういう間柄になれるのかなとも
思っていたのですが、
本番終了後、感傷に浸る間もなく、
約4か月付き合ってきたチェロとも
あっけなくお別れのときが。
コンサートにブースを
出していたヤマハの方に
チェロを今日お返しする、
という話だったようなんです。
家に戻ってきて、
チェロがない光景に随分違和感がありました。
毎日弾けていたわけではないですが、
自分の生活の一部には、
チェロがなっていたようです。
この4か月を振り返ると、
もっとチェロを弾きたかったなと感じます。
4か月より、もっと長い期間弾きたかった、
この4か月という期間の中でも
もっとたくさん弾きたかった、
という両方の「弾きたかった」です。
楽器を弾いているときは、
うまく弾けず苦しい時もありましたが、
チェロを弾くのがほとんどの場合、
たのしみな時間になっていました。
長く練習した後の、体が疲れている感じや、
指が痛くなることも、
充実感につながり心地よかったです。
コンサートの帰り道、カルテットのみなさんと、
今後チェロをやるかどうかを話していたのですが、
私はまだ決めかねています。
やりたい気持ちはあるのですが、
お金の問題、練習場所の問題などもあり、
もしやるのであれば、この4か月以上に、
もっともっとしっかりチェロを
弾きたいなという思いもあり、
どうしようか未だ考え中です。
ただ、チェロやオーケストラを間違いなく
好きにはなれたので、
練習を続けるのか、
もしくはコンサートや演奏会に足を運んで
リスナーとして楽しむのか、
形はわかりませんが、
もっと音楽とかかわりながら
日々を送っていきたいと思います。
貴重な機会をいただいて、
ありがとうございました。