早野先生とヴァイオリン 両国国技館でオーケストラとヴァイオリンやチェロを演奏しませんか?初心者大歓迎!

私たちがほぼ日カルテットです!

ヴァイオリン担当 ハサウェイ ワタナベ
チェロ担当 おーた コバヤシ

2018年4月4日の両国国技館で、
ほぼ日のサイエンスフェローである早野龍五さんが
会長をつとめるスズキ・メソード主催の、
オーケストラコンサートが開催されます。
3,000人の演奏者が集合する大規模なコンサート。
そこに、弦楽器初心者の乗組員2名と読者2名による、
「ほぼ日カルテット」も混ざって、演奏をします!
ヴァイオリンやチェロを触るのも、
それどころか楽器経験もほとんどない私たち。
でも「必ず、当日、弾けるようになる」という
早野さんの言葉を胸に、
ヴァイオリンとチェロに奮闘する日々を
レポートしていきます。
先生はスズキ・メソードお茶の水センター教室で教える、
チェロは寺田義彦先生、
ヴァイオリンは藤井美和先生です。
どうぞ温かく、見守ってください!

先生のプロフィール

チェロ 寺田義彦先生(てらだ よしひこ)

東京に生まれる。スズキ・メソード チェロの創始者である故佐藤良雄氏、ヴァーツラフ・アダミーラ氏、倉田澄子氏に指導を受ける。1978年才能教育研究会助手認定を受け、その後、指導を始める。現在、才能教育研究会教育部員及びNational Cello Institute (USA) Facultyとして活動中です。

ヴァイオリン 藤井美和先生(ふじい みわ)

3歳よりスズキ・メソードではじめる。国際スズキ・メソード音楽院に入学し、鈴木鎮一氏に師事。1994年指導者認定を受け、指導をはじめる。現在、3歳から60歳代と幅広い年齢層のレッスンを受け持たれています。

祭りのあと

hq_watanabe
2018/04/10 11:00
こんにちは、です。

ついにこの日が来たか、という感じでした。
当日のレポートにもありますが、
1週間くらい前から
緊張で胃が痛いという珍しい心境にあり、
会場でカルテットのメンバーに会うまでは
妙に気持ちがふわふわしていました。
ですが会場に入った途端に正気に戻ったというか、
急に落ち着きを取り戻し、
広い会場とたくさんの人混みを
楽しむ余裕が出てきました。


席を確保し、リハーサル風景を眺めながら、
開演を待ちます。
そして開演。
何台ものピアノの合奏や、フルート、チェロ。
さらにはエル・システマのみなさん。
普段あまり聴くことのない演奏は
とても素晴らしかったです。

そしてチェリストの宮田大さんの演奏。
ずっと聴いていたかった‥‥。
だんだんと自分の出番が近づいてきますが、
緊張よりはむしろ雰囲気にのまれたのか、
「早くあの中に入って演奏したい!」
という気持ちが強くありました。
そして最後に出番が来て、
アリーナで2000人以上の演奏者の中に混ざり、
4分弱の「キラキラ星変奏曲」を演奏しました。
アリーナにいると、
音に包まれるというよりは、
身体に振動が伝わって来るのを感じます。
そして、終わってしまった‥‥。
そう思いました。

お借りしていた楽器を
当日会場で返却することになっていたので、
ケースが大きいだの重いだのと文句を言っていたのも
これで終わりです。
ああ、なんとあっけない。物足りない。
グランドコンサートが終わった後の正直な気持ちは、
これでした。

当初6ヶ月で本番に臨むとのことでしたが、
12月にレッスンが始まり、
実際は4ヶ月という短期間。
でもその4ヶ月で「キラキラ星変奏曲」から始まり、
「ちょうちょう」「こぎつね」「むすんでひらいて」の
4曲が弾けるようになりました。
1回目のレッスンでは
楽器のどこを持っていいのかすら
わからなかったことを思い出すと、
驚きの進歩です。
ヴァイオリンを習ってみて一番楽しかったのは、
新しいことに挑戦し、
できるようになるという実感でした。
そのために練習時間を工面し、
場所を確保するなど、
いろいろ大変なこともありましたが、
それもまた楽しかったし、
やった甲斐はあったと思います。

このレポートは、
グランドコンサートが終わって
数日経ってから書いています。
今の一番の気持ちはというと、
この数ヶ月常に身近にあった
楽器がなくなってしまった寂しさ、でしょうか。
もっと弾きたい、楽器に触りたいという気持ちが
日に日に強くなっています。
音楽とは聴くものだと思っていた自分が、
演奏するものだという
意識に変わったと実感しています。
これまでは素直に楽しんでいた
ヴァイオリンのコンサートも、
左指の動きは? 弓の動かし方は? と、
見るところが違ってきそうです。

ほぼ日のみなさん、そして先生がた、
こんな機会を与えていただいて、
本当にありがとうございました。
そして読者の方からの反響も、
とても心強いものでした。
心残りがあるとすれば、
カルテット4人揃っての合奏が
できなかったことでしょうか。

手元に残ったもの。

最後のレッスンで先生からいただいたチョコレート。
弱音器。
グランドコンサートのバッジ。
今思い返してみても、
この企画は夢のような体験でした。

これからヴァイオリンを続けるかどうか‥‥ 
多分続けると思います。
楽器を習い始めるのは、
子どものころからでないとダメだと思っていましたが、
そうじゃないことがわかりました。
ピアノを習っていた時は
あんなに面倒だった練習が、
こんなに楽しいことを知りました。
「ほぼ日カルテット」としての活動は終了しますが、
もうすこし、ヴァイオリンと
付き合ってみようと思っています。

2018年4月4日(水)、両国国技館

全世界に音楽教室を展開するスズキ・メソード主催の、
歴史あるオーケストラコンサート。
3,000人の演奏者が集まる景色は圧巻です!
ほぼ日カルテットが参加するのはごく一部の楽曲、
他のプログラムではプロの演奏も聴けますよ。
詳細はこちらからどうぞ。

協力 公益社団法人才能教育研究会(スズキ・メソード)
楽器協力 株式会社ヤマハミュージックジャパン